転生提督の艦これ戦記(ただし戦うとは言ってない) 作:迅雷の戦斧
ハーメルンよ、私は帰ってきたーーーーーー!!
ということで、初めまして、お久しぶりです。迅雷の戦斧です。
懲りずに新作です。それでは、どうぞ。
「磯風出ねぇなー・・・」
2015年5月17日、23時50分。
『発令!第十一号作戦』のE-5海域に出撃していた俺は、ボスマスのドロップを見てつぶやいた。
「バケツも少ないし、明日学校だし、もう無理かな・・・」
出撃した艦娘を入渠させながら愚痴をこぼす。今回のイベントは明日の11時には終わってしまう。学校にいる間は艦これができないので、俺にとっては今日がイベント最終日なのだ。
「ま、E-6は突破できたし、最低目標は達成したんだ」
丙だけどね、と苦笑まじりに言ってみる。元々、秋津洲に心奪われて取り組んだイベントなのだ。磯風はそのついでである。まあ、欲しかったのは本心だけど。やっぱり物欲センサーは強敵だった。
「とりあえず、艦隊をいつも通り戻してっと・・・、よし、そろそろ寝るかな」
学校めんどくせー、とブラウザを閉じようとして、ふと、「工廠」という文字が目にはいる。
「・・・大型逝くか」
確かについでではあったが、磯風が欲しかったのは本当だ。だが、一週間出撃し続けてドロップしないと、さすがにイライラしてしまう。残りの資材すべてを大型艦建造で使えば少しはスッキリするかなと思い、挑戦する。
「資材を入れて、開発資材は20、高速建造してっと」
建造開始と同時に、パソコンの画面から目を離し、携帯で明日の学校の時間割を確認する。建造時間を見てしまうと、何ができるかある程度予想できてしまうので、画面は見ないようにしている。
建造完了の合図とともに、結果を確認する。あまり期待をしてないので、携帯を見ながら適当に聞き流そうとする。
『そう・・・私が大鳳。出迎え、ありがとうございます。提督、貴方と機動部隊に勝利を!』
・・・ん?今何か、すごく聞き流しちゃいけない言葉が聞こえたような。
顔をパソコンの画面に戻すと、そこには、装甲空母『大鳳』の姿が・・・、って
「・・・ファ!?」
マジで!?磯風全く出なかったのに、大型艦建造で大鳳出てきたんだけど!?どういうこと!?
少し錯乱してしまったが、一旦落ち着こう。とりあえず、ロックして、第一艦隊の旗艦にして、母港に戻る。そこには、しっかりと大鳳の姿が。頬をつねってみると、痛い。つまり、夢じゃなく現実。
実感が湧くと同時に、嬉しさが込み上げてくる。ついに、ついに我が鎮守府に大鳳がやってきたのだ。すごく好みなので早く会いたかったのだが、中々会えなかったのだ。まさしく「やっと会えた!」である。今が夜中でなかったら叫んでいたかもしれない。だが、生憎今は夜中である。叫ぶわけにはいかなかった。しかし、この嬉しさは止められない!俺は、喜びを体で表現するために、椅子に座ったまま、両こぶしを上に振り上げ、体を後ろに思いっきり反らした。
瞬間。
バキッ!
(・・・え?)
何かが壊れる音と同時に、体が後ろに倒れていく。背もたれがついているはずなのに、体はどんどん倒れていく。そこで、さっきの音は背もたれが壊れた音だと気づく。
だが、考えられたのはそこまでだった。
ゴンッ!
そんな音と同時に、俺は意識を手放した。
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「・・・イテテ。頭打ったな」
痛む後頭部をさすりながら、俺は目を覚ます。どうやら気を失っていたようだ。とりあえず、今の時間を確認しようと、時計を探して部屋を見渡す。そして、周りの光景に目を見開く。
そこには、見慣れた光景があった。だが、そこは自分の部屋ではなかった。
床にひかれた、柔らかな青い絨毯。
酒の入った棚に、カウンターバー。
カウンターバーの横に置かれたジュークボックス。
そして、黒っぽい壁に掛けられた、「隊逐駆六第」と書かれた掛け軸。
その部屋はまさしく、
「俺の鎮守府の母港?」
俺が艦これ内で作った母港そのものだった。だが、この部屋はゲームの中の存在だ。だから自分がこの部屋にいるのはおかしい。
夢かとも思ったが、先ほどから痛む頭がこれは現実だと教えてくれている。
「どうなってるんだよ、これは・・・」
俺は、呆然としつつ、部屋を見渡す。するとあるところで目が止まる。
部屋に唯一ついているドア。そのドアが少し開いており、そこから顔をのぞかせる、セーラーというか海兵っぽい服装をした、手乗りサイズくらいの女の子。
俺は、その女の子を見て・・・恐怖した。
「よ、妖怪猫吊るし・・・!」
その女の子は、かつて艦これを恐怖の渦に落とした妖怪猫吊るし、通称「エラー娘」と呼ばれる子だった。俺が艦これを始めたときには、もう殆ど見なくなっていたが、それでも、今なお恐怖の対象として見られる子である。
俺の言葉が聞こえたであろう彼女は、いきなり近づいてきて、何かを訴えかけてきた。特に何を言ってるのかわからないが、内容は理解することができた。
曰く、「そんな風に呼ばないで!」ということのようだ。
俺が謝ると、エラー娘-----こう呼べと言われた。本当にそれでいいのだろうか?-----が今の俺の状況を説明してくれるという。実際、わからないことだらけだったので、彼女の話を聞くことにした。
俺は、倒れて頭を打った時、死んでしまったらしい。しかも、それは神様のミスだという。思わず「テンプレ乙」と言った俺は悪くない。しかし、ありとあらゆる世界を管理しているという神様はかなり忙しいらしく、一人の死者にかまっている暇はなっかたらしい。とはいえ、自分のミスで殺してしまった以上、無視するわけにもいかず、俺が丁度やっていた艦これをベースとした世界に、俺を鎮守府の提督として転生させたのだという。
俺としては、大好きな艦これの世界に転生できて嬉しいのだが、神様がそんな適当でいいのかと思ったりする。
ちなみに、この鎮守府にいる者たちは転生のことを知っているらしい。
「それで、これから何するんだ?」
そう聞くと、エラー娘は工廠に行くという。すでに、艦娘の建造に取り掛かっているらしい。俺も、早く艦娘に会いたかったのでついていくことにした。
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この鎮守府の工廠は赤レンガで作られており、中は油やオイルの匂いが充満していた。そして目の前には、「建造中」というランプがついた扉が6つ並んでいた。どうやら、6人?隻?まあ、人でいいか。6人の艦娘を建造しているようだ。
俺は、今建造している艦娘が誰なのか、エラー娘に聞いてみた。彼女も知らないらしいが、俺の第一艦隊にいた艦娘を建造しているらしい。この世界はただの艦これの世界ではなく、俺のやっていた艦これをベースにして作られた世界である。だから、俺の元々持っていた艦娘は、俺のゲームでのレベルそのままに建造してくれるらしい。もちろん、改造してある艦娘は改造してある状態で建造されるらしい。これは、俺を殺した神様が、せめてものお詫びとしてサービスしてくれたらしい。
俺は、建造される艦娘が何なのか考えてみる。俺の第一艦隊・・・確か死ぬ前に編成したときは・・・。
その時、突然ブザー音が工廠内に鳴り響き、建造中のランプが消える。どうやら終わったようだ。
6つの扉が開き、中から艦娘が姿を現し、こちらに向かって自己紹介をした。
「そう・・・私が大鳳。出迎え、ありがとうございます。提督・・・貴方と機動部隊に勝利を!」
「ひび・・・Верныйだ。信頼できると言う意味の名なんだ」
「いい風来てる? 次世代型駆逐艦のプロトタイプ、 私、天津風の出番ね」
「駆逐艦島風です。スピードなら誰にも負けません。速きこと、島風の如し、です!」
「秋月型防空駆逐艦、一番艦、秋月。ここに推参致しました。お任せください!」
「陽炎型駆逐艦8番艦、雪風です!どうぞ、宜しくお願い致しますっ!」
大鳳、Be・・・めんどくさい、ヴェールヌイ、天津風、島風、秋月、雪風。
彼女たちが、俺と共に戦っていく艦娘たちなのだった。
・主人公設定
本作の主人公。多分名前は出てこない(だって呼ぶ人いないもん)。
見た目は、黒髪黒目、顔は中の上程度でカッコいい系。髪は短め。
艦これが大好きで、課金するほど。とはいえ、マイペースにやっているので、攻 略速度はかなり遅い。
死んだときの艦隊司令部レベルは96、階級は少将。本人はまだ気づいてない が、この世界での主人公の階級も少将である。
性格は、飽きっぽい。ただし、本当に嵌るとかなり長続きする。艦これがいい 例。
また、二次小説好きで、それらで見る転生オリ主みたいにならないように日々生 きていく。
というわけで、久しぶりの小説投稿です。いやー、大学なめてましたね、今でもまだ進級ピンチです。なのでかなり不定期更新です。ま、もう一つの小説も合わせて、チマチマ投稿していきたいと思います。
それでは、また次回!