黒歴史自由帳   作:ゼロゼロ大神

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王の眼(コードギアス 地の文無し)

《王の眼》

いわゆるギアス。ライルはギアスの本質を『視る』力だと言う。

意味的にはギアス全般を指すが、ライルのギアスには固有名称が無いため基本的にはライルが持つギアス能力を指す。

 

ギアス能力としての王の眼の能力は、ギアスの制御。正確には人の持つ"王の眼"への干渉。

実際に覚醒している能力者でなくとも、強制的に覚醒させる事も可能。能力もある程度自由に選べる。

無数にギアスユーザーを作れる凶悪さに目が行きがちだが、本質は干渉。

既にギアスを持っている者のギアスを非覚醒状態にする事も、その影響下にある者を解除する事も可能。

ライル曰く"王の眼"とは誰もが持つ"真理"であり、その覚醒の度合いは人によって違う。

それを"増幅"または"抑制"するのがこの能力の本質であると語る。

元々ギアスとコードは対等な関係であり、王の眼とはギアスがコードを得た状態を指す。

本来はコードで上書きされるそれを王の眼へと昇華出来たのは、コードの受け渡しが不完全だったため。

不完全なコードを"喰った"ギアスはその後受け渡された残りのコードも"喰い"、結果完全な王の眼として発言したとライルは語る。

そのためライルの王の眼はコードを内包したギアスというややこしい状態になっており、他のギアスやコードと違う特徴を多数持つ。

完成された王の眼はギアスやコードより高い"位階"にあるらしく、一方的にギアスやコードに干渉する事を可能としている。

元々のギアスは精神感応系、他者とイメージのやり取りをするもの。

そのために彼の王の眼は他者や自分への干渉に関して特に強力な能力を有しており、

生物の"性質"への干渉や覚醒はギアスがコードを喰い完成した"王の眼"本来の能力との事。

 

用途として一つめは前述の通り絶対遵守など他者のギアスを抑制したり、またギアスを掛けられた対象の解除なども行う。

この場合完全にリセットされてしまうため、絶対遵守の一人に一回などの制約も解除される。

ただ一度完全に覚醒してしまったギアスを再び眠らせるのはギアスの性質上不可能らしく、

王の眼の効果範囲内における意識的な"抑制"しか出来ない。

基本的にコードを内包するライルに他人のギアスは効かないため、ほぼ他者専用。

 

二つ目はギアスの覚醒。その者の王の眼の性質に由来するギアスを覚醒させる事が出来る。

複数のギアスの覚醒は不可能だが、完全に覚醒させずに能力の方向性を変化させる事である程度別のギアスを使用する事が出来る。

元々王の眼とはその者の性質に由来する全てを孕んでおり、ギアス能力の変化は王の眼の方向性を弄るだけとのこと。

ルルーシュのように王の眼の持つ性質の中から完全に一つに絞って覚醒してしまうと、変更は効かない。

暴走してしまうのも、不完全な方法による覚醒で尚且つ一点特化させてしまった事による弊害らしい。

事実、完全な王の眼として覚醒したライルのギアスや、一点特化ではなく"王の眼"全体として覚醒させたギアスは暴走しない。

通常のギアスとの違うデメリットは覚醒が緩やかである点と、

完全覚醒前に王の眼による干渉が止まると覚醒が不完全なままになってしまう点。

ライルによると"王の眼"の眼を持つ者として完全に覚醒すれば、自分で自分のギアスを自由に制御できるようになるとのこと。

 

三つ目は自身への干渉。特にギアスの制御を行う。

前述の通り、王の眼として完全に覚醒すればその王の眼が持つ性質を自由に発現させられるようになる。

特に他者の持つ王の眼に干渉する場合よりも干渉出来る範囲は広く、

王の眼がごく僅かにしか持たない性質でも増幅し覚醒する事が出来る。

この効果によって王の眼の所持者が発現出来るギアスは一気に増え、その威力も非常に強力になる。

特に自身の性質と強く合致したものであれば、通常のギアスの十数倍の能力強度になるとライルは語る。

彼の性質は肉体精神を問わない感応と干渉。

そこから未来予知じみた直感や自己の身体能力のブーストなど様々な事が可能。

普段は思考能力にブーストをかけている。自身の性質とは遠い能力のため、並みのギアスと同等以下の効果しかないようだ。

 

四つ目は不老と不死。

これは正確にはコードの持つ能力であり、正確には王の眼の自己干渉と"真理"への接続による自己情報及び構成の保存と再生。

つまりバックアップを取っておいて壊れたら修復しているのと同じで、肉体の劣化への逆行もこれに含む。

ギアスにしろコードにしろ王の眼の一部を不完全に覚醒したものは自意識による制御が難しい。

しかし王の眼が完全に覚醒している今、その効力はある程度自由が効く。

意識外での干渉を防ぐために完全マニュアルではなくセミオートのような状態で、

発現を最低限にしていればゆるやかな老化と死が訪れる事になる。

とはいえ基本的に非常に緩やかで、それも意識が無くなればさらに緩やかになるため、一般人からすれば余り変わりは無い。

ライル曰く、王の眼を覚醒した者はヒトではなく"王"という一つの生き物になる、とのことである。

 

五つ目はスキルコピー。

他者への干渉を利用し、他者の持つギアスを劣化コピーする事が出来る。

他の能力と違い、ライルが本来持っていた他者と自分を感応させる能力が王の眼の完全覚醒によって昇華したもの。

ギアスに限らず他人の技能から特殊能力まで様々なものを読み取る事が出来、結果的に他者の経験を丸々ごっそり奪い取る事も出来る。

その過程で他者の精神に干渉するため干渉した相手の表層意識を読み取る事が出来るが、あくまでこちらはおまけである。

ただし自分との相違点や自分に合わない部分を調整し最適化させる関係上、どうしても劣化コピーとなってしまうのが難点。

技術に関しては長年の経験と勘で同等の水準には持っていけるものの、特殊な能力や技能に関しては確実に劣化してしまう。

ギアスのコピーに関しては王の眼の力を応用することによってかなり近い状態にする事は可能。

欠点としては、純粋な技能や経験ではないギアスなどの特殊能力は保存が効かないため、

使用する際はコピーする対象が効果範囲内に居る必要がある事。

 

《ライル・ブリックス》

我らが主人公。恐らくこの世で唯一王の眼を完全に覚醒させた人物。

非常に強力な能力と長い年月による経験とは裏腹に、非常に享楽的である意味刹那的な性格をしている。

C.C.曰く、不死の生でなぜこのような人格を維持出来るのか理解に苦しむ、との事。お前が(ry

彼女のようにはぐらかしたり曖昧な態度を取る場合もあるが、基本的にそういう時はおちょくっている。

ギャグだろうがシリアスだろうが、馬鹿みたいな豆知識だろうが普通なら聞きづらい事だろうが聞けばすんなり答えてくれる。

いわゆる人間ウィキペディア。あるいはアンサイクロペディア。

女好きでよく女性にちょっかいをかけているが、不快に感じさせないのはやはり年の功、という事なのだろうか。

基本的にナンパすれば成功する類の人種。

あちこちで暗躍したりいきなり現れて驚かしたりするが、行動原理は好奇心や面白そうといったアレな理由が殆ど。

自分が居なければどういう流れを辿ったかを予想し、引っ掻き回すのが大好物という、ある意味異常者だったりする。

その性質上ルルーシュの苦手なタイプ筆頭であり、彼によって計算を狂わされた事は数知れない。

その中でも最たるものはナナリーの『覚醒』だろう。

 

《カレン》

ヒロイン及びおっぱい要因。よくライルにセクハラされている。

ライルによって人生が変わった筆頭で、最初にライルと出会ってから彼によって徐々に王の眼を覚醒、物語中で完全覚醒に至る。

その性質は簡潔にまとめると本能の理性化。分かりやすく言えば火事場の馬鹿力を自分の意思で出したり、

無意識下での勘や直感を意識的に感じ取ったりというもの。

本来無意識下で行われる事を意識的かつ直感的に行う事が出来、ことナイトメアでの戦闘において彼女が無敵たる所以の一つである。

また無意識下で眠っていたり勝手に働いている演算能力を自分の意思で使う事も出来、

結果として高い演算能力と並列処理能力を得た。

覚醒が強まってからは肉体そのものへの干渉の幅も大きくなり、生身の限界以上に能力をブーストすることを可能にした。

王の眼の半覚醒により、他人のギアスが非常に効きにくくなったり怪我の治りが異常に速くなったり、様々な恩恵を得ている。

主人公の事はセクハラに慣れた後は仲良くなり、現在はまんざらでもない様子。

 

《ナナリー》

ヒロイン?人生変わった筆頭その2。

ライルの干渉の際に不具合が生じ、王の眼が不完全な状態で完全覚醒するという訳が分からないよ状態に。

本質は分離と結合。特に悪意と善意など意識に干渉する部分の割合が強く、また他者への干渉が極端に少ないという珍しいケース。

覚醒が不完全である事も理由の一つのようではあるが、大本の原因は本人の王の眼の性質に由来する。

覚醒の段階で悪意や絶望といった負の感情を自身から分離し、ライルが持っていた"カラの"魔導器にそれをねじ込んだ。

その結果ねじ込まれた負の感情に魔導器が反応し、ネモという幻想人格を構築してしまう。

以降、ナイトメアナナリー同様にネモはナナリーの騎士として見守っていくことに。

ネモの形成の際に王の眼は二分されており、ネモは負の感情を元とした結合の性質を強く持ち、

ナナリーは正の感情を元とした分離の性質を強く持つ。

特にナナリーは拒絶に対して強い適性を持ち、精神干渉しか出来ない能力の中で唯一現実にも力を及ぼす。

イメージとしてはA.T.フィールドや井上織姫の拒絶能力に近い。

逆にネモは侵食と吸収に高い適性を持ち、現実の物質への干渉と幻想人格の現実への侵食によってマークネモの形成を行う事が出来る。

この様な極端な能力になった理由の類推として、

兄の死(勘違いというかライルの嘘)に対する強烈な拒絶と、それに対してネモがナナリーを守ると強くイメージした事で、

王の眼の分離の際に特にそれらの性質が強く発現したのだろうとライルは考えている。

 

《ルルーシュ》

我らが悪虐皇帝。アニメとも漫画とも違い、新宿ゲットーで死にかけた所をライルに助けられる。

C.C.から力を得た後、彼女を弔ってやろうとした所にヴィレッタの乗るナイトメアと遭遇。

ナイトメアから降りてこない彼女にギアスを掛けられず逃走を図るも、ナイトメアから降り追撃してきた彼女の銃弾を右肩に受ける。

そこをコード保持者とギアスユーザーの反応を辿ってきたライルに見つかり、助けられる。

結果的に扇達はライルが参戦した事と、怪我を負いながらも指揮を行ったルルーシュによって脱出に成功する。

その後気絶したルルーシュをギアスによって仲間にしたヴィレッタに預け、

ルルーシュの表層意識から読み取ったナナリーの元へと向かい、ネモの覚醒のキッカケとなった。

目を覚ました後は再び接触してきたC.C.とライルを仲間にして扇達に連絡を取り黒の騎士団を結成。

様々な難局をライルに振り回され胃を痛めながらも乗り切り、結果として原作とは全く違う流れを辿っていく事となる。

当然、人生変わったその最たる人である。

 

 

 

 

「この辺かな?」

 

「フン、テロリストめ。逃げおおせるとでも思ったのか」

 

「ぐ、ルルーシュ・ヴィ・ブリタニアが命じる……」

 

「おおっと、これはまたどういう状況?」

 

「っ!動くな!(テロリストの仲間か!)」

 

(く、明らかな欧米人種の顔立ち……テロリストの仲間ではないな。こんな時に!)

 

「ふんふん。獅子に追い立てられるネズミが一匹。生憎、トムよりもジェリーが好きなんだよね、僕は」

 

「動くなと言っている!」

 

「生憎様。僕に銃は効かないよ。さて、へえ、いい能力じゃないか。それじゃあ……ライル・ブリックスが命じる」

 

「何っ!?」

 

「貴様、何をするつもりだ!」

 

「貴女は今日から僕の仲間だ。仲良くしようね」

 

「……ああ、仲良くしよう」

 

「なんだと!?」

 

「ああ、ルルーシュ君、だっけ?いやいや、そんな警戒しないでよ。一応助けたんだからさ」

 

「貴様、何が目的だ?あの女の仲間なのか?」

 

「ああ、君にソレをあげた人ね。仲間ではないかな。ある意味同類だけど。君ともね」

 

「何?(どういう事だ。くそ、さっきからどうしてこうも予想外の事ばかり……)」

 

「それよりも……ヴィレッタ、であってるかな」

 

「ああ」

 

「貴女が乗ってきたサザーランド、貸して貰えるかな。3人乗れるスペースはある?」

 

「……いいだろう。狭苦しくはなるが、不可能ではない」

 

「良かった。じゃあルルーシュ、一緒に来てくれ。僕がサザーランドを動かすから、君の指揮でテロリストを誘導するんだ」

 

「……貴様の言う事を聞く必要を感じないな(この男、得体が知れん。口調は優しげだが本心が読めんな)」

 

「そうは言ってもその肩だ。一人じゃ帰る前に失血死じゃないのかな?」

 

「くっ……(確かに奴の言うとおり、この肩では長くは持たない。……ならば)」

 

「ああそうそう、僕に君の力は効かないからね。あとヴィレッタにも、今僕が使ったから効かない」

 

「なっ!?」

 

「ほらほら速く。軍用のサザーランドなら簡易医療キットを積んでるはずだ。手遅れになったら妹さん悲しむよ」

 

「なっ!貴様なぜナナリーの事を」

 

「はいはいどうどう。ヴィレッタ、お願いね」

 

「ああ、まかせておけ」

 

「な、放せ!おい貴様質問に答えろ!」

 

「はいはい後でね」

 

 

 

 

 

 

「いいぞ、そのまま各個撃破していけ」

 

『ああ!』

 

「いやー流石だね。お陰で操縦に専念出来るよ」

 

「……随分と上手いのだな」

 

「西方で乗る機会があってね。このご時世だから扱いを知ってた方が何かと得なのさ。そっちはどう?」

 

「ああ、弾丸は摘出して傷は塞いだ。簡易的な処置だが生命の危険は無い」

 

「そうか、ありがとうヴィレッタ」

 

「だがあくまで簡易的なものだ。降りたらすぐに病院に行ったほうがいい」

 

「任せていいかい?」

 

「……仕方ないな」

 

「おい、俺を置いて勝手に話を進めるな!」

 

「狭いんだからわめかない。それに助けてあげようっていうんだから文句言わない」

 

「……くそっ」

 

『こ、こちらP7!て、敵襲だ!』

 

「何?数は」

 

『一機だよ!たった一機にみんなやられ……う、うわああああああああああっ!』

 

「おい、どうした!P5!応答しろ!くそ、P12!P8!」

 

「この信号……特派か」

 

「ヴィレッタ、特派って?」

 

「特別派遣嚮導技術部、通称特派。ランスロットとかいう新型のナイトメアを開発していると聞いている。……ここまでのものとはな」

 

「馬鹿な!戦術で戦略が破られてたまるか!」

 

「性能によってはそれが出来てしまうのがナイトメアさ。チェスと違ってイレギュラーも考慮しないとね」

 

「貴様らのような、という事か。くそ、どうする」

 

「といってもこっち来てるよねー、これ」

 

「分かっている!くそ、取り敢えず退避ルートを……」

 

「行くよ」

 

「な、お前何をしている!?」

 

「仕掛ける。一当して怯んだ所を脱出する。……君はこの後予定があるんだろう」

 

「……くそっ!やられたら許さんぞ!」

 

「わかってるさ。ライル・ブリックス、サザーランド。行くぞ!」

 

 

 

 

 

 

「逃げられた……か」

 

(あのサザーランド、強かった。丸でこっちの動きが分かってるみたいに)

 

「引き際も素晴らしかったわね。援軍の到着に合わせて綺麗に退いていったわ」

 

「ざ~んね~んで~したっ。でもランスロットのデータは取れたから、もう帰っていいよ~」

 

「ロイドさん!……停戦命令も出てしまったし、仕方無いわね。スザク君、帰還してください」

 

「はい」

 

(あのサザーランド、何者だったんだろう。……また、会う気がする)

 

 

 

 

 

 

 

 

「……っ、お兄さま!?……どなた、ですか?」

 

「へえ、足音だけで分かるんだ。凄いね」

 

「あの、どちらさまでしょうか?お兄さまでしたら今……」

 

「ああ、そのお兄様の事でね。今日、シンジュクゲットーでテロがあったのは知ってるかい?」

 

「はい、お兄さまもシンジュクゲットーを通って帰るとおっしゃっていたので、私心配して……」

 

「ああ、知っていたか。いや、本当にお気の毒に」

 

「…………え?」

 

「いや、君のお兄さんがテロに巻き込まれてね。

 僕はシンジュクで遺体処理をしていたんだけど、そこで偶然君のお兄さんを見つけたんだ」

 

「……………え?あ、あの、え?いた、い?」

 

「今はもう移されてるけど、今日中は無理そうだ。明日には届くから」

 

「………………あ、ああ……」

 

「いや、ほんとお気の毒にね。彼のご両親か親戚、あるいは身元引受人の方は……今居ないのか。参ったな」

 

「そんな……いや、いや……」

 

「まあ……別にいいか。とりあえずそういうわけだから……"明日には元気な姿が見られるよ"」

 

「いや、いやっ!」

 

「……聞いてないね、こりゃ」

 

「いやあああああああああああああああああああああああああああああああっ!!!!」

 

―ギギギギギギギ―

 

「おわっ!?あ、やべ」

 

「お嬢様!?」

 

「おっと、少し意識を貰うよ」

 

「あっ……」

 

「ふー、危ない危ない。精神干渉系で良かった。とはいっても長くはもたないか」

 

―ギィィィィィィィィィ―

 

「あ、まずった」

 

「あ、ああ……わた、しは……」

 

「……まあ、面白い事になりそうだからいいか。しーらないっと」

 

「あああああああああああああああああああああああ………………」

 

 

 

 

 

 

「ただいま、ナナリー、咲世子さん」

 

「おにいさまっ!」

 

「おわっ!?な、ナナリー!?どうしたんだ!?」

 

「どうしたじゃありません!私、お兄さまがテロに巻き込まれたって、亡くなってしまったと勘違いして、私……」

 

「ナナリー、大丈夫だよ、俺はほら、この通りなんともないから。……咲世子さん」

 

「昨日どなたかがいらっしゃってナナリー様にお伝えになったようなのです。

 ですがナナリーさまはルルーシュ様がお亡くなりになったと勘違いしてしまいまして……」

 

(それと、ナナリー様がルルーシュ様の事で悲鳴を上げられた時にナナリー様の元へと向かったのですが、

 部屋に入った瞬間になぜか意識を失ってしまいまして……申し訳ありません)

 

「……そうだったのか。ありがとう、咲世子さん。ナナリー、大丈夫、大丈夫だよ」

 

「おにいさまぁ……」

 

「ルルーシュ様、今夜はナナリー様のお側に」

 

「ああ、分かってる」

 

「ひっく、おにいさまぁ……」

 

 

 

 

 

 

『言った通り、無事だっただろう?』

 

「はい……」

 

『全くあの男、紛らわしい言い方をして……』

 

「いえ、私が勝手に勘違いしてしまったんです、あの方は悪くありません」

 

『絶対あれはわざとだと思うけどね』

 

「それで、その、ネモ?」

 

『ん?』

 

「これから、どうなるのでしょう」

 

『別に、どうもならないさ。お兄さまは無事だった。私はナナリーを守る。それだけだよ』

 

「貴女は……」

 

『ナナリーの騎士だ』

 

「ネモ……」

 

『――けど、気になる事もある』

 

「え?」

 

『お兄さまからギアス……異能の力を感じた』

 

「えっ!?それって、ネモのような?」

 

『私とナナリーのは未来予知に近い能力で、後は私が物質の創造、ナナリーが防壁の展開、かな』

 

「よく分かりませんが、それと同じものをお兄さまも?」

 

『分からない。違う力の可能性もあるし、何より私の知識がかなり歯抜け状態になってる』

 

「お兄さま……」

 

『表面上は何も変わりないようだったけど……ナナリーも気付いてるでしょ』

 

「ええ、お兄さま、何だか雰囲気が少し変わったような……」

 

『私はナナリーの騎士だから、ナナリーが悲しむようなことは絶対にさせない。

 お兄さまが危険に晒されるなら、私はお兄さまも守る』

 

「……はい、お願いします、ネモ」

 

 

 

 

 

 

 

「で、なぜお前がここにいる」

 

「どうだ、私がやった力は」

 

「……フン。中々いいものをくれた」

 

「当然だ。私の願いの対価だからな。つまらんものはやらん」

 

「お前は死んだはずだ」

 

「だが目の前に生きている」

 

「だからなぜだと聞いている!」

 

「そう怒鳴るな。そんな事よりよくあの場から逃げ切れたな」

 

「……お前の同類だとか言う奴に助けられた」

 

「何?」

 

「俺と同じ力を使ってブリタニアの軍人を操って、そのままナイトメアを操って敵の新型を相手に善戦していた」

 

「何だと?」

 

「お前の仲間じゃないのか」

 

「私は……一人だ」

 

「あいつは、俺も同類だと言っていた」

 

「ギアスやコードに関係のある奴という事か」

 

「コード?」

 

「いや、なんでもない。それでその後はどうしたんだ」

 

「ヴィレッタとかいう奴が操った軍人に連れられて病院に行って手術をして、今日には退院だ」

 

「随分速いんだな」

 

「銃創だからな。当たったのも肩だ。安静にしていれば問題無いと言われたし、何時までも病院にいるわけにはいかない」

 

「だろうな。謎の銃創をこしらえて来た謎の患者なぞ、怪しくてかなわん」

 

「ヴィレッタがブリタニアの軍人という事で事無きを得たが……」

 

「そいつとはそれきりか」

 

「ああ、疲労と出血のせいで気絶していたからな。目が覚めたら既に居なくなっていた」

 

「だらしがないな」

 

「うるさい!」

 

「まあ、何にせよお前が無事でよかったよ。契約を果たせぬまま死んでもらっては困る」

 

「ふん、言われなくとも死ぬつもりなど無い」

 

「そうか、なら結構。私はもう寝る」

 

「ああ……いや待て!?どういう意味だ!?」

 

「ここに住むと言っているんだ」

 

「なっ!?」

 

「ああ、そうそう」

 

「……なんだ」

 

「男は床で寝ろ」

 

「っっっっっっっっ!!」

 

 

 

 

 

 

 

「――的な事になってるだろうな、うん」

 

「……それもお前の能力か?」

 

「いやいや、経験からの推測だよ」

 

「しかしよりにもよって記憶を奪えないとは、片手落ちだな」

 

「永続効果にしといて良かったよ」

 

「ふん、本来なら首を掻っ切ってやる所だが、どうやらお前とは仲良くしないといけないようだからな」

 

「随分元の自我が残っちゃったねえ。というか、行動を縛るぐらいにしかなってないねこれ」

 

「協力するしないもある程度自由が効くようだからな」

 

「やっぱ劣化コピーじゃこのぐらいが限界か。ルルーシュ君居ないからもう使えないし」

 

「ふん、確かにお前はブリタニア人のようだし、ギアスとやらの強制もあるから仲良くしてやる」

 

「やったね」

 

「だからといっておかしな真似をするな!もぐぞ貴様!」

 

「ただのスキンシップじゃないか~」

 

「いきなり抱きしめたりして何がただのだ!」

 

「生憎と女性にはいつもこんな感じなんだけどね」

 

「……いつか刺されるぞ貴様」

 

「ま、刺されても死ねないし」

 

「そういう問題では無いだろう……」

 

「アハハ。さて、それじゃそろそろ僕も帰って寝ようかな。また明日ね、ヴィレッタ」

 

「ふん」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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