本当にごめんなさい
あと、のほほんさんが難しすぎる……
今は、1時間目が終わって休み時間だ。周りには女の子ばかりだ、ウヘヘ〜、ハーレムだ〜なんて喜べるような状態じゃない。廊下には俺や織斑を見に来た人達、教室の中は話しかけてみようよ! えー、恥ずかしいよー! みたいな会話がちらほら聞こえる。
「なあ」
急に声を掛けられた
「ん?」
声の方を向くと織斑だった
「俺は織斑 一夏って言うんだ、よろしくな! 気軽に一夏呼んでくれ、同じ男同士仲良くしようぜ」
一夏は手を出してきた
「よろしくな! 一夏。俺は室町 龍夜だ! 俺も気軽に龍夜で構わない!」
俺も手を出して一夏と握手をした、一夏お前がいてくれてマジで助かったぜ!
「すまない、ちょっといいか」
突然、黒髪ポニーテールの女子に話しかけられた
「箒」
一夏が呟く
「一夏の知り合いか?」
「俺の幼馴染だ」
「私は篠ノ之 箒だ。よろしく頼む」
「……篠ノ之 箒、か。よろしくな! えーっと、箒って呼んでもいいか?」
「ああ、構わない」
「それで、箒は一夏にようか?」
「そうだ」
「なら、俺のことはいいから行ってこいよ」
「すまないな」
箒は一夏を連れて教室を出た
その事によりほかの人達の視線が俺に向く
(あれは嘘だ……早く戻ってきてくれ)
隣の子がお菓子を食べていた
(そういや今日はまだ何も食ってないなー)
あまりにもその子が美味しいそうにお菓子を食べていたから、少し貰えるか聞いてみることにした
「布仏さんだったけ?」
「ん〜? そうだよ〜、私は布仏 本音だよー、よろしくね、まっちー」
はて? まっちー? 誰ぞや?
「えっと、まっちー? 誰それ?」
「室町 龍夜だから、まっちー」
ああ、あだ名なのね
「なるほどね、それで布仏さんお願いがあるだけど、少しお菓子を分けて欲しいんだげど……」
うーん、と布仏さんは悩む素振りを見せる
「勿論タダとは言わない! 確かここの学食デザートがあっただろ、それを奢るから頼む!! 腹が減ってマジでやばい」
「なんでもいいの?」
心配そうに聞いてくる布仏さん
「ああ! 国から援助金貰ってるから、好きな物食べていいぞ! だから頼む!!」
「やったー! はいこれ〜」
直ぐにお菓子を分けてくれた、マジで感謝っす!
「助かった! マジでありがとう!!」
俺は布仏さんに貰ったスナック菓子の袋を開けて食べた
「ウオ! ウメェ〜」
スナック菓子は直ぐに無くなった
「まっちーはお菓子を美味しそうに食べるね〜」
「そうか? まあでも美味しい物は美味しいしな」
「ちょっと、よろしくて?」
布仏さんと話していると、いきなり声を掛けられた
「ん?」
声の方を向くと金髪の人がいた
「訊いてます? お返事は?」
ああ、この人はあれか、女尊男卑者か。実際それは、俺と一夏には意味ないんだけどさ
「訊いてるよ、それで何か用か?」
「まあ! なんですの、そのお返事。わたくしに話しかけられるだけでも光栄なのですから、それ相応の態度というものがあるんではないかしら?」
「(布仏さん、コイツってそんなに偉いのか?)」
「(うん、偉い人だよ〜)」
俺が布仏さんと話していると金髪が怒鳴った
「このわたくしの目の前でヒソヒソ話とはどういうつもりですか?」
「ああ、ごめんごめん」
「もしかして、わたくしの事を知らない?」
「うんにゃ、知ってるよ、確かあれだろ……セイント チョロコットだろ」
うんうん、これであってるはずだ
金髪はプルプルと体を震わせている。
(そんなに名前を知られていて嬉しいのか?)
布仏さんを見ると、おどおどしている。
(あっ! もしかしてあれか、ここはお前は誰だー! みたいなこと言うところだったのか? やっちまったー)
周りの人を見ると、あいつ終わった……みたいな顔をしている
(だー、ミスったな〜)
「……ふ、ふふふ」
金髪が不気味に笑っている
「あー、どした?」
少し心配になって声をかけた
「こ、ここまで侮辱されたのは初めてですわ」
おいおい、確かにノリを間違ったのは悪かったけどそこまで言うか……
「あー……」
キーンコーンカーン金ちゃんラーメン
謝ろうと思ったらチャイムが鳴った
織斑先生が早く席につけと言ったので結局謝れなかった、席に座ってから金髪は睨んでくるわ、布仏さんには心配そうな目で見られるわで大変だった