【更新停止】転生して喜んでたけど原作キャラに出会って絶望した。…けど割と平凡に生きてます   作:ルルイ

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第三話 考察中1

 

 

 

 

 前回魔力じゃなくて気が使えるようになってしまった俺。

 リリなの世界だから魔力と考えていた俺には予想外すぎたが、別に気でもいいんじゃないかと思い直した。

 気の身体能力強化は地味な分派手な副次効果がないから日常生活で便利だ。

 魔法じゃないと出来なさそうなことも多いけど、気だと術式とがなくても感覚でいろいろ出来そうな気がする。

 

 そもそもリリなの系の魔法でやりたい事は飛行、転移、炎熱変換、凍結変換、後は使い魔とか興味ある。

 デバイスの収納機能とかもあったらいいけどデバイスなんてそこらへんに転がってるほどお約束なんて起こるはずがない、現実的に考えて。

 炎熱と氷結は個人の資質らしいけど、資質がなくても使えるでしょ。

 クロノもデバイス任せだろうけどで使ってたし。

 

 電気変換もあるけど使い道がない、日常生活で。

 家電製品を動かすとか簡単に言うけど、電流電圧に周波数とかデバイス無しに調整できるもんじゃないでしょ。

 それに比べて炎熱は寒い時、氷結は暑い時に非常に頼もしい。

 

 

 以上が魔法でだいたいやってみたい事だが、気でも出来そうなことは飛行くらいだ。

 気で一番最初に思いつくのがドラゴンボール、舞空術は誰でも知ってる技だね。

 ビーデルも一般人には無双出来るほど強いけど普通の人間で、空を飛べるようになったし。

 転移は瞬間移動があるけど、どうがんばれば出来るようになるか想像もつかない。

 月をぶっ飛ばすとか無茶なことは出来ないだろうけど、魔力弾改め気弾が撃てたんだ。

 ドラゴンボールは気を使う方法の参考になるだろう。

 

 

 とりあえず気を使う上での目標は舞空術で空を飛ぶこと。

 魔法および魔力だけど、正直気の訓練を優先したほうがいいかもしれない。

 術式がないから魔力を魔法にする方法がないから現状気よりも応用が利かなさそうだ。

 魔力を操作する訓練は練り直して使えるようになるつもりだけど、今は気で何が出来るようになるのかわくわくしている。

 

 そういうわけでこの日はまた倒れたりしないよう気を使う限度を計って終わった。

 翌日からは気の訓練と応用法の模索を始めた。

 

 

 

 

 

 前世の記憶を思い出して約一年、俺は6歳となって私立聖祥大学付属小学校に入学しました。

 なのはちゃんとは年齢が違うから同級生にならないが同じ学校。

 公立でも良かったんだが、海鳴市って公立より私立が多いんだよ。

 だから公立に通うとかなり家が遠くなるので私立聖祥大学付属小学校に通うことになった。

 

 小学校に通うまでの訓練結果だが魔力は使えるようになったと思う。

 何故自信を持っていえないのかというと魔力だと証明する何かがない。

 気と性質が似ていたから体の中から探すのにかなり手間取った。

 何とか違いを見極めて扱えるようにはなったけど、術式がないから身体強化も出来ない分気よりも使えなくてこれ以上の進歩はなさそうだ。

 だから使えるようになるだけに留めておいた。

 

 

 気のほうだがこっちはいろいろな作品を参考にして、気とは何かを考えながら実践してみた。

 参考にしたのはドラゴンボール、ネギま、ハンターハンター。

 ハンターハンタ-は気じゃなくてオーラだけど似たようなものだから大丈夫だろう。

 訓練法もかなり詳しくかかれてたからドラゴンボールより参考になりそうだ。

 

 気って良く知られてる割に使用されてる作品があまり思いつかない。

 ドラゴンボールが名作過ぎるせいだな。

 

 

 ところでドラゴンボールとハンターハンタ、こっちの世界でもちゃんとあった。

 こっちの世界でも名作でちゃんと読みましたよ。

 ネギまはなかったけど前の世界になかった作品があったりなかった作品があったり、サブカルチャー方面はしっかり充実しています。

 休みの日や夜には漫画やアニメ三昧。

 子供のうちの特権ですね。

 もう一度大人になっても手放さないでしょうけど。

 

 

 さて話がそれましたが代表作を参考にした結果、気とは気=生命力ではなく気≒生命力なのではないかと考えました。

 気ってすごい威力が出るけど、人間が内包する力を明らかに超えていると思いません?

 フィクションだからと説明つけることも出来るけど、俺は現実的に考えてみます。

 気とは生命力を自分の意思で増幅してより強いエネルギーにしているのだと思います。

 わかりやすく例えると発電機の燃料を生命力、発生した電気を気、発電機本体を体と当てはめる事ができる。

 

 ドラゴンボールではピッコロが戦闘時に気を爆発させて増やすと言ってましたし、ハンターハンターでは念能力の練がまさにそれに当たる。

 人間に体じゃ内包できる生命力に上限はあっても、それをいかに増幅するかによって気の強さをより高められるのだと思う。

 もっとも体力をつければ元の生命力も限界までは上がるはずなので運動不足にならない程度に体を動かしています。

 何度も言うがが俺は戦う気はない。

 気を使えていろいろ出来るだけで十分なんです。

 限界まで鍛えるなんてマゾい事はしません、気の増幅量を増やすために気を練る方法をいろんなイメージで試しているだけです。

 

 

 

 

 

・ネギま、瞬動編

 気の基礎はここまでで、ココからは実践編。

 気と魔力に共通して出来ることが飛行くらいでしたが、いきなりそれは無理だろうと思い他にないか考えた。

 そこで思いついたのはネギまの瞬動でした。

 

 魔力または気を足に溜めて炸裂させることで直線状に一瞬で移動できる技。

 正直人前だと驚かれそうな技なので日常的には使えないが気の練習にはちょうど良い技だろう。

 早速片足の裏に気を溜めて瞬動の体勢に入る。

 十分に溜まった地面と足の裏を爆発させるイメージをして蹴りだします。

 

 

-タンッ--ドガンッ!!-

 

 

 

「お帰りなさい、早かったわね・・・ってどうしたのその傷!?」

 

「ひくっ・・・ひくっ・・・こ、ころんだ・・・・・」

 

 瞬動は発動したけど着地を考えていませんでした。

 林の中だったので一直線に飛び出した先の木にぶつかって大怪我ではないけど擦り傷だらけです。

 

 

 苦しくったって~悲しくったって~♪訓練のためならーへいきーなの~♪

 だけど涙が出ちゃう、6歳なんだもん。

 

 

 考えていることは大人だけど外面に現れる行動はどうも外見年齢に釣られて子供っぽくなるらしい。

 泣き止もうとしても止まらなくて痛みに耐えられなくて母親に抱きついちまった。

 感情が高ぶると自分でもどうにもならなくなっちまう。

 まあおかげで自然と子供らしく振舞えているんだけど。

 

 

 

 

 

・ハンターハンター、四大行編

 瞬動を試して泣きを見た後は、場所を考えて練習を続けた。

 着地がうまく出来なくてよく失敗するが、発動は割りと簡単で完全にものにするまでそうはかからないだろう。

 習得が終わったら虚空瞬動という空中で瞬動をする上位版の技を覚えてみようと思っている。

 それと舞空術を併用したら面白い軌道で飛べるようになると思っているので楽しみだ。

 

 瞬動の練習とは別にハンターハンターの四大行を元に訓練してみようと思っている。

 四大行とは念における基礎技術で纏・練・絶・発の四つ。

 纏はオーラを纏って漏らさない様にする技術、練はオーラを練って放出量を増やす技術、絶は錬の逆でオーラの放出を絶つ技術、発は念能力者固有の能力を発動すること。

 練はオーラ=気の増幅だから既に練習中、発は能力の発動だけど気で出来るとはどうしても思えない。

 

 試しに気が念みたいに特性を持ってるか水見式をやってみた。

 見た目特に変化もなく水の味が変わるなどもなかったので系統というものはないらしい。

 もしかしたらと思っていたが、系統とかがない以上念能力の開発はやはり出来なさそうだ。

 まあそれ以外の四大行や応用は十分訓練に役立ちそうなので十分だ。

 

 

 

 まず纏だけど気で体を覆う感じにやってみたが、覆い続けるのが非常に難しい。

 服を着ている感じなんだけどすぐに霧散して消えてしまう。

 纏は念能力で最初に覚えることのはずなんだけど、やっぱり気とオーラは微妙に違うものっぽい。

 気は体の中を満たすイメージで身体能力を強化してるけど、オーラは体の回りに纏う感じで身体能力を強化してる。

 試しに地面を殴って身体能力の強化具合を比べてみたら、体の中を満たす強化だと地面に拳が突き刺さって、体の周りを覆う強化だと炸裂する感じにクレーターみたいになった。

 体を覆うほうが威力がありそうだけど、体の中を満たす強化のほうが範囲は狭いけど深く地面を貫いていた。

 

 他にもいろいろ検証してみたが気で体の中を満たすやり方は運動能力が上がり、外を覆うやり方は威力が上がるらしい。

 気の内部強化と外部強化といったところだろう。

 どちらも使い方次第なのでそれぞれ練習。

 両方併用して維持できれば万全だろう。

 

 

 続いて絶だが、これは気配を意図的に消すことと同じでドラゴンボール風にいえば気を消すことにあたる。

 気を体の外に漏らさないようにしてみるのは感覚では簡単に出来た感じはしたが、自分一人では確認のしようがない。

 しょうがないのでそこらの野良猫あたりで試してみることにした。

 音を立てないように近づいてみたら割と気づかれなかったが、手の届きそうなところまで来たら気づかれて逃げられてしまった。

 

 何度か試したけど近づくと皆気づかれた。

 絶が完璧じゃないのかなと思い、何処か穴がないか考え直してみる。

 生きている以上生命力は絶えることはない。

 気は生命力を練り上げて出てくるという考えだが、自分の意思で練らなくても普段から少しずつ生命力から気に生成されて体の力になっているはずだ。

 ならその辺りの活動を自分の意思で抑えてみるのはどうだろうか。

 

 気の扱いがだいぶ慣れてきたので気の生成を抑えるのも割りと簡単に出来たが、体が普段以上に重く感じて動きづらかった。

 気を抑えたすぎた反動で体中の活力がなくなっているからだろうが、気配を消すことは完全に出来ていたようだ。

 野良猫に近づいて体に触れるまで全然気づかれず、絶をしながら歩いていたら目の前を歩いていたのに気づかれずぶつかってしまった。

 街中では危ないので使用は控えよう。

 

 絶は体から気を漏らさない様にする絶と気の生成を抑える絶に分けられそうだ。

 気を漏らさないだけの絶は内部強化をある程度まで併用できる。

 強化を高めすぎると押さえが利かなくなってどうしても気が漏れてしまう。

 気の生成を抑える絶は完全に気配を消すだけじゃなく生命力の消耗を抑える効果がある。

 気の訓練の後にすると消耗がまったく無くなるので回復が早くて助かる。

 

 

 

 気の基礎訓練を確立する事と魔力の操作だけで結果一年はかかってしまった。

 一人でやっているとはいえ、『努力すれば割となんとなる程度の能力』があるのにあまり進歩がない。

 根本的に才能がないんだろうかと少し不安になった新学期の春のことだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

●魔力を使えるようになった。

●瞬動を覚えた。

●四大行を習得した


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