---幻想郷・妖精の湖近辺。
「大ちゃ~ん、こっちこっち~!!」
「ちょっと待ってよ~」
二人の妖精、チルノと大妖精がいつものように遊んでいた。
チルノのしっかりものの弟、カルトは見当たらない。
まぁ、いつも一緒に居るという訳でもないので当然だが。
しかし、この時、カルトがチルノの傍に居たならば、この後の未来も変わっていたのかもしれない・・・。
「す、ストップ、チルノちゃん!!」
「なによ、大ちゃん。あ、私のスピードについてこれなくなっちゃったのね!!」
「うん、もうそれで良いよ・・・。で、あそこを見て。」
「うん?人?がいらいじんってやつかな?」
「でもあの人剣持ってるし・・・。ここから離れよう?」
「う~~ん、いや、きっとここを侵略する気なんだ、先に倒してやる!!」
「あ、ちょっとチルノちゃん!!」
さて、一方この謎の外来人、常咲 天間は・・・
「あれー?ここどこだよ。道にでも迷ったかな?」
完全に迷子になっていた。
突然知らない土地に放り出されて、案内役もいないんじゃ当然だろう。
そして、そんな感じでイライラしてる状態で・・・
「そこの外来人、覚悟しろ!!」
突然攻撃されたら・・・
「あ?なんか珍しいな。天魔か?ちょっとイライラしてるんだよな。手加減はできないぜ?」
こうなるのは、当然のことだっただろう。
「カルトく~~ん!!!大変!!チルノちゃんが!!」
「大ちゃん!?どうしたの!?」
「えっと、兎に角大変なの!!早く来て!!」
「え、チル姉・・・?」
カルトが大妖精に呼ばれ、チルノが天間に喧嘩を仕掛けた場所についた。
そこでカルトが目にしたものは、
「なんだよ、結構弱い部類だったな。」
「う、あ、、」
チルノが天間にボロボロにされてる瞬間だった。
「・・・大ちゃん、これはどういう状況かな?」
「か、カルト君?」
「・・・説明してくれ。」
カルトのいつもとはぜんぜん違う雰囲気にすっかり萎縮してしまう大妖精。
・・・・・大妖精説明中・・・・・
「・・・という訳です。」
つい敬語になってしまう。
「成程。・・・チル姉が悪いけど・・・」
[やりすぎだな。ちょっと殺り返してやろう。]
ゴォッ!!!
突如カルトの周囲に黒と蒼が入り混じったかのような光が発生する。
光が晴れるとそこには、背中に大きな凍翼をもち、目は蒼く輝く大人のようなカルトが立っていた。
「大ちゃん、取り敢えず俺がアイツをぶん殴る。その隙にチル姉を連れて逃げてくれ。」
「え?わ、わかったけど···ホントにカルト君?」
「そうだ。というか、俺以外に誰が居るんだよ。ほら、行くぜ!!!」