ーーー最初に気づいたのは大賢者だった。
[あら、彼がようやく帰ってきたのね。ふふ、ちょうどいいわ。]
なにか巧み事をしているようだ。
ーーーつぎに気づいたのはとある紅白の巫女だった。
[!?、なによ、これ···]
感じた力が強すぎて驚いているようだ。
ーーー三番めに気づいたのはとある白黒の魔法使いだった。
[凄すぎる魔力だぜ···]
魔力の強さにこちらも驚いているようだ。
ーーーそして。
[あ!!!]
四番目にしてようやく気づいたのは。
[大ちゃん!!あいつだ!!]
[?あいつって?チルノちゃん。]
[カルトだよ!!!やっと帰ってきたんだ!!]
[カルトさん?誰、チルノちゃん。]
[大ちゃん、寝ぼけてるの?あたいの弟だよ!!]
[え!?チルノちゃん、弟いたの?]
(でも、チルノちゃんの弟か···大丈夫かな?)
青い妖精は喜び、緑の妖精は心配していた。(なにをとは言わないが。)
ーーーさて。その話題になっているカルトなる人物は。
[うーん、久しぶりの幻想郷!!何もかもが懐かしい!!]
久しぶりの場所に感動していた。
そこへ。
[お帰りなさい、カルト。]
[あぁ、紫さんか。ただいま。]
大賢者が現れた。
[長い間、お疲れ様。地獄はどうだった?]
[なに、全く問題ない。寧ろいい休憩だったね。]
[そう···。]
ここで大賢者は考える素振りを見せた。
[紫さん?]
大賢者は。
[カルト。今回の事は本当にごめんなさい。]
カルトに向かって突然頭を下げた。
当然、
[え!?ちょ、紫さん!?]
カルトは焦る訳で。
[カルト。いくらこの幻想郷の為とはいえ、なんの罪もないあなたを地獄に送った。本当にごめんなさい。]
この突然の謝罪に対し、カルトは、
[良いんだ、紫さん。頭を上げてください。]
あっさり許した。
[確かに僕はあなたの決定で地獄に送られた。でも、僕はそれだけの許されない罪を犯した。あなたはこの幻想郷の為を思って決定を下したわけで、あなたは悪くない。]
[あなたは、相変わらずなのね、カルト。]
大賢者は微笑みつつも、許してもらえてホッとしている。
[まぁね。そんなことよりチル姉は元気?]
[そんな事って···。まぁいいわ。チルノなら元気よ。あなたに面倒をみるよう頼まれてたから。]
[そうかい。元気ってことは、ちゃんと友達もできたんだね。]
[そうね。いつも湖で遊んでるわ。あなたがいなくなった時は、かなり落ち込んでたのよ?]
[ちゃんと謝らないとなぁ。じゃあ紫さん、そろそろ僕はチル姉に会いに行きたいんだけど。]
[いいわよ。行ってらっしゃい。そのあと、今代の博霊の巫女を紹介するわ。]
[分かった。]
こうして、氷妖精の弟の“天災”カルトは歩き始めた。