俺はなんだってこんなところに   作:駄作

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42話 実吊り皇帝 2

「・・!これは!?」

「・・!そんな所にもいやがったのか!?」

 

しゃがんでいたアヴドゥルが背後を見ると驚愕する。

同様に離れていたポルナレフが驚く。

 

水たまりに、ミイラ男がアヴドゥルを刺そうとして、外れてていたのが映っていた!

 

 

『くそ!まさか、このタイミングでしゃがまれるとは。

・・!?』

 

 

「なんとぉーッ!!」

 

映っていた、ミイラ男の悔しさを感じる間もなく、時間差で上から鍋を被せられる!

持っているのは警告した主である、大樹。

 

汗を流しているので、相当に焦っていたようである。

 

「無事で良かったですアヴドゥルさん!(ギリギリだった・・・。

少しでもタイミングを間違えたら、アヴドゥルさんが中途再起不能に!

木の実はアヴドゥルさんに当たっても位置がずれるから投げたけど、素直に聞いてくれて助かった・・・)」

「皆!特にアヴドゥルとポルナレフ!探したんだぞ!!」

 

手に力を入れながら鍋を固定する大樹。

内心では、上手く行ったことに安堵していた。

花京院が怒りながら、こちらに合流して来るのに、この場の有利を感じる。

 

探すのに時間がかかりすぎた、これが・・・。

すぐ傍にちょうど中身がピカピカの鍋があったから、適当に金を置いて使わせてもらったけど大丈夫かな?

 

露天の商売人に目を向けると、金に喜んでいる様子なので大丈夫らしい。

ここから出せ!と声が聞こえるが、それはスタンド使いだけである。

 

【ハングドマン】。

修行、忍耐、投げやり、自暴自棄。

タロットで12番目のカード。

それは慎重・直観、欲望に負ける事を意味する試練の暗示!

 

「後は、そこのカウボーイだけ・・です?」

 

目を上げて見ると、そこには異様な光景が。

 

さっきから何も言ってないから怪しかったけど、これは・・・。

 

「うぎゃあああ!?!?」

 

叫ぶ、カウボーイことホルホース。

 

「いったい、何が?」

「おい、田舎もん・・・何だアレは?」

「・・!アレはまさか・・」

 

顔に何かが取り付いてるのに、アヴドゥル、ポルナレフも疑問そうだ。

花京院もそうだったが、当りをつけた。

 

透けた物がへばりついてる。

 

「スタンドだ!あのトカゲはスタンド体だ!」

「みるみるとホルホースから、水分を取ってるぞ。

・・・何者だよ?」

 

花京院の言葉にポルナレフが訝しげにその様子を見る。

トカゲのスタンドによって、ホルホースの顔がミイラに近付いていく・・・。

 

「大亜、どういう事だ?」

 

アヴドゥルに追求される。

 

タイミングが良すぎるのに加えて、新たなスタンド使いである。

疑われるのも無理はない。

 

「わ、わからない・・・。

アレは露天商人に、アヴドゥルさんとポルナレフを探す為の情報料金を騙された時、買わされたやつなんだ

(俺にもさっぱり、さっぱりだよ、これが・・・)」

 

訳がわからないと言いたげな素振りをする大樹。

 

てか、あんなの居たのか。

スタンド使いは誰だ、これが?

 

 

『キシャーーー!』

 

 

トカゲは急速的にホルホースから離れると、脱兎のごとく逃げていく。

 

「・・・・・ま、まちやがれ!」

 

 

【バキューン!バキューン!】

 

 

その様子にホルホースが弱りながらも銃のスタンド、エンペラーを構えて撃つが。

速いので誘導弾でも回避されて、射程から脱出された。

 

そのまま、姿が見えなくなる。

 

・・・アレ?

 

「もしかして、このまま行くと俺達の勝ちか?」

「・・!ポルナレフ!近くに両右手の男が居るはずだ!

一緒に探しに行くぞ!!」

「お、え、おう!・・いや、止め刺すの俺だからな!

いいな!俺がシェリーの仇を取らなきゃいけないんだからな!!」

 

俺の呟きに反応した花京院が、直ぐに行動に移る。

ポルナレフが戸惑いながらも、我に返って後を付いて行く。

 

「・・・」

「・・?アヴドゥルさん?」

 

アヴドゥルさんがこちらを複雑そうに見ている。

もしかして、ポルナレフ以上に俺の行いで疑われてるのか?

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