「そうら、飛んでいけ!!!」
突然のカルトのアッパーカット。
「!?!?!?」
当然、天間は訳もわからず打ち上げられる。
そして、天間は人間。
ということは、落下してくれば····死亡する。
「いってぇ···」
しかし、天間は制限があるが不死身。
1回位なら生き返る。
「おい、いきなり出てきてあの青い空にフライアウェイさせてくれたお前は誰だ?」
「ん?あぁ、不死身ですか。どうも、さっき貴方虐めてくれた子の弟、カルトです。以後お見知りおきを。」
大人っぽくなってから変に敬語になっているカルト。
不気味な凄味がある。
「さっきの天魔の弟?その身長で?···まぁいいや。弟ならお前も天魔なんだろ?悪いが、斬るぜ。」
「ふむ、その天魔という者が何かは知りませんが···少し痛い目見て貰いたいんで。かかってきなさい。」
「後悔するなよ。[王牙流六十四式刀剣術]」
「勿論です。僕が勝ちますからね。[起葬転骸・憑]{ジャック・ザ・リッパー}!!!!!」
天間は抜いていないダインスレイフを構え、カルトはどこからともなく取り出した二つずつの包丁とハサミを構える。
カルトの[起葬転骸]は、応用すると召喚した悪魔·神と同じ特性を操ることができる。
ジャック·ザ·リッパーは初の猟奇的殺人鬼。
故にその特性は
·人の形をした物を殺すのに躊躇わない
·包丁やハサミを自在に操る
·正体不明
の3つとなる。
さて、天間の方はちゃんとした剣術なだけあって、隙はない。
対してカルトはただ構えているだけ。隙は多い。
多いのだが···
「一回目···いや、二回目ですかね?」
「んなっ!?」
気づけば天間の喉元に包丁が突き刺さっている。
これがジャック・ザ・リッパーの正体不明。
全てにおいて必ず存在するはずの[何が どうなって]というものが一切分からないのだ。
故に、避けるのはほぼ不可能。
勘が冴えてれば別だが。
「あれ、まさかまだ終わりませんよね?せめて僕の[正体不明]の正体くらい、見破ってくださいよ。」
この正体不明は、[正体不明]なことに意味がある。
なので、正体、つまり[何が どうなって]を見破れば簡単に倒すことができる。
···それが難しいのだが。
「ほら、頑張ってくださいよ!!!」
「あまりなめんなよ!!」
天間だって対天魔戦で戦い慣れはしているが、カルトとの戦いはやりずらさを感じていた。
「[殺神衝動]!!」
「[業魔絶炎翔]!!」
カルトが包丁と鋏を天間の正面に展開、発射すれば、天間は全て斬り落とす。
しかし、確実に包丁と鋏を使い物に出来なくしているはずなのに、一向にストックを切らす気配はない。
この戦いはまだ続きそうだ。
うん・・・どうなるんだろう。(錯乱)