魔法科高校のやや優等生   作:BEBE

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ごめんなさい、親父を出すタイミングが有りませんでした。

親父登場はもう少し先になりそうです。


それでは8話です。




現在、正人は帰宅中なのであるが、一人ではなかった。

 

雫とほのか、そして先程知り合った、明智英美、通称エイミィの三人と一緒に帰っていた。

 

三人の目的は正人の母親に昨日の件のお礼を言うことである。

 

「にしてもさー、あの人がお母さんだなんて、信じられないよね。」

 

「うん、あり得ないと思う。」

 

「私も信じられないな。」

 

エイミィの言葉に雫とほのかも賛同する。

 

「まあ、俺も実は人間じゃないんじゃないかと思ってる。」

 

正人自身も、母親のあまりにも若い外見に、本当は妖怪、もしくは賢者の石を核に造られた『人造人間』《ホムンクルス》なのではないかと思っていた。

 

そんな下らないことを考えていると、目的地に着いていた。

 

「ほら、着いたぞ。」

 

「え、この家?」

 

「ホントに近いんだね。」

 

「徒歩10分くらいだったよね。」

 

そう、実は正人がダメ元で一校を受験した最大の理由は、家から近いからだ。

 

ちなみに正人の家は、大きくも小さくもない普通の二階建てだ。

 

「・・・・・普通の家だね。」

 

「てっきり道場か何かかと思った。」

 

エイミィと雫はイメージと違う正人の家に拍子抜けしたようだ。

 

「何だそりゃ?まあ、二階に組手用の部屋があるから、あながち間違いでもないかな。」

 

そう言い正人はドアを開けた。

 

「ただいま~。友達連れてきた。」

 

「「「お邪魔しま~す。」」」

 

正人と三人が家に入ると、

 

「あら、いらっしゃい。」

 

そう声がし、奥から昨日の女性、つまり正人の母親が出てきた。

 

が・・・・・・何故か彼女はTシャツに下着という格好だった。

 

「「「ええええぇえ!?」」」

 

三人の絶叫がハモる。

 

「おおおい!なんつー格好で客の前に出てんだ!?露出狂か!」

 

「失礼ね、着替えの最中だったからに決まってるじゃない。」

 

正人の母親は当たり前のように言った。

 

「いや、そうじゃなくて!何でその格好で人前に出てんだよ・・・・・・あーもう!取り敢えず下に何か履け!」

 

正人は無理矢理母親を奥の部屋へ押し戻す。

 

「「「・・・・・・・・」」」

 

三にはただ呆然としていた。

 

 

 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄

「いやー、お騒がせしてごめんなさいね。」

 

あの後、正人は取り敢えず母親にジーンズを履かせ、今は奥のリビングに集まっており、少し大きめのソファーに全員が座っている。

 

「・・・・・・・まさか宅配便とかもあの格好で出てねえだろうな。」

 

「大丈夫よ。そんなことたまにしかやらないから。さて、先ず自己紹介からかな。」

 

正人は聞き捨てならない言葉が聞こえた気がしたが、後回しにした。

 

「私はこの子の母親の山田佳菜子です。えーと、あなた達昨日の子達よね?」

 

「は、はい!わ、わたし光井ほのかです。」

 

「北山雫です。正人君とはクラスメイトです。」

 

「明智英美です。正人君とはさっき知り合いました。」

 

三人も順番に自己紹介をする。

 

「今日はどうしてもお礼が言いたくてお邪魔しました・・・・・危ない所を助けていただいて、本当にありがとうございました。」

 

雫が頭を下げ、それに続いてほのかとエイミィも頭を下げる。

 

「そんなに畏まらなくていいわよ。偶々通りかかっただけだから。」

 

「でも、もしあの時正人君のお母さんが来てくれなかったら・・・・・・私達は死んでました。」

 

ほのかが少し俯きながら言う。

 

「私達にとって正人君のお母さんは命の恩人です。」

 

エイミィがほのかの言葉に続く。

 

「命の恩人か・・・・・私には似合わないわね。」

 

ボソリと呟くように言った佳菜子の言葉は誰の耳にも入らなかった。

 

「あ、いけない。お客様に飲み物も何も出してなかったわね。」

 

そう言い佳菜子は立ち上がる。

 

「あ、いえお構い無く「まぁまぁ、遠慮しなくていいから。」

 

ほのかの言葉に被せて佳菜子が言った。

 

「正人、お金渡すから何かお菓子買ってきなさい。」

 

「えー、やだよ面倒臭い「お釣りあげるわよ。」行ってきます!」

 

佳菜子が正人に千円札を渡すと、正人は速効出ていった。

 

「正人君・・・・単純過ぎるよ。」

 

「この間エリカに奢らされたダメージがまだ残ってるんだね。」

 

ほのかは呆れ、雫は正人に同情した。

 

「正人君ってああいうキャラなんだ。」

 

エイミィは正人のキャラを掴んだようだ。

 

「あの子はエサをちらつかせれば直ぐに動くわよ。」

 

そう言い、佳菜子は人数分のオレンジジュースを用意し、机に並べる。

 

三人はいただきます、と言って、コップに口をつけ、

 

「それで?貴方達の誰かが正人と付き合ってたりするの?」

 

「「「!?ゴホッゲホッ!」」」

 

三人一斉にむせた。

 

「・・・・・・・何でそんなことを?」

 

口を拭きながら雫が問いかける。

 

「だってぇ、あの子が女の子を家に連れてくるなんて今まで一度もなかったのよ。わざわざ連れてくるなんて彼女かと思うじゃない。」

 

「ち、違いますよ!」

 

「私は正人君と今日はじめて会ったんですよ!」

 

ほのかとエイミィも否定する。

 

「フフ、そうだったの。ごめんなさいね。」

 

ところで、と佳菜子が話題を変える。

 

「あの子は学校でどんな感じ?」

 

佳菜子は息子の学校での姿が気になるようだ。

 

「んーと、普通に楽しそうですよ。」

 

「私達とお喋りしたり、男子達と下らないことで盛り上がったりしてるみたいです。」

 

ほのかと雫は正人の行動を思い返す。

 

「あ、でも模擬戦とかしてたよね。」

 

「うん、エリカと。」

 

「模擬戦?何それ?」

 

二人の会話にエイミィが入ってくる。

 

「この間1ーEの千葉エリカって女の子と模擬戦してたんだけど「ちょっと待って。」・・・・?」

 

雫の説明を遮ったのは佳菜子だった。

 

「え、何?あの子何で女の子と模擬戦してんの?」

 

まあそこは疑問に思うだろう。

 

「えーと、そのエリカって女の子の方から模擬戦を申し込んできて・・・・正人君は半分強制的に参加させられたんです。」

 

「ちなみに正人が勝ちました。」

 

ほのかと雫の説明を聞き、佳菜子は溜め息をつく。

 

「あの子、女の子の相手に何やってるのよ・・・・・!」

 

佳菜子は呆れたように頭を抱える。

 

「まあ、正人に非はないと思いますよ。」

 

雫が正人をフォローする。

 

「・・・・・まあ、楽しそうなら別にいいわ。」

 

佳菜子は呆れながらも少し安心したようだった。

 

「それはそうと、正人君遅いよね。」

 

エイミィは正人の買い物が不自然なほどに長いので、気になったようだ。

 

「すぐそこにコンビニあるのにね。」

 

「どうしたんだろ。」

 

雫とほのかも気になり始める。

 

「ああ、多分できるだけお釣りを残しつつ、お客様に出しても失礼じゃないお菓子を探してるんだと思うわ。」

 

(((細か・・・・・)))

 

正人のみみっちさに三人は呆れた。

 

「まあ、ガールズトークでもしながらゆっくりと待ちましょう。」

 

 

 

そして、そこから正人が帰ってくるまでにさらに二十分を要したらしい。

正人が帰って来てからは、普通に雑談等をしていた。

 

「あ、もうこんな時間。」

 

「そろそろ帰らないと。」

 

「え~もうそんな時間?」

 

ほのか、雫、エイミィは門限が迫っていた。

 

佳菜子と正人が三人を玄関まで見送る。

 

「改めて、昨日は助けていただいて、本当にありがとうございました。」

 

雫が最後にもう一度お礼を言い、二人も頭を下げる。

 

「またいつでもいらっしゃい。」

 

佳菜子は笑顔で三人を送り出した。

 

「はい、是非とも。」

 

「お邪魔しました。」

 

「正人君!また明日ね。」

 

そう言い、三人は帰っていった。

 

「・・・・・いい子達ね♪付き合ったりしないの?」

 

「あのな、まだ高校生活始まって一週間そこらだぜ。」

 

正人は呆れたように返す。

 

「色々あったみたいね。」

 

「まあな・・・・・でももう流石に4月中のイベントはないだろ。」

 

正人は笑いながらそう言ったが、完全にフラグであった。

 

 

 

 

 

 




・・・・なんだか今回かなりグダグダだった気がします。( ̄▽ ̄;)


次回から入学編クライマックスに入ります。

正人の魔法ももう少し出てくるのでお楽しみに。
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