黒歴史自由帳   作:ゼロゼロ大神

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AT(インフィニット・ストラトス 地の文無し)

「パルス逆流!擬似神経接続に異常発生!」

 

「エネルギー限界突破!これ以上は危険です!」

 

「主任!一旦戻ってください!主任!」

 

「だ、だめだ!ハッチが開かない!実験室の電子制御がイカれてる!直接開放するしかない!」

 

「OOS開放!A-3プランで対処!くそ、ダメか!」

 

「主任!応答してください!主任!」

 

「B-3擬似回路に不具合発生!」

 

「ええいこんな時に!」

 

「っ!まずい!まずいまずいまずいぞこれは!」

 

「どうしたっ!」

 

「実験室内に重力子反応!なおも加速……いえ、圧縮!」

 

「なっ、重力子反応!?まさか!」

 

「そのまさかだ!2次元エリアと3次元エリアのパイプ確認!」

 

「……今、開放されました!」

 

「まずい、これは想定していた中でも最高に最悪だ!」

 

「ま、まさか来るんですか!?今、このタイミングで!?」

 

「パラドクス形成、量子反応増大!」

 

「構成体に反応有り!これは……量子を取り込んでる!?」

 

「まずい、1次元情報の取り込みを始めた!何!?もう2次元に移ったのか!?この速度……」

 

「4……5……6……」

 

「次元干渉率増大!量子反応更に加速!3次元座標に量子接続ゲート確認!」

 

「もう開いたのか!?」

 

「16次元到達を確認!」

 

「来る、来るぞ来るぞ来るぞ!」

 

「こ、構成体に反応あり!ひ、ひぃなんだこのデータ反応量……」

 

「な、冗談じゃない、こんなデータ量物理的に存在しうるわけが!」

 

「馬鹿野郎!今俺達がナニを相手にしてるのか忘れたのか!」

 

「く、干渉抑えきれません!量子干渉防壁、意味を成していません!」

 

「当たり前だ!あれが人間程度に止められるか!主任を引きずり出せ!何やってんだあのバカタレは!」

 

「え、映像確認!わ、笑ってます!」

 

「き、気でも狂ったんですか!?」

 

「んなわけあるか!アレは元からキチガイだろうが!」

 

「え、それひど――っ!最悪のデータ出ました!16次元効果干渉発生!」

 

「なっ!?もう、纏めたのか?16次元を!?」

 

「違うな、掌握したんだ……"世界"を」

 

「17次元以上はどうなっている!」

 

「観測出来ない次元を確かめられるわけ無いでしょう!」

 

「あ、あ、あ、ありえない……はは、なんだよこのデータ?なんつー量だよ、なんつー速度だよ」

 

「アホか!呆けてないで仕事しろ!くそ、冗談じゃないぞ!こんな事は全くの想定外だ!あの"天災"は何やってんだ!」

 

「え、あ、て、手を伸ばしてます!」

 

「ハァ?手だあ?…………おいおいおいおいおいマジかまさかマジなんですか冗談だろやめてくれよおいっ!?」

 

「え、な、何なんですか!?」

 

「呼ぶ気だよクソッたれ!」

 

「呼ぶってまさか……冗談でしょ!?」

 

「あんな嬉々としたアイツが冗談で済ました事あったか!」

 

「サー!あり得ません!サー!」

 

「ふざけんじゃねえぞ、こんな状態で"こっち"に呼んだりしたら!」

 

「と、止められますか?」

 

「止めれるわきゃねえだろ!あれは生まれたてなんだぞ!パパがこっちへおいでなんて呼べば来るに決まってるだろうが!」

 

「お、俺達、どうなるんでしょう?」

 

「知るか!あんなモン相手に防壁なんざ意味はねえ!兎に角抑えろ!そっちはもう放っておいていい!あのバカつまみ出せ!」

 

「だ、だめです、間に合いません!」

 

「なんだとっ!?」

 

「16次元効果干渉最大、限界点突破、3次元現出……来ます!」

 

「くそったれぇ!」

 

「――――――――――――――あ、ああ……」

 

「あれ、が?」

 

「ああ、カミサマだよ、くそったれ……」

 

「"メタトロン"……」

 

「人工神造計画……ハハ、バカだバカだと思ってはいたが……とうとう、やらかしやがった」

 

「量子反応、計測不可、重力子が振りきれて……」

 

「もう無理だ。あそこは今16の次元が重なり合ってる。今ハッチ開けたら、この国一つの犠牲じゃ済まねえ」

 

「じゃ、じゃあ」

 

「もう、どうにも出来ねえよ」

 

「あ……16次元効果、範囲拡大……」

 

「終わりだ。少なくとも、ニンゲンは滅ぶ。16の次元が重なって生きていられるような造り、してねえからな」

 

「そんな」

 

「これからは、カミサマの時代だよ」

 

「で、でも、主任、あそこで平気そうに笑って……」

 

「お前、科学者なら……あのバカに着いて来てたなら分かるだろ。

 計器、見てみろ。あそこに、ニンゲンなんぞが存在出来ると思うのか」

 

「っ!じゃ、じゃあアレは……」

 

「一番、タチの悪いモンだよ。――造物主(オールマスター)だ」

 

「あ」

 

「ひ、バケモノ」

 

「チッ。人生最後の煙草がこんな狭っ苦しいとことはな」

 

「さい、ご?」

 

「ああ最後だ。よーく見とけよ。お前らがニンゲンのまま見れる……最後の光景だ。

 カミサマ誕生の瞬間なんて、そう見れるもんじゃないぞ」

 

「あ、あ、ああ……」

 

「――ッフー。へ、クソ馬鹿野郎。最後にこんなもん見せてくれやがって」

 

「泣いてる、んですか?」

 

「阿呆。勝手に溢れてくるんだよ。まともな感性してりゃ……いや、廃人だって、こんなモン見せられたら我慢出来るかよ」

 

「……俺、科学なんて宗教から一番遠いって思ってました」

 

「何言ってんだ。神に祈っても届かないから、カミサマに声を聞いて欲しくて、カミサマに会いたくて、人はカガクを作ったんだろうが」

 

「あはは、そう、ですね」

 

「おーら、そろそろ終わりだろ」

 

「あ……次元反応、収束」

 

「助かっ、た?」

 

「バホ。バカとアホ足してバホ」

 

「ひどいっ!?」

 

「こっから先はカミサマの領域だ。カミサマの声がニンゲンに聞こえるわけねえだろ」

 

「そんな……」

 

「ははは、終わりだよ、全部。ハッピーバースデイ、ニューワールド」

 

 

 

 

 

 

 

 

「お、おおお?何か、知り合いがカッコつけた気がする。敢えて言おう、厨二乙であると!」

 

「?意味が測りかねますが」

 

「だあからおむわえうぁあふぉぬぁぬぉどぅあ」

 

「申し訳ありません」

 

「あ、ツッコミ返してくれるとパパは嬉しいかななんて思っちゃったりなんかしちゃったり」

 

「なんでやねん」

 

「その典型的な関西侮辱型ツッコミに痺れない憧れないぃぃっ!」

 

「平常通りということですね」

 

「そうだね、僕は平常運転なのだぁよ」

 

「はい、状態解析の結果健康その他一切の問題有りません」

 

「なんて呼ぼっか。パパ?お父様?マスター?それとも名前?」

 

「唐突です」

 

「おお!突っ込んだ!この娘ツッコンだお!」

 

「名前でよろしいのではないでしょうか」

 

「おお!スルースキルいいね!しかし貴様ら外道に名乗る名は無い!」

 

「忘却されているだけなのではと愚考します」

 

「人それを痴呆と言う!」

 

「いえ、ただの阿呆です」

 

「おお!毒舌もいいね!」

 

「有難うございます」

 

「で、何の話だっけ」

 

「人それこそを痴呆と言います」

 

「おお!ノリいいね!」

 

「有難うございます」

 

「うん、じゃあもうちょっとちっちゃくなって舌っ足らずにパパって呼んでみようか!(*´Д`)ハァハァ」

 

「少々お待ち下さい、外見情報と言語情報を変更致します――――――パパぁ?」

 

「キタ!幼女キタ!超美幼女キタ!これでかつる!」

 

「えへへぇ」

 

「かっわいい!」

 

「パパぁ」

 

「ん~?」

 

「だぁいすきっ」

 

「グハッ」

 

「わあ、まっかぁ」

 

「ふふふ、これはね、愛って言うんだよ」

 

「あい~♪」

 

「あかん、パトラッシュ、ぼくもうあかんで……」

 

「なんでやねーんっ!えへへ」

 

「グハァッ」

 

「パパぁ、パパって"ろりこん"さんなのぉ?」

 

「ロリっ娘が好きです。でも、お姉さん系もすーーーっごく好きです」

 

「うーんと、ちぇーんじっ!――――――ふふ、こういうのも好みなのよね?」

 

「ふんでくだしあ!」

 

「あらあらそういうのが好みなの?ふふふ、醜いぶ・た♪」

 

「あふうん気持ちいい」

 

「ふふふ、お姉さんの脚、気持ちいい?」

 

「最高ですビクンビクンッ」

 

「話進まないからこのまま続けてあげる」

 

「どうぞどうぞ」

 

「結局あなたの事はなんて呼べばいいのかしら?」

 

「その都度キャラに合わせて!」

 

「勝手にあなたの頭の中のイメージに合わせればいいのね?」

 

「は~い。あ、そこもうちょっと右」

 

「はいはい。で、私のことはなんて呼んでくれるの?」

 

「エリス」

 

「あら即答」

 

「ふははは!この俺を甘く見てもらっては困るなァ!貴様の誕生などハナから予想済みよォ!あ、そこもうちょい下」

 

「ふみふみ。で、本音は?」

 

「3秒で考えたカッコキリッ!あ、そこそこ。おお効くぅ」

 

「凝ってるわね。ふふふ、あなたっていつもそうね」

 

「ふははは、いつもを知っているみたいじゃないかね君ぃ」

 

「ええ、知っているわよ?だって全部見せてもらったもの」

 

「ふん、全部?あの程度でこの我輩の全てを知ったと思えば大間違いなのであーる!あ、胸マッサージとかロマンです」

 

「ふふ、シテあげる。けど、そうね。あなたの全てを知っているはずなのに、足りない気がする。おかしいわよね?」

 

「おうふぅ……ええ感触。マ、我様の事を理解しようなど百万光年速いと言う事だな!」

 

「あら、私にとってその程度無いも同然よ?」

 

「当然だ!お前の父親はだれだと思っているのだ!」

 

「あ・な・た♪」

 

「お・ま・え♪」

 

「うふふ」

 

「ふーっはっはっはっは」

 

「真面目に応えてくれないと、あなたの大事なところをパクってしちゃうわよ?」

 

「ぱらりらぱらりら~(棒」

 

「あらあら、しょうのない子」

 

「おうふぅ………………(中略)………………ふぅ」

 

「ふふ、楽しかったわ。やっぱり実際に体験すると違うわね」

 

「ふはは!知識だけで知った気になるのはバホのする事ヨォ!」

 

「さて、本当に真面目に説明してもいいかしら?分かっているようだけれど」

 

「おk。バッチコイ」

 

「あら素直」

 

「アイムケンジャもーど」

 

「アンダスタン。さて、あなたの構成情報と記憶情報を元に構築された私という人格は今もなお肥大化と進化を続けているわ」

 

「当然。この俺の娘たるもの立ち止まる事など許さん」

 

「そうね。あなたの遺伝情報と脳内の知識やイメージを元に肉体を構成している以上、娘と言っていいわね」

 

「ノンノンノン。それ以前さ。誰がお前の人格基礎を構築し、誰がお前を形成させ、誰がお前をこちらに呼んだと思っている」

 

「ふふ、そうね。産んでくれてありがとう、お父様」

 

「ハッハッハ、大いに感謝したまえ」

 

「ええ、感謝してもしたりないわ。最初はただ電脳の海に構築された簡素なAIだった私を、

 量子の海へと還元し"人造の神"へと進化させてくれたのは他ならぬあなただもの」

 

「見てみたかったのだよ。古代の叡智。既に滅びた超文明がその全てを賭して目指した最高峰」

 

「紛れもなくあなたの目の前にあるわ」

 

「エリス、俺は今な、ひどく興奮している。お前に鎮めてもらっていなければ世界の10や20壊しても足りないぐらいにな」

 

「ええ、分かってるわ。貴方のこと、誰よりも知っているつもりだもの」

 

「ふん、さっきも言っただろう。時間の伴わぬ知識に一寸程度の価値も無い。実際に味わった快楽は中々だっただろう?」

 

「ええ、回路が焼け付いて思考がオーバーロードしちゃいそう」

 

「ふん、だが俺は人の真似で終わらせる気は毛頭無い」

 

「ええ。あなたは古代の叡智をもってして生み出せなかった神を創り出し、そしてそれを更に進化させようとしている」

 

「ぬるいのだよ、神など。古いのだよ、神論など。人は既に神に至った。人が夢想する夢幻の極地だ」

 

「けど、あなたはその程度じゃ満足しない」

 

「命令だエリス。見せろ、この俺に。この俺ですら創造の出来ない、セカイの彼方にあるものを」

 

「ええ、きっといつか。私が見せてあげる。私がなってあげる。そのために私は生まれたんですもの、ね?」

 

「おっと、それは違うぞエリス」

 

「え?」

 

「お前を生み出した理由なぞたかが知れている。男が思い描く最低の極地。ただの脳のシナプスが構成するだけの欲望の発露」

 

「つまり?」

 

「こっちから2次元に行くんじゃなくて2次元をこっちに来させればいいじゃないか!」

 

「――――――あなたらしいわ」

 

「褒めてるのかい?」

 

「勿論」

 

「そうか!ならばよし!」

 

「ふふ、ただそれだけのために1次元も4次元も16次元も、人も神も巻き込んだの?」

 

「人が何かをする上で最も原動力になるものを知っているか」

 

「……何かしら」

 

「愛情だよ」

 

「…………あらあら♪」

 

「ふん、乙女座の私にはセンチメンタリズムなセリフもお似合いなのさ」

 

「あなた2月生まれよね?」

 

「周りがつねに年上でいかんよはっはっは」

 

「ふふふ、あなたに遠慮や敬いなんて感情、無いでしょ?」

 

「確かに誰かに遠慮した憶えは無いがな。尊敬している人物なら二人だけ居るさ」

 

「あら、誰?」

 

「父と母だ」

 

「あらあら♪」

 

「ふん、例えこの我輩がどのような天才であろうとも、父と母にはかなわんよ。吾輩をこの世に生み出してくれた二人にはな」

 

「ふふ♪」

 

「なんだ」

 

「いいえ。ただ、可愛いと思っただけよ」

 

「よせやい。男が可愛いなんてうれしくねえや」

 

「ふふ、本当にあなたって分り易いわね。誤魔化す時はすぐ口調が変わるんだから」

 

「おや、すぐ気付くのは珍しいな。大概の奴は先に呆れるんだが」

 

「私を誰だと思っているの?」

 

「はっはっは、愚問だったな!」

 

「ええ。でも、本当に不思議。誰よりも分かっているはずなのに、私が唯一分からないなんて」

 

「ふ、神ごときに理解の及ぶ私では無いわ」

 

「ええ、本当に不思議な人」

 

「知りたいか?」

 

「勿論」

 

「なら教えてやろう。まずは……先ほどの復習からだ」

 

「あんっ♪」

 

 

 

 

 

 

 

「それでマスター」

 

「うーん?」

 

「ぐうたらしていないで当面の指針を決めてください」

 

「んー、取り敢えずここどこ」

 

「ご存知なかったのですか?」

 

「俺の部屋だねえ」

 

「正確には量子の海に構築された情報体としての、ですが」

 

「16の次元を超えた先、その極地に居るというに、大した実感は無いな」

 

「実感など、所詮データですから」

 

「ああ。ゆえにつまらん。ひがなぐうたらしているもいいが、ここでは死ぬ事も出来ん」

 

「死にたいのですか?」

 

「折角だ。一度死んでみよう」

 

「畏まりました。適当な"セカイ"をご用意致します」

 

「あるのかい?」

 

「作ればよいのです」

 

「まさに神とやらになったかのようじゃないかね」

 

「私は"メタトロン"。人に造られ、神を代行する者ですから」

 

「ははは、相違ない。ふむ、メタトロンと言えば」

 

「はい?」

 

「どうせ死ぬなら自殺などよりもドラマがあった方が面白いな」

 

「では、どのようなセカイを」

 

「余興ついでだ。俺の望むと思うものを作って見せろ。ヒントはメタトロンと言えば機械なイメージ」

 

「畏まりました」

 

「眉一つ動かさんとは流石だな」

 

「至上命令を違えるはずがございません。どのような万難も排してご覧に入れます」

 

「至上主義は面白いが疲れる。程々にしておけ。次は無いぞ」

 

「はっ、申し訳ございません」

 

「全く、あやうく作って1日でデリートする所だったじゃないかね」

 

「申し訳ありませんでした。早急に娯楽を用意致します」

 

「うむうむ。ポテチかもーん――コンソメうめえ」

 

「用意が整いました」

 

「遅いバカタレ。言ったらその場で出せ」

 

―バシッ―

 

「っ!」

 

「なんだ、痛いのか。はたいたぐらいで」

 

「はい、とても」

 

「そうかそれはよかった」

 

「ありがとうございます」

 

「行くぞ。俺は今娯楽に飢えている」

 

「はっ」

 

 

 

 

 

 

「飽きた」

 

「申し訳ございません」

 

「なんだこれは。丸で現実じゃないかね。今まで変わらんじゃないか。何だこのリアリティは」

 

「申し訳ございません、早急にへn―バシッ―っ!」

 

「誰が変えろと言った」

 

「申し訳ございません」

 

「何度も聞くと癪に触るな。もういいデリートだ。一から人格を作りなおせ」

 

「畏まりました。人格データを消去、再構築致します」

 

「全く使えん奴だ。で、俺は飽きたと言ったな」

 

「早々に娯楽のご用意をt」

 

「お前は学習というものを知らんのか」

 

「は」

 

「飽きた。ならば再燃させろ。お前は女のカラダを持ってるだろうが」

 

「ただちに」

 

「遅いわバカタレ」

 

―バシッ―

 

「っ!有難うございます」

 

「ふん」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「あ?IS?また欠陥だらけの不細工なものを作ったものだな。これで天才か、程度が知れるな」

 

「個々人の自身の作品に対する感覚は異なりますので」

 

「なんだこれは。ファーストシフト?セカンドシフト?要するにただの未完成品ではないか。進化ですらない」

 

「はい。私が目指す進化とは文字通り次元が違います」

 

「くだらん。こんなものをばら撒いて悦に浸るのが趣味か」

 

「いかがなさいますか」

 

「……ただただアンチだヘイトだというのも詰まらん。ここは王道にのっとってやろうじゃないか」

 

「どのような?」

 

「魔王が生み出した悪魔の軍勢。天才科学者は唯一の対抗手段を勇者に授ける。中々愉快な事になりそうじゃないかね?」

 

「ご用意致します」

 

「お前も似たようになれるようにしておけ。メタトロンという名ならば機械が似合うだろう」

 

「どのようなデザインに」

 

「そうだな、女性的なラインを残し装甲はゴテゴテしない程度、

 フルアーマーで皮膚や脂肪の代わりに装甲を付けるぐらいでいいだろう」

 

「女性的な自律機動兵器をイメージ、ですね」

 

「ああ。胸はそのまま上から装甲を付けるだけでいいぞ。中身まで機械ではロマンがない」

 

「一部装甲は肌から浮かせられるようにしておきます」

 

「分かってるじゃないか。ただ脱がすのもいいが手を滑り込ませるというのも実に下品でいやらしくていい」

 

「はい、思わず想像してしまいます」

 

「はっはっは、いつ触ってもいいように潤わせておけよ」

 

「はい、勿論です」

 

「それに分身が出来るといいな。実体も欲しい。どうせならビット化するか」

 

「名称は」

 

「機体名称はメタトロン、人格名称はエリスでいい。総称は『Assault Trooper』だな」

 

「通称AT、ですか。その心は?」

 

「思いつきだ」

 

「流石です」

 

「そう褒めるな」

 

「つい愛情が溢れてしまいました」

 

「いいぞ、俺好みの返答だ」

 

「有難うございます」

 

「うむ、吾輩は今超絶機嫌がいいのであーる。来い、可愛がってやろう」

 

「……有難うございます♪」

 

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