更新が遅れてしまい、申し訳ありませんでした!
今後は2ヶ月に一回は更新したいと思います!(未だにリハビリ中)
『葵さん、葵さんは将来何になるかって、決めてるかな?』
『どうしたの、雁夜くん?』
俺には、幼馴染が居た。
掛け替えのない、俺の青春とも取れる女性が。
その人の事を、色々と言い表したい気持ちはあるが、一言で纏めると要するに大好きで。
『いやね、家では魔術がどうとか、そういう事で親父が五月蝿いんだ。
俺は関わりたくないって言ってるのに、鶴野兄さんより比較的にマシだって理由だけで、小煩くてね。
本当に、心底嫌で仕方ないよ……あの家にも、親父にも』
『雁夜君も大変なのね……』
『あぁ、本当にウンザリだよ』
まるで宝石の様で、けれども大切すぎて、触るには壊れ物を扱うが如き扱いで触れてしまう。
見ているだけで心奪われているのだから、それでも良いと思っていた。
俺が納得して、それに今の距離感は嫌いじゃなかったから。
『私はね、雁夜君』
『何? 葵さん』
『不思議なモノに触れてみたいわ。
将来の夢っていうのはと、少し違いかもしれないけれど。
でも、そういうモノに触れられるところに、私は行きたいの』
『……そう、なんだ』
もしも、と将来の自分の隣に、葵さんが居る事を想像することもある。
勿論想像だけ、恐らくは俺はこの街に居続けるから。
葵さんを見ていたいから、だから俺はこの街に残って、間桐家の当主になるのだろう。
……だからこそ、葵さんに思いなんて告げられない。
もしかして葵さんが承諾してしまったら、葵さんをあの薄暗い間桐の闇に引き摺りこんでしまうかもしれないから。
故に、彼女は抱えて抱きしめるには、些か俺の手には余って。
『雁夜君は、何か決めてたりするの?』
『俺は……そうだなぁ、まだ決めてないや』
『間桐の家の当主になるのは、嫌なのね』
『まぁね、魔術ってのは、それだけ薄暗いものだからさ』
自分の将来については、悲観するしかなくて。
けれども、その中の光として葵さんを見ていたかった。
それだけで、全ての希望を貰えると、そう思っていたのだ、俺は。
でも、それは……。
俺の幻想で、まやかしで、願望に過ぎなかった。
俺が見ていたかった宝石としての葵さんは、誰も手に入れる事の出来ない至宝であったのだから。
例題です。
一人の、とある事を除いては、普通の青年がいました。
平凡である事を愛している青年です。
しかし彼は、平凡ではない、”魔術”という概念を識る家に生まれてしまいました。
それ故に、平凡を愛するようになったのです。
魔術の、非道な光景を厭うての事でした。
父の、異常な行為を受け入れられられなかったからです。
彼は、それが正しいと信じました。
間違っているのは、家と父だと信じて疑わなかったのです。
そう在れたのは、彼が恋をしたからでした。
黒髪の清らかな乙女、幼馴染の少女です。
彼女は清純で、何ら曇りのない美しい女性でした。
彼の中で、彼女は日常の象徴でもあったのです。
彼にとって、その女性はとても大切なもので。
誰よりも幸福であって欲しかった女性でもありました。
――そう、他の、誰よりも……。
「っう、あ、あぁ……」
夢、夢を見ていた。
懐かしくて、切ない記憶の欠片。
昔の、希望はなかったが絶望するほどでもない、自身の未来を憂いていた頃の。
夢の自分は公園のベンチで話をしていて、でも今いる自分は石床でくたばっていた。
冷えた床が自身を現実へと引き戻して……それと同時に体に倦怠感と熱、同時に痛みが併発する。
虫蔵のその奥底で、俺は惨めに、それこそ忌み嫌っている虫のように、言葉にならない声を上げる。
腹立たしい事に、蟲に喰われたところの痛みを自覚できるくらいに、体力が回復して来たようだ。
「ック、クソッ、冗談じゃない、冗談じゃないんだ!」
そんな自分があまりに情けなくて、無様で堪らなくて、許せなくなって必死に立ち上がろうとする。
こんな姿、誰かに見られたらと思うと……。
想像した気持ちをバネに、壁に手を置きながら、懸命に立ち上がろうとして。
「……おじさん?」
上から聞こえたその声に、ハッとさせられる。
軋む首で無理矢理に階段へと顔を上げれば、そこにはどこか茫洋とした、桜ちゃんの姿があった。
笑おうとして、けれど上手に笑みが浮かべられているか分からない。
それでも、笑っているつもりで桜ちゃんに返事をする。
優しく、何時ものおじさんを意識した声を出すことに努めて。
「やぁ――」
出たのは、思っていたよりも掠れた声。
桜ちゃんの前なのに困ったな、どうしよう、などと冷静に考えたが、どうしようもなくて。
「おじさん、大丈夫?」
変わらないトーンで、疲れた目をした桜ちゃんが淡々と尋ねてきた。
こんなに酷い目にあってる桜ちゃんに、心配されるなんて!
あまりに自分が情けなくて、羞恥のあまり吐きそうになる。
「大丈夫っ、が、ァ」
ゲホゲホと、粗い咳が喉を通る。
鉄の味が口の中に広がって、こびり付いた感覚が口の中全体に広がった。
「おじさん……」
トコトコとこちらに向かってくる桜ちゃんを手で制しつつ、自力で何とか起き上がる。
フラフラでガタガタで穴だらけの体だが、どうやらまだ俺の言う事を聞いているらしい。
バーサーカーがこの前暴れた分だけの対価を蟲達に求められていたのだが、どうやら支払いは終えられたようだ。
幸いな事に、痛覚と共にまだまだ自分が活動できると、自覚することができる。
喰らった分を魔力に変換して、その残飯分の魔力を蟲達が俺に零したみたいだから。
反吐が出ることに、蟲達のお陰で動けるのが早まったと分かってしまう。
「ハハッ、おじさんは無敵だからね。
こんな位、へっちゃらさ!」
ガッツポーズを取りながら桜ちゃんに自分が健在な事を示すと、桜ちゃんは少し首を傾げる。
本当に? と尋ねるような瞳は、まるで俺の心の中も見透かされると思ってしまうほど無垢さに溢れていて。
……本当に自分が笑みを浮かべられているか、分からなくなる。
「……桜ちゃん」
「何、おじさん」
「俺、笑えてるかい?」
気がつけば、愚にも付かない事を口走っていた。
後悔は憂鬱を友に寄り添い、溜め息が口から吐き出される。
そんな俺を、桜ちゃんは少し見上げて。
「……うん」
一つ頷き無感動に、けれどもどこか色を感じさせる目で、桜ちゃんは俺を見ていた。
笑えてるよ、おじさんと、その言葉と共に。
「そっか、ありがとう、桜ちゃん」
桜ちゃんが言う笑えている表情のまま、俺は彼女の頭を撫でる。
色々な気持ちを込めて、色々な気持ちを溢れさせながら。
感情を殺して、笑わなくなってしまった桜ちゃん。
それでも、この娘の優しさだけは今もここに残っている。
それが、嬉しくて、悲しくて、許せなくて――
「桜ちゃんの為にも、俺はこの戦いに絶対に勝つよ。
少なくとも、あいつだけは仕留めるから、桜ちゃんはもう少しだけ我慢して待ってて欲しい。
そうしたら、また家族全員で一緒になれるよ」
優しい口調で言い、桜ちゃんの頭を撫でる。
けれども、内心は黒いナニカが、煮えたぎっていた。
桜ちゃんを間桐に売ったヒトデナシの事を考えると、俺の手で直接首を絞めて、桜ちゃんが苦しんだ分だけの苦痛を……いや、人として間違ったことに対する贖罪をさせ、自分の行いを後悔させながら最大限の苦痛を与えながら断罪したい。
それが桜ちゃん、ひいては葵さんや凛ちゃんの為にも成るのだから。
ぼんやりとした目で俺を見上げる桜ちゃんに、俺はまた笑いかける。
任せてくれ、これ以上桜ちゃんを苦しめる奴を、おじさんはちゃんとやっつけるからと、決意表明をして。
今度浮かべた笑みはキチンと笑えていると、確かな自信が俺にはあった。
――俺はあいつに、爪を立てて、食い込ませながら引っ掻いて、皮と肉を爪の間にこびり付かせながら血管を八つ裂きにして、苦しみを与えてやるんだ。
――優しく首を絞めてなんてやるものか!
狂気は人を強くする。
目標が目の前にあるのならば、特に。
顧みない事は、前にしか進めないのと同意義であるのだから。
故に、常人であっても、遠き高みへと手を届かせる事があるのだ。
……然れど、もし何かが原因で立ち止まることがあれば?
ふと振り返り、何者かが後ろに立っている事に気が付けば?
狂気に染まった瞳には、一体何が映る?
聖杯戦争、魔術師達の血塗られた戦い。
根源へと至る為の、凄惨な儀式。
その戦いが行われるのは、おおよそが夜。
魔術の漏洩、神秘の値崩れを防ぐ為の、魔術師達の暗黙の了解。
もしこのルールを守らないのであれば、たちまち他のマスター達からの排撃の対象となる。
つまり、余程の事がないのであれば、夜に動くのが最適解。
故に、マスター達は夜闇と文明の光が交じり合う闇夜を彷徨う。
それは、今日の夜も、また――
コツコツコツと音が響く。
ガシャン、ガシャンと、鉄の擦れる音がする。
響き渡るは二つの歩み、月夜の道に影二つ。
一人はまるで彷徨う亡霊。
解れたパーカーを身に纏い、白の髪は触れれば解けそうな程に繊細で。
その歩みは、まるでここではないどこかへと進むが如きもの。
一人はまるで夜に浮かぶ影法師。
黒の鎧を身に纏い、ガシャンと歩みを響かせる。
その姿は、まるで本の中から這い出てきたかの如きもの。
現実味のない、現実がない様な二人組。
然れど、幻想というには生々しくて。
血走った目に、浮かぶ血管。
ガシャンと何度も擦れる鉄とアスファルトの摩擦の音。
それらが全て、彼らの存在を証明する。
その姿、さながら這い出た幽鬼の様で。
迷いて居出た二人組は、確かな意思を持って歩き続ける。
そう、二人、この二人は意思を持って歩き続けている。
――それだけが、意思のない亡霊と異なるところ。
――それだけが、彼らが生きている証であるのだ。
坂の上を、上る、昇る。
目的を携えて、目標を捉える為に。
アスファルトで舗装された道に、音を響かせながら。
白髪の彼は、遠き日の想いと情念を胸に。
黒き鎧の彼は、我が主である彼を良く良く注視して。
坂の上を目指し、歩み続けているのだ。
「時臣師、この屋敷に接近してくるマスターを感知しました」
「ん、誰だね、綺礼君」
「これは……間桐、雁夜ですね」
「ッフ、彼か」
薄暗い部屋の中での報告。
瀟洒な椅子に座りながら、遠坂時臣は弟子である言峰綺礼の報告に耳を傾けていた。
人物の名を聞き、浮かべた表情は微笑。
恐らく、ここに向かっている人物が見れば、失笑とも取れる微笑みである。
「排除致しますか?」
「いいや、ここまで通して上げ給え。
如何なる人物であっても、私への客人には変わりないのだからね」
「……ハッ」
頷く綺礼を確認して、時臣は窓に近寄り外を見下ろす。
広がっているのは、丁寧に整理された遠坂邸の庭。
美しいとも言える庭である――一般人には、魔境とも形容できるだけの罠が仕掛けられているのであるが。
「やれやれ、今更何をしに来たのかな、雁夜君」
答える者は居ない問いかけ。
聞いているのは、ただ言峰綺礼のみ。
その彼も、黙して言葉を発さない。
けれども、時臣は微塵も気にした風ではなくて。
見据える景色は静かで静寂、まるで嵐の前の空模様。
「綺礼君、私は王に請願に行く。
間桐雁夜が脅威でなくとも、サーヴァントの方は強力な様だからね」
「分かりました、我が師よ。
私は足止めへと向かいます」
「いや、それも必要ない。
むしろこちらの工房に誘い込んだ方が、確実と言える。
綺礼君、君はアサシンによる監視報告を引き続き頼む」
「……承知しました」
必要なことだけを告げると、時臣は部屋から退出する。
向かうはギルガメッシュがいる、彼に宛てがった部屋へと。
パタンと扉を占める音が響き、部屋に残るは綺礼ただ一人となる。
何も音のしない部屋。
佇んでいる綺礼は、静かに、声無く目を閉じる。
――瞬間、繋がる感触が魔術回路を通じて綺礼に齎された。
瞼の裏には暗がりの外が映し出され、白と黒の対照的な二人がそこには居て……。
「――間桐、雁夜」
彼の名前を、口にする。
口の中で名前を転がす、まるで味を確かめる様に。
何かが気になっている。
言峰綺礼は、瞼の裏に映るこの男の顔に、自然と惹きつけられているのだ。
でも、それは……。
「何だというのだ、一体……」
分からない、不快感の如き感触が体の中を這い回る。
なぜ自分が、この男が気になるのか。
どうにも解せずに、顔を顰めてしまう。
答えのない解、それを探させられている様な感覚。
綺礼はそんなものを感じて、不快極まり目を開ける。
「何だというのだ、一体」
もう一度、繰り返す。
しかし、ここに答えを返してくれる人物はいない。
ここに、答えを知る人物はいない。
――ただ、綺礼の瞼に焼き付いたのは、静かに、だが確実に憤怒の形相を浮かべていた雁夜の表情のみであった……。
坂の上の遠坂邸、冬木市のセカンドオーナーである遠坂時臣の牙城。
その場を目指すは、一人の男に一人の騎士。
胸にあるのは一つの想い、許さないとの気持ちのみ。
負けない、負ける訳にはいかないと、気力を体に纏わせて。
男は、雁夜は、目の前までに近づいた遠坂邸を睨んで離さぬ。
そんな彼に、侍る騎士は無言で後をついてくるだけ。
黒の鎧に隠れた素顔、見えないけれども、意思を感じて。
まるで、良いのか? とでも問いたげで。
――けれど、雁夜はそれに気付かない。
彼の目に映るのは、ただ目の前の遠坂邸。
いいや、そこに居る遠坂時臣の影のみだ。
故に、己に付き従う従者の意思を汲み取れない。
だから、彼は振り返らずに進み続ける。
その行き着く先に、何があるかなんて考えもせずに。
「行くぞ、バーサーカー」
出た声は、静かだけれども、凪いでいるとは言いがたきもの。
振り返らずに、雁夜はそれだけを告げて。
一歩、二歩と足を進めていく。
――門は、雁夜の目の前に。
彼は一言、こう呟くだけ。
「……やれ、バーサーカー」
それに呼応して、門に迫るは黒き影。
騎士でありながら徒手空拳である彼は、一つ拳を握って……。
「――――――――!」
言葉に成らない声を上げて、然れど拳は確かな積み重ねを持って、眼前の門を打ち砕く――
武練の極まった効率的な拳は、それ故に圧倒的な破壊力で――
着弾、轟音、撃砕するッ――
鉄門は鉄と鉄を打ち合う奏でと共に、大きく吹き飛ばされてる。
さながら、砲撃の直撃を思わせる一撃。
結果として遠坂邸の門は、拉げ、捻れ、骸を晒す。
跡には門ではなく、ただ鉄の残骸が晒されていた。
「ハハッ、バーサーカー、やっぱりお前は強い!」
その圧倒的な威力を前に、雁夜は愉快そうに、然れど目を血走らせながら哄笑する。
このサーヴァントがいれば、この力さえあれば、あの遠坂時臣を倒す事も不可能でないと。
この場にいて誰よりも不安定な人物、それは一目瞭然。
この場の誰よりも、そう、隣の黒騎士よりも……。
「――見るに堪えんな」
「仰る通りです。
自身の力とサーヴァントの力を、よもや同一視するとは……」
よって、その低いバリトンが響いた時。
誰よりも、感情が抑えられないのは誰なのか、それは火を見るよりも明らかであった。
「お前は――」
声のした方角、屋敷の上を見上げれば、そこには……。
「ようこそ、間桐雁夜。
魔導の恥である君が、良くもおめおめと顔を出せたものだと感心してやまないが、歓迎を惜しむつもりはないよ」
遠坂邸のベランダに、二つの影。
上から雁夜達を見下ろすその目は、哀れみと侮蔑に満ちていて……。
「――遠坂ぁ、ときぉみィィィッッ!!!」
哄笑から憤怒へと、表情の季節が移り変わる。
暗い愉悦から、黒い憤怒へと……。
「ほぉ、どうやら狗は飼い主に似るらしい。
雑種が吠えているぞ、時臣」
「躾を施される前に逃げ出した者、伍楽者に過ぎません故に。
御身の耳を汚すこの不忠、どうかお許しなさいます様にお願い申し上げたく存じます」
「よい、満月で無くとも、狗は吠え立てるものだ」
寛大な回答に頭を垂れる時臣。
だが、珍しくも彼は気が付いていた。
微塵も、そう、僅かたりとも、この英雄王が笑っていない事を。
だから……彼は侮蔑と共に、哀れみの表情を浮かべていたのだ。
「しかしなぁ、狂犬よ」
だから、続きを語るギルガメッシュの反応は、当然の如く時臣には想像できたもので。
「間引けと、我は言ったはずだが?」
――背後の空間が歪む。
――バビロニアの宝物庫への鍵が、クルリと回される。
「誰の許しを得て、この我に拝謁しようというのだ、雑種ッ!」
浮かぶは憤怒、並みの人間であれば失禁しかねない程の。
王の言葉を解せず、王の権能を理解せぬ愚か者達への、怒りの顕現であった。
「ほざけっ、時臣のサーヴァント風情が!!
遠坂の狗はお前だろうが!!!」
しかし、間桐雁夜は色々なモノを捨てている。
見失うものはあっても、失うものは殆ど存在しない狂気の強さ。
それを雁夜は今、持ち合わせている――
「虫けら風情が、余程死にたいと見える」
――浮かぶ宝具の数、およそ三十、いや、それ以上!
「俺のバーサーカーは最強なんだ!
行けっ、バーサーカー!!」
しかし臆することなく、雁夜は指示を出して……。
「王よ、あの者への対処は、私が行います」
「時臣よ、我を侮蔑したものを、我が手で誅させぬつもりか?」
「いいえ、あの者に、元よりその様な価値は無いのです」
「……成程、蝋燭に過ぎぬわけか。
よかろう、害虫駆除は庭師の仕事だ。
我は狂犬めと戯れよう」
「ハッ」
短く、けれどもそれだけで意思疎通を図り、ギルガメッシュはベランダに座したまま、時臣は庭へと飛び降りる。
そんな彼に、雁夜は小さく口角を上げて……。
「お前の傲慢、お前の罪、全てここでさらけ出させてやる!!」
「それはこちらのセリフだよ、雁夜。
君の業を、今ここで私が祓う事としよう」
それは、暗く深い夜の戦い。
月が雲で陰った時に始まった、二組の主従の争い。
今、その一幕が上がったのであった。
(更新しなさ過ぎて、自分の文章を思い出せないなんて言えないです……)