ウミネコがニャアニャア鳴くのが聞こえます。
現在、スターダストクルセイダース一行はポルナレフを加えて航海中です。
青く広い海の上で承太郎と花京院は日光浴、他は椅子でだらけてます。
制服でジョセフさんに突っ込まれたりしていると。
「離せ!離しやがれ!このボンクラが!畜生!はなせッ!はなしゃがれ~!」
「しずかにしろッ!ふてェ~ガキだッ!」
男臭い船上に家出少女が!
殺伐スレ風に言ってしまったが船員に捕まって暴れまくってる。
てか、どうやって忍び込んだ?
俺、セキュリティ強化するように言ったから乗ってないと思ってたぞ!
「おいどうした?儂等の他には乗客は乗せない約束だぞ!」
ジョセフさんが説明を求めるが目が鋭く疑ってる。
船員が密航された事に謝罪して説明してる。
曰く、船の修理用機材置き場のコンテナの中に紛れ込んでいたそうな。
進言してこれだからジョセフさんはスタンド使いの疑いを持つのが早まったか。
実際、この世界の彼女はどうなんだ?
よりによって修理用機材置き場?
原作の船倉のがまだ説得力あるぞ。
「来るなら来い!タマキンけりつぶしてやるど!」
「海上警察につき出してやる!」
「え、警察?」
威勢が良かったのが船員の言葉で萎んでいく。
・・・なんか、迂闊さが見えてきて違うんじゃないかなと思えてきた。
「お、お願いだ。見逃してくれよ!
シンガポールにいる父ちゃんに会いに行くだけなんだ!
なんでも仕事するよ!コキ使ってくれよ!」
「ど~しよ~かな~?みのがしてやろ~かな~?
ど~しよ~かな~ど~しよ~かな。やっぱり駄目だね!ヤーだよ!」
涙を流す演技で船員に頼み込んでいるが船員は意地が悪いらしく考えるふりで抓りながらデコピンして断った。
まあ、違反を犯したのは彼女だから解るんだがデコピンは余計だと思うぞ。
「取り敢えずキャプテンに報告するから着いて」
「ガブッ!」
「ギィエアアアアッ!?」
あー腕噛まれたな船員が。
その隙に家出少女が海へダイブしたか。
「おいおい、飛び込んだぞ。元気いい~」
ポルナレフは呑気に言う。
「もしかしたら違う・・・いや、油断は出来んな」
ジョセフさんが呟く中でこっちに目を合わせてきた。
意見を求めるのに情報がなくて解らないからこちらも疑っているが解らないで返しておいた。
「ここから陸まで泳ぐ気なのか?」
花京院が心配そうな様子で海の方へ船上を立ち歩く。
「どうする?」
「けっ、ほっときな。泳ぎに自信があるから飛び込んだんだろ」
ジョセフの問いかけにセメントで対応する承太郎。
偽船長来るのだろうか・・・?
「ま、まずいっすよ!この辺は鮫が集まってる海域なんだ!」
船員が焦って声を出す。
全員が海を見ると鮫がゆっくりと家出少女に。
船員もやられたのに心配するとはいい所あるな。
「これはまずい!」
花京院が目を細めて言う。
確かにこのままだと食われるな。
「おい、小僧!戻れ!戻るんだ!危険だッ!」
「鮫だぞ!鮫がいるぞ!」
「え?うわぁあああああ!」
ジョセフとポルナレフが警告するが気付いてももう遅かった。
仕方が無い、リスクがあるけど。
「承太郎!」
「・・!」
ステッペンウルフを発現して承太郎に背に乗るように目配せする。
承太郎が驚いたが直ぐに俺の脇腹に捕まる。
「オラオラオラァー!」
そのまま海に着水はせずに海面を走る!
そして、直ぐに追いついて鮫に気絶する範囲でスタープラチナがラッシュを叩き付けた。
家出少女は自身の目の前で何が起こっているか解らず、そのまま承太郎に掬い上げられ俺と承太郎の間に収まった。
ステッペンウルフは3人乗り状態だが家出少女は小さいので花京院と違って余裕はある。
「やれやれだぜ、くそガキ。ん?てめぇ・・・女か・・・それもまだ小便くせえ・・・」
手が家出少女の胸に有り動かして確認している承太郎。
解らなかったのは無理も無いが今の動作はセクハラだぞ承太郎。
「よ、よくもオレの胸をじっくりイジリやがったな!ちくしょー!」
怒って承太郎に攻撃する家出少女だが簡単に防がれた。
って、そこは殴られておけよ。
「やれやれだ・・・」
「呆れてる所で悪いが今のお前の行動は警察に捕まっても俺は擁護出来ないからな」
「・・・わざとじゃねぇ」
帽子の位置を直しながら呆れている承太郎。
帽子を直してる場合かとシュトロハイムばりに突っ込みたかったがこれで済ました。
「お、俺は今なにを見たんだ?」
「当て身!」
「へぶっ!?」
船員が戸惑ってる所に花京院の手刀が首に入り気絶。
何やってるの花京院?
とりあえず周りを確認しながらステッペンウルフで船に向かい、船壁を走って船上に到着する。
「花京院?」
「夢か何かで誤魔化さないと後で面倒な事になるだろうから仕方無く」
「この船員も不憫だなぁ」
俺が聞くと花京院は誤魔化しの為と言う。
ポルナレフが可哀想な目で船員を見てる。
しかし、スタンドが来なかったな。
「この女の子かね?密航者と言うのは」
年老いた声が聞こえる。
来たか・・・どっちだ?
「私は密航者には厳しい方でね。
女の子とは言え舐められると限度なく密航者がやってくる。
港に着くまで下の船室に軟禁させてもらうよ。
そこで気絶しているのは?」
「この女の子が海に落ちて鮫に追われる所を見て慌てて助けたのですが安心して気絶したようです」
「なるほど・・・まったくだらしないなぁ。
君も君だ、女の子が危ない事をしたら駄目だろう。
おい、奴さんを運んでくれ」
そう言うと船長は暴れる家出少女のナイフを締め落として。
脇から荷物を扱うように持ち上げる。
だが、何処かに優しさを感じる。
気絶した船員は他の2名に運ばれていった。
動作が違うってことは本人かな?
「キャプテンお聞きしたいのですが船員10名の身元は確かなものでしょうな?」
「まちがいありませんよ。何故そこまで神経質になっているかはわかりませんが」
ジョセフの問いに船長はしっかりと答える。
「ところで、甲板での喫煙はご遠慮願おう・・・。
君はこの灰や吸い殻をどうする気だったんだね?
この美しい海に捨てるつもりだったのかね?
君はお客だがこの船のルールには従ってもらうよ」
「・・・すまなかった」
煙草を取り上げて自身の指で消すと自身のポケットに入れて説教を始める船長。
承太郎が帽子を取って謝った。
この時期の承太郎が初見の人間に素直に謝った!?
凄いレアなのを見たぞ・・・。
やがて何も起こることなく旅は続く。
これは、回避出来たと考えていいかな?
あ、承太郎のハッタリが潰れた!
・・・まあ、船長が本物っぽいしいいか。