我が名はグリンデルバルド   作:トム叔父さんのカラス

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日常と四面楚歌アッピル回


12話 ペット飼育は堅実に

「アラゴグ、アーガス・フィルチだ、言ってごらん?」

「アーガ、カシャカシャ、フィル?カシャカシャ、ムズカ、カシャカシャ、シイ」

 

 ホントもう何の冗談だよ、よりによってアラゴグかよ。コイツを育てて早2ヶ月、男共は楽しそうだ。

 つーかリドル、お前目がやばいからね?俺見てる時並みにギラギラしてるよ、冗談だろ。

 

「ハァ・・・鬱だ」

「ヨーテリア・グリンデルバルドは?」

「カシャカシャ、粗暴で差別主義のアバズレ、カシャカシャ」

「何つった糞蜘蛛コ″ル″ァ″ァ″ッ!」

 

 何で俺罵倒する時だけ雄弁なんだよ!?びっくりしたわ、リドル笑ってんじゃないよ!

 

「アラゴグよぅ、御飯少なくてごめんよ?

 あんま持って来ちまうとバレっちまう」

 

 いや、俺達四人でバレないように分担して、二人前位持ってきたんだけど?食いすぎだよその蜘蛛、丸々太って気持ち悪い。

 

「たまにゃー違うもん食わせてやりてぇ・・・

 そうだ、ヨーテ!リドル!フィルチ!」

 

 あーあ、ハグリッドがなんか言ってるよ、嫌だなぁおへやで研究したいなぁ。

 

「あの泉、魚が居る筈だ!アラゴグに食わせてぇ!」

「釣竿と餌なら馬鹿みたいにあるぞ」

「船は大イカで代用しよう。先生方の目は?」

 

 盛り上がる三人組、俺は我関せず、だ。

 そういやこの前研究の副産物で悪戯グッズが出来た、売り捌いて研究費用に当てよう。誰に売って貰おうかな?俺が売ったら多分(飛び出すアバダケダブラ)だと勘違いされる。

 ・・・何見てんだよ男共

 

「その悪戯グッズは?」

「汚くない糞爆弾と走るラッパ、売品だ。

 値段は1つ5ガリオン、欲しけりゃ買え」

「高い、タダで買おう。先生方の目をそらすのに使う」

「研究者嘗めとんのかお前ら。

 ダメダメ、5ガリオンキッチリ貰うぞ」

 

 この糞爆弾1つでどれだけ苦労すると思ってる、これ糞と言いつつ(糞のような何か)を調合してんだぞ。手間は掛かるし見た目エグいし大変なんだぞ。つーかどうやって出来たんだっけこれ。

 

「アラゴグ」

「カシャカシャワシャワシャカシャカシャ」

「あ″あ″っ!分かったよやるからやめろ!」

 

 最近、友人達からの扱いが雑です

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 廊下に糞爆弾をスタンバイ、洗濯するとただの水になるから遠慮は無用。

 レイブンクロー生を確認、周りに人も多く目撃者多数、申し分無い、着火。

 

「ギャアアッ!酷いわ何よコレェェッ!?」

 

 見事糞爆弾は起爆、辺り一面に糞もどきがばらまかれ鷹寮生徒に降りかかる。よく見たらあれマートルだわ、ごめんマートル。さあ廊下は大騒ぎ、先生が来るのは時間の問題、さて泉に向かおう。マートルマジでごめん。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ホッホー!」

 

 男共が泉にご在住の大イカに乗り、泉での釣りを開始する。俺?岸で読書ですよ。つーか何なのあの大イカ、この世代から居たのか。

 

「すげぇぇ、パイクだぜ!こいつぁデカい!」

「それ、食えんの?ルビウス」

 

 楽しそうやね、俺はめちゃくちゃ不機嫌だけど。あの糞爆弾間違いなく売れたのに・・・。

 しかし入れ食いだな今度はマスか?若いモンは元気でいいねぇ、精神年齢30代のヨーテリアさんは疲れるから嫌なの。

 

「グリンデルバルド!お前も釣れっ」

 

 リドル坊やが釣竿を投げて寄越してきた、えぇーっ、お兄さん嫌だなぁ日光浴で充分だわ、あとミミズも嫌いなんだよねうねうねしてるし。まあ折角だしほんの少しだけ。

 

「そいっ」

 

 うん、かなり遠くまで針が飛んだな。さて、胡座をかいて待つとしますか、女子がスカートで胡座とかどうかと思うがね。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 何 で 釣 れ な い の よ 。

 

 十分は待ったぞ、他は入れ食いなんだぞ、こんな時に不運スキル発動しなくて良いよ!

 

「ハグリッド、それ藻だな。ゆっくり引け」

「すまねぇリドル。おぉーっ、取れたぞ」

 

 畜生楽しそうにわちゃわちゃしやがって、もうお兄さん混ぜろよ!四六時中ぼっちだから口が退化してしまいそうで・・・ん?

 

「おっ、おお?」

 

 ひ、引いとる、めっちゃしなっとる、これ大物じゃね!?マジ?お兄さん来ちゃった!?

 

「〈エンゴージオ〉!

 来た来た来たぁーっ!逃がさないからな!」

 

 魔法式バンプアップした左腕で一気に振り上げる。派手な水飛沫を上げて現れたソイツは。

 

「ふおおーーーっ!?」

 

 2メートルはあろうかと言う、丸々太った巨大な大ナマズだった

 

「でけぇーーっ!何だありゃ、リドルっ!」

「あれ、ヨーロッパオオナマズだな。食べれるのか?」

 

 ウッヒョーテンション上がるわーっ!何この大物馬鹿じゃねーの!?こんなん居るの?次だ次、もっとデカイの居る筈だ!

 

「ヨーテリアァァッ!廊下のあれお主じゃな!?」

 

 後ろからの怒号に驚いて振り向く俺、城からカンカンになったダンブルドアと物凄い形相で髪を振り乱した何かが向かってくる。あれ管理人さんかな?パンジーにしか見えない。

 

「お前ェェッ!何してくれてんだ!

 臭いしエグいし落ちないし大変だったんだぞ!」

 

 泣きながら俺に掴みかかり絶叫するバケモン。あれ水洗いで落ちるのになぁ。

 

「ヨーテリアや、よくもあの様なハイセンスな、ゲフンゲフン、酷い悪戯をしてくれたものじゃ。

 何と浅はかな、君達もじゃ!降りなさい!」

 

 これに飛び上がったのは大イカに乗る男共、ん?リドルが居ない!?アイツ逃げやがった!

 二人が大イカから降り岸に正座させられる俺達、それを見下ろすダンブルドア、目がマジだ。

 

「良いかね、釣りは構わんよ釣りは。

 じゃが何故大イカを使う?あれは教員も由来が分からん代物じゃ」

 

 何でそんなモン泉に放置してんだよ、次期校長だろ?何とかした方が良くない?

 

「生徒は教師が守るべき尊い者じゃ、みすみす自らを危険に晒すでない。二度と、せんでおくれよ?」

「うおぉーーっ!ダンブルドア先生ぇーっ!ごめんよぉーーーおおっ!」

 

 突然男泣きを始めるハグリッド、犬の遠吠えみたいで大変うるさい、やめろや。

 

「俺が、魚が要るって、無理言って、こいつら、手伝ってくれて、それでっ、ヨーテも、グスッ、先生に見つかると、マズイからって」

「ハグリッド、テメェッ!?」

「よう言ってくれたハグリッド、本当によう言ってくれた・・・」

 

 ひいいっ、真顔で俺を見るんじゃ無い!畜生ハグリッドこの舌足らず!お前のせいだ!俺が何したってんだよ!何もしてないよぉっ!

 ・・・いやしたわ、後でマートルに土下座しよう。

 

「ヨーテリアや、後でわしの部屋に来なさい」

「ダンブルドア、私は脅されて」

「 来 な さ い 」

「はい」

 

 イギリス最強に睨まれちゃ逆らえませんよ、ワハハ。誰か助けてください。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

お説教で午後の部潰れたぞ、あいつら許さん。食らったデコピンあいつらにもしてやる、勿論〈エンゴージオ〉掛けてからだ。

 

「グリンデルバルド!今日こそ潰す!」

「〈エンゴージオ〉」

 

 丁度良くアホが来たので股間目掛けて肥大呪文。久々に素で撃ったけど見事的中、医務室に急ぎな、ほっとくと多分アレが一生機能しなくなる。

 さあアラゴグの居る廃倉庫に着いた、待ってろよー今お兄さんが行くからねー。

 

「来たかグリンデルバルド」

 

 リドルテメェどのツラ下げて現れたんだ?

 倉庫内にはナマズを食べるアラゴグ、これ魚臭くならんかな、リドルに任せりゃ大丈夫かな。

 

「アラゴグ、おいしいか?たんとお食べー」

 

 見守るハグリッド超いい笑顔。そうだよな、原作でも一番好きだったペットだしな、ペットってか最早家族ってレベルの扱いだったけど。

 アラゴグかぁ、ダメだ視界に入るだけでアウト、俺は蜘蛛だけは何があっても無理なんだ。

 

「これ、ヨーテが釣ったんだぞ」

「そうだ、イッチバンの大物だぞぉ。

 ホレ、お礼を言ってごらんアラゴグ」

 

 ハグリッドが笑顔のまま俺を顎でしゃくる、いいよ食わしとけよ、こっち見んなよ。

 

「カシャ、ヨーテ、アリガ、カシャカシャ、トウ」

 

 ・・・おう、感謝しろ害虫。

 

「カシャシャ、誉めてやろう、カシャ」

「潰して殺す、今すぐ殺す」

 

 この饒舌な糞蜘蛛は殺す、必ずだ。

 

「やめろグリンデルバルド」

 

 何で庇うのよ!?お前らおかしいよ!何でこの馬鹿デカいタランチュラ平気なの!?こいつ俺のピーちゃんも余裕で平らげかね・・・

 

「あっ、やばい」

 

 ピーちゃんに昼飯やるの忘れた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 急いで部屋に戻って来た俺、ピーちゃん腹空かせてるだろうなぁかわいそうに。

 つーかアラゴグよりピーちゃんだろ、頭乗りカピバラだぜ神だろ。俺の趣味じゃないけど。

 ・・・あれ、扉の鍵空いてる、かけ忘れた?うーん、朝寝坊してたからなぁ、失敗失敗。さて扉開けてただいまピーちゃん・・・

 

「ピー、ちゃん?」

 

 ピーちゃんを入れてた篭、空になってた。

 

「ピーちゃ、えっ、どこ?ピーちゃん?」

 

 待てやどこ行ったあのカピバラ。ベッドの下、居ない。部屋の隅もだ、布団にくるまってもいない、どこだ。

 

「ピーちゃん、ピーちゃん!?どこ行った!」

 

 どこだ、俺のペットどこだよおい、ふざけんな。だっていつも鍵閉めて、部屋からは出れない筈・・・しまった今日は閉めてなかった。じゃあ外に行っちまった?

 

「あ・・・うあ、あ″あ″あ″っ!?」

 

 マズイマズイマズイ、スリザリンでカピバラ飼ってんのは俺だけだ、つまりカピバラが居たら俺のピーちゃんだって分かる、四六時中不意打ちするような糞ガキ共にもしピーちゃんが捕まったら・・・

 しかも、今日は一人中途半端に撃退してた、報復の可能性は、割とデカい。

 

「ぴ、ガァッ、ピーちゃんっ!」

 

 ふざけんな、あれは俺のペットだぞ!?絶対に、手ェ出させないからな!

 

「えっ」

 

 ・・・何で缶詰の棚が揺れてんの?

 恐る恐る棚に近寄る俺、ちょっと怖い。取っ手に触れてゆっくりと開けた。

 

「ピーちゃん・・・何してんだ」

 

 カピバラが缶詰の蓋開けて食ってた。器用に前歯と前足使ってだ、ワハハ。

 

「はっ・・・ははっ、何してんだよぉ」

 

 ピーちゃんを抱き抱えてベッドに座る俺、何であんなに焦ってたんだろ、馬鹿かよ。戸棚で勝手に飯食ってやがるぜ、どう入ったのかな。

 

「一鳴きくらいしろよな・・・」

 

 ピーちゃんを撫でながら思わず呟く。なんだろ、物凄く安心するわ、不思議だ。

 この馬鹿ネズミに愛着なんて無かった筈なんだが、居なくなると無茶苦茶不安になる、何でかな。

 別に、人のペットどうこうしようなんて思わんだろ、何を不安がる必要があるんだ、馬鹿か俺は。

 

「・・・あ」

 

 いや、正しい。俺のペットならどうこうするだろ、だって俺は(グリンデルバルド)なんだから。

 3年始めに襲われたろ、親の悪行のせいでな。

 最悪の魔法使いの娘のペット、潰せば英雄だな。むしろ隙があったら確実に狙うよな。

 

「・・・次は鍵閉めてやるからなー」

 

 ピーちゃんがそうなら、他もそうだろうか?流石にリドルは大丈夫だろ、フィルチおじさんも基本一緒だから守れるし、ハグリッドは友達居るし何よりマトモな奴なら手は出してこない、校則で攻撃呪文使うの基本禁止だしな・・・。

 ほぼ杞憂じゃねーか、馬鹿だな俺。最近はなんかある度にこんなだよな、情けない。

 まあ、大人しくはしないとな。目立って連中刺激したら何するか分かんないし。

 

「ブランドも考え物だな、ピーちゃん」

 

 名前のせいで周り一面敵だらけだわ、ホント嫌になる。

 ピーちゃんよぅ、食うのやめて話を聞けよな。




ヨーテリアの父、ゲラート・グリンデルバルドについて
原作ではお辞儀に隠れがち。
お辞儀が最恐と恐れられる中、未だに最悪の闇の魔法使いと呼ばれており、それを反映し当作品内の彼は三日に一度は新聞を賑わす極悪人で極端な位、魔法界に恐れられている。


ようはアンチヘイト彼が主です。



2016年11月28日
一部文章を修正
・ブラックバス→パイク(ノーザンパイク)
・アロワナ→大ナマズ(ヨーロッパオオナマズ)

ホグワーツはスコットランドにある、スコットランドの泉(淡水か海水かは不明)に熱帯魚が居ますか?
おかしいと思いませんか、あなた?
ちなみにパイクは割と食用に使われる、らしい。
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