イ「ようやくヒュドラとの決着がつくのか」
はい。これが終わったら前後書きが賑やかになりそうですね。どんな娘が来るのでしょうか....。
イ「またオッサンだったりしてな」
止めて!僕の夢を壊さないで!
まぁ、茶番はこれくらいにして本編どうぞ。
「ふう、こんなもんか」
要はポーチの中に回復薬や解毒薬など、必要なものを入れて立ち上がる。意外にも美空のハンターカードが早く出来上がったので、美空と共にもう一度凍土に行く予定だ。
「後輩くん、準備できた?」
「まぁ一応な」
美空に呼ばれて外に出ると、アキラとグレンが家の前に立っていた。すると、その後方からリンはカンナと共にゆっくりと歩いていた。
「あ、カナメ。もう行くの?」
「ああ、美空も準備ができたみたいだしな。それより腕はもう大丈夫なのか?」
「うん、平気」
リンの左肩には未だに包帯が巻かれ、先日の怪我の悲惨さを物語っている。動かす分には問題ないまでに回復したが、噛まれた跡が残ることは女性として心に来るものがあるだろう。
「お前達、準備ができたようだな」
そこに衛兵トロスが荷車を持ってきた。要達はそれに乗り込む。
「いってらっしゃい」
「頑張れよ!」
「死なないでちょうだい。まぁあなたたちなら大丈夫そうだけど」
グレン、アキラ、カンナの順にそれぞれ言葉をかけていく。最後に、リンは要の前にやって来てモジモジとしながら言った。
「絶対、帰ってきてね」
「ああ。」
その光景を見たカンナはニヤニヤしながらリンを見つめ、美空はリンちゃんズルイ、と要にスキンシップをしようとするも要に避けられた。
その時、ユクモ村の門から凄まじい速度で荷車が突っ込み、粉々に砕けた。
「た、大変だにゃ....。大変だにゃー!」
瓦礫の中からはい上がって来たのは猫の旦那であった。酷く慌てた様子で、大変だにゃ大変だにゃとのたうちまわっている。
「どうした、猫の旦那」
「モ、モンスター達が....
刹那、後方で鳴り響く轟音。振り返ると道具屋の建物が崩壊していた。
「ひ、ひぃぃぃ!」
「た、助けてくれぇぇ!」
瓦礫の中から商人達が必死にはい上がってくる。そして、最後に瓦礫から姿を表したのは、琥珀色の牙を持つモンスターだった。
「こいつは、ベリオロス!」
「なんでこんな所にいるのかしら?」
それに続くかのように、上空から次々と大量のギギネブラやベリオロスが降りてくる。どの個体も頭部が白いものに覆われていた。
「こいつら....一体どうなってやがる!?」
「知らないよ、後輩くん!」
要と美空も武器を取って応戦する。村にいるハンター達も襲い掛かってきたモンスター達に反撃を始めた。その中にはトロスの姿もあった。
「盾持ちは前へ、その間に遠距離組は弾を詰めろ!」
ハンター達の指揮をとり、モンスターの軍勢と戦う。ハンター達のオトモアイルー達もハンターの集団に混ざって攻撃していた。
「リン、こっちに来なさい!」
「は、はい!」
カンナがリンを連れて集会場の方へと向かう。モンスター達は逃げ出したリンを追い掛けようとした。
「放てぇ!」
トロスの声と共に、一瞬注意を逸らしたモンスター達に銃弾と矢の雨が降り注ぐ。それによって多くのモンスターが重傷を負う。しかし、それでも引き続きモンスター達は進軍を止めなかった。その時、一匹のベリオロスが空からリンのいるところを目掛けて滑空してきた。
「....悪いな、ここから先は通行禁止だ」
ガキンという金属と牙がぶつかり合う音がする。そしてその後ろから美空が太刀でベリオロスの体を一刀両断にした。
「さっさと行け」
「ここは任せて、ね?」
「う、うん」
リンとカンナは集会場の階段を上り、暖簾をくぐって入っていった。要と美空は集会場に続く階段の前に立ち、モンスターの侵入を阻もうとする。
「そういえば、後輩くんとの合同任務っていつぶりだっけ?」
「最後がラケルを倒した時だから、かなり久しぶりなはずだ」
「じゃ、リハビリも兼ねていっちょ殺りますか」
美空は長い茶髪をゴムでポニーテールに結ぶと、鞘から再び太刀を取り出す。そしてモンスターの群れを見据えていつものようにこう言った。
「さて、任務開始」
「さぁ、仕事を始めよう」
それでは、今回出てきた哀れな寄生生物のご紹介です(ちなみに今後作る予定のアラガミ紹介のページには載せません)。
まずはこちら
名前:『寄生』ギギネブラ
ヒュドラ(寄生体)によって体を支配されたギギネブラ。元がギギネブラをベースにして進化したせいか、かなり適合率が高い。産まれた卵にはオラクル細胞は付与しない様子。
続いてこちら、
名前:『寄生』ベリオロス
ヒュドラ(寄生体)によって体を支配されたベリオロス。飛行能力が格段に上昇し、通常種であるにも関わらず吐いたブレスの風を使って飛翔したりする。適合率はそこそこ高い。
といった感じです。それでは皆さん、またお会いしましょう。