黒歴史自由帳   作:ゼロゼロ大神

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3話

「流石にギルドカードに入金する電子マネーっぽいシステムがこっちでも使えるわけないよねー」

 

「はい?」

 

「ああいやなんでも。無一文だったから助かったなーってだけさー」

 

「ふふ、そうなんですか? 魔物が居てくれて良かったかも知れませんね」

 

「あはは、そうだね。魔物様々だ。あとランクってどうなってんの?」

 

「ランクには級と位の二種類があり、位は依頼の達成数や魔物の討伐、ギルドの評価などが一定を超えるとアップします。

 初級ランクは中級ランクの魔物5体以上の討伐証明があれば無条件で中級下位へランクアップ可能です」

 

「あ、帰りにリディアウルフ5体狩ったから俺は中級か」

 

「はい。ここからは依頼達成数及び達成率が規定値を超えており、

 なおかつ級が一つ上の魔物を10体狩れば一級アップ、位階が一つ上なら100、2つ上なら50狩っていただければ一位アップします」

 

「ほー、規定値ってのは?」

 

「基本的に一級以上上の依頼なら5回以上成功で成功率5割以上、同級内なら30回以上成功で成功率7割5分以上が基本条件です。

 一級以上上の依頼は同級6回分として計算しますので、一級上1回、同級24回でも可です。

 また、前述を含めこれらの条件はギルドの評価によってある程度上下します」

 

「ほー、まあ要するに実力があれば依頼こなしてる内に上がると」

 

「そうですね。あと例外的ですが、ギルドの推薦によって昇格試験を受けていただく場合もあります。こちらは受けるも受けないも自由です」

 

「へー。あ、そうだ。パーティー募集したいんだけど出来る?」

 

「パーティー募集は中級以上から可能なので、――さんは既に条件を満たしてますね。こちらの用紙に書き込んでいただけますか?」

 

「はいはいっと」

 

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【パーティー募集】

 

【募集内容】

現在ソロなので一緒に冒険してくれる人募集。

自分は250個ほどのスキルをLv50~30で浅く広く所有しているので、出来れば特化型の方を募集。

ランクは中級下位で、戦闘力は上級下位の魔物までならどうとでもなります。相性次第では上級上位でも可。

《指揮》などのパーティーに必要なスキルも最低限所持しています。

当面は王都周辺で活動し、可能であれば他の国や大陸へ向かう予定です。

そのため、中級上位~初級までの冒険者で何か一つ自信を持って得意だと言えるものがある方、

目的地不定の長旅に同行出来るという方、野郎にトラウマがあるので出来れば女性の方、

上記の条件に納得していただける方を募集します。

 

【募集条件】

《必須》

・中級上位~初級下位

・何かしらの一芸

・目的地不定

・拠点応相談

・報酬分配応相談(金銭は"基本的に"山分け)

・リーダー及び分担応相談

 

《推奨》

・女性

・若年

・長期間同行

 

《不問》

・性格(常識的な範囲内で)

・連携(これから身につけよう)

・実力(あれば良し。無くても可)

・裏事情その他(どこかの王様とか言われても動じません)

 

【募集人数】

・最大5人

・残り5人

 

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「……上級ランクといえば中堅どころの冒険者と同等の力が有りますが?」

 

「上級で中堅?」

 

「ええ、一流級ならば十分ベテランですし、超一流級なんて一握りです。少し前には豪傑級が一人居たらしいですが、今では行方不明で」

 

「へー。まあ戦闘経験自体は結構有るし、武具もそれなりのを使ってるからね。相性次第では行けるかなってとこ」

 

「ふむ、でしたら募集条件に合わせて中級上位の試験を受けてみますか?」

 

「いいの?」

 

「ええ、先ほども言った例外です。ギルドとしても上級者が増えるのはいい事なので」

 

「じゃあお願いしようかな」

 

「でしたら上級の依頼一つ、中級上位の依頼3つ、上級の魔物5体の討伐証明、これらをお願いします。こちら、試験状です」

 

「ども。何か丁度いいのある?」

 

「近場でしたらリザードマンの洞窟が上級下位ランクですね。依頼でしたらこちらをどうぞ」

 

「ふーむ……よし、まずはこれを」

 

「グラモス討伐依頼、中級上位ですね、畏まりました」

 

 

「ザクっとな」

 

「グフッ」

 

「ゲルググっとな」

 

「ギャンッ」

 

「よえー、リザードマンちょーよえー。人型とかカモじゃねえか」

 

「《無拍子》付き《スラッシュ》とか《即死》付き《バックスタブ》とかぼろぼろ入るな」

 

「スキルレベル低くてもこれだけ積み重ねると何かしらのスキルが効果を発揮してくれるな」

 

「ほら今も運系スキルのおかげで"偶然"避けれた」

 

「そもそも3種類のステ系30超で特級50超って時点でねえ。宝具級装備もわんさかあるし、上級下位程度ならどうにでもなるな」

 

「おっとと、流石に無傷とは行かないか? まあそこまで痛くも無いんだけどね」

 

「ふははは、チート装備なめんなー!」

 

「グギャァァァァァ……」

 

 

「どうもありがとうございました……」

 

「いえいえ。当分は大丈夫だと思いますけど、滅んだわけでは無いので気をつけて下さいね」

 

「へえ、これが報酬で御座います。ありがたやありがたや……」

 

「あ、あはは、どうも。それじゃあまたね、おばあちゃん」

 

「どうもありがとうございました」

 

「いえいえ」

 

 

「低級とはいえドラゴン退治とか流石上級クエスト……なのか? まあドラゴンつってもピンキリだからなあ」

 

「お、こいつ竜石持ってる。これランクの割に良い素材になるんだよな」

 

「低級のドラゴンじゃ物凄い低確率でしか持ってなかった筈なんだけどなあ。変に運使いきってないだろうな」

 

 

「千寿草って確かこの辺だったよな……お、あったあった。この辺はゲーム時代と変わってないんだなあ」

 

「グルルルル……」

 

「げ、フォレストボア。固いからめんどいんだよなあ。森の中じゃデュランダルで焼く訳にも行かないし」

 

「グオオオオオオオ」

 

「ちっ《バックスタブ》転移後キャンセル《ブレイク》ッ!」

 

「グガァ!」

 

「《ピアース》!よし、刺さった!デュランダル、《爆炎炸裂》ッ!」

 

「ギガァァァァァァァァァッ!!」

 

「ふぅ。周りの被害が気になるなら中から焼けばいいんだよね」

 

「ぐ、グググ……」

 

「流石に一撃じゃ死なないか。デュランダル《超熱》! 食らえ、《スラッシュ》!!」

 

「アグァ……」

 

「おし。火さえ出さなきゃ少しぐらい熱くしても大丈夫だな。あ、でも冬場とか乾燥した山は気をつけよう、うん」

 

 

「これが依頼の【バスターソード】になります」

 

「おお、有り難や。……ほう、これは中々……素晴らしいものですな」

 

「ありがとうございます。それでは報酬を」

 

「ええ、予想以上でしたから少し色を付けますよ。それと、これは何処で?」

 

「知り合いに譲って貰ったものですので、出処までは。怪しいものではないというのは保証致します」

 

「ええ、ええ、構いませんとも。その代わりまた何かいい物があればお願いしますよ」

 

「覚えておきましょう」

 

 

「ただいまー。終わったよーアリアー」

 

「はやっ!? まだ1日なのにっ!?」

 

「転移魔法使えるもんでね」

 

「あ、ああ、なるほど……って物凄い高位魔法じゃないですかっ!?」

 

「いやあそれほどでも」

 

「本当に何者なんですか……あ、終了報告受理しました。更新致しますのでギルドカードをこちらへ」

 

「はいはいな」

 

「失礼、少しいいか?」

 

「ん?」

 

「私はエリナ・アーデンス。中級下中位の冒険者だ。剣士をやっている」

 

「……ニナ・クリンフィア。中級下位。魔法使い」

 

「ああ、――だ。今中級上位になった。特に何という括りは無いがあえて言うなら錬金術師かな」

 

「ほう、そうなのか。君がこの募集状を出した人物か?」

 

「ん? あー、そうだよ。もしかしてこれを見て?」

 

「ああ。あ、一応言っておくが魔法使いの彼女とは初対面だ。アリアに話を聞いていた所に偶然彼女も来てな」

 

「……実力不問、裏事情不問と書いてあった」

 

「ん、無口っ娘? ああ、不問だよ。王族とかでもばっちこい」

 

「ふむ、そうか。中々好ましいぞ。これからよろしく頼む」

 

「……宜しく」

 

「あ、もう決定事項? いやまあ二人共美人だからいいんだけどね。野郎だったら蹴り飛ばしてたわ」

 

「美人、か。口が上手いな? そういえばトラウマがあると言っていたが」

 

「お世辞ってわけでもないさ。あとトラウマはねえ。前に半ば強制的に組まされたパーティーが半裸の筋肉祭りでさあ……」

 

「そ、それはなんとも……残念だったな」

 

「……不憫」

 

「ははは。まあ今度は二人共可愛いからいいや」

 

「ふふ、いきなり口説いてるんですか? はい、更新終わりましたよ」

 

「事実だろー。はいはいどうも。パーティー登録とかも必要?」

 

「ええ、臨時や私的なものなら構いませんが、長期活動をするなら連絡用の魔法具が貸し出されますし、サポートも受けられますので」

 

「んじゃ登録で。あ、魔法具はいいや。自前のがあるし、失くしても困る」

 

「畏まりました」

 

 

 

 

 

 

 

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