絢瀬絵里に恋をする   作:パステルカラー

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失踪したと思った?はい、実際少し失踪してました。すみません。本当に更新が遅れてしまい申し訳ございません。理由はあとがきにありますのでそちらで。では、またあとがきで。


忘れられない日

 

 

 

「春はあけぼの。ようよう白くなりゆく山際、少し明かりて、紫だちたる細く雲のたなびきたる。」

なんていうが俺はあけぼのに春は感じない。第一そんな時間に起きることは無い。1番春を感じるのは花粉である。あいつが来ると「あーあ春が始まったな。」と思う。まあ、枕草子はその季節の素晴らしいものをあげているのであり季節を感じる感じ無いはどうでもいいことなんだが、まあとにかく春が来た、と。いつになっても私に春は来ないんですけどね。

なぜこんなことを頭の中で巡らせていたかというとこんなものをもらったからだ。

 

店員「はい、商店街のくじ引き券。」

 

そう言っていつもの店員に渡されたのは「春のくじ引き」と書かれた一枚のチケットである。

 

天満「これって一枚では回せないでしょ。」

 

まあ、こういうところのは10枚で1セットとかが普通だ。一回のお買い物につき一枚とか、千円で一枚とか、人の金を分捕る気満々なくせに渡すのはポケットティッシュ一つとかいうかなりわりに合わないくじ引きだ。

 

店員「大丈夫。一枚からでも夢は見れるぞ。」

天満「どこの宝くじのCMだよ。それに当たらないだろ。」

店員「まあまあ、ハズレでもテイッシュはもらえるから。」

 

ハズレでもってやっぱ当たらない前提じゃねぇか。

そう促され、商店街のくじ引き会場まで足を進める。春休みということもあり地元の商店街は賑わいをみせていた。少し列ができていたがイベントに比べればどうということはない。

ゆっくりとはけていく列の流れに乗りようやく先頭に辿り着く。

テイッシュのためにここまでやったのはバカだった。テイッシュなら駅前で無限ワンナップさながらもらえるからな。途中で抜ければよかった。

 

店員「お待たせ!さあさあ、どうぞ!」

 

早く帰りたいため壊れるぐらい勢いよく回す。そのため出てきた玉も勢いよくトレイにぶつかる。出てきた色は金。

 

おっさん「おめでとう‼︎一等賞だよ‼︎」

 

こういうのって当たるんだ。今まで「今回は一等が出ませんでした」とか言って商店街の奴らが後から一等の玉を入れるものだと思ってた。

 

おっさん「商品はなんと!遊園地のペアチケットだよ!」

 

そう言い渡されたのは東京のテーマパークといえばに当たる花屋敷じゃなくてディ○ニーラ○ドのペアチケットだ。まあ、東京にあるわけではないんだがそれを言うと千葉村やドイツ村も東京じゃないんだよな。

 

天満「あっ、どうも。」

 

もらうと会場にいる人からの視線が痛くなってきたので足早に去るとした。

 

ーーー

 

マジか、いらねぇな。二等の商品券の方が断然欲しかったんだけど。これどっかで換金でもするか。それとも勧誘でもするか?

チケットとにらめっこしていたため、曲がってくる人に気づかずにぶつかってしまう。

 

??「すみません!」

天満「これらこそ、すみません。」

 

ふと顔を上げるとそこにはよく知った顔があった。

 

絵里「天満?」

天満「絵里。」

 

知り合いだと安心したせいか突然態度が豹変する。

 

絵里「あなたについている目はガラスなの?それともピンポン球なのかしら?前は見えないの?」

天満「残念ながらピンポン球でもガラスでもねぇよ。てかぶつかったってことは、お前にも非があるんだろ。」

絵里「私には非は無いわ。どんな事故でも当たった方が悪い決まってるじゃない。」

天満「それは違うだろ。赤信号なのに横断歩道を渡ろうとする奴らが悪いのであって加害者の方に全ての非があるわけではないだろ。たまたま加害者の方が力を持った強者であり、被害者が力なき弱者であっただけだろ。」

 

この意見に絵里は納得したのか、ふむと頷いて良い笑顔でこっちを見た。

 

絵里「そうね。そう考えると人生負け組の天満は常に弱者で私は強者ね。なら、この責任は私にあるのかしら?」

 

「かしら?」じゃねぇよ!首をかしげるな可愛いだろ。それに俺が常に弱者だとその通りだよ!

俺の体は無限の敗北で出来ていた!

“Unlimited lose works"

こんなこと考えるくらいに負け組ですよ。

こんなことを考えていて下を向いていると何かに気がついたのかこっちを見て不思議そうに問う。

 

絵里「天満、それって。自分で買ったの?でも、天満ってああいった場所苦手よね。」

 

それとはペアチケットのことだ。絵里はよく俺のことをわかってる。俺はああいう人混みは大っ嫌いで並んでいる時間もスタミナ管理したり、努力値を振ったりしたいまでもある。そこらへんまで分かってるとはそろそろおつきあいしてもいいレベルじゃね?

はい嘘です。

 

天満「これ?これはさっき商店街のくじ引きで当てたやつだけど。」

絵里「そういったものって当たるのね。」

天満「俺も当たらんものと思ってたんだがまさか当たるとは。」

 

ふーんとどこか納得いかない様子でこちらのチケットをガン見している。

 

天満「そんなに欲しいならこれやるよ。俺ああいった場所苦手だし。」

絵里「いらないわよ。もし仮に欲しいとしても天満に情けをかけられたくないわ。」

 

どんだけ俺が嫌いなんだよ。でも、俺としてはこのいらない紙っきれを捨てたいわけだ、それも有効に。

 

天満「なら、早いけどホワイトデーってことで。それでもダメか?」

 

まあ、早いといっても二日前ぐらいでそんなに早いわけでない。

 

絵里「私のチョコの単価なんてたかが知れてると思うんだけど。」

天満「まあ、そうなんだけど、それラーメンのおまけについてきたもんだからこっちもそんなに高いもんじゃない。」

絵里「それでも……」

 

絵里は少し考えたのち了解してくれた。

絵里にペアチケットってことは希とにこにも同等なものをあげなくちゃいけないのか。こりゃ俺の財布に風穴が空くな。

 

俺からチケットを受け取りチケットを、見ると驚いたようにこういった。

 

絵里「これ、ペアチケットじゃない。」

天満「知らなかったのかよ。」

絵里「ええ、シングルかと思ってたわ。」

 

絵里は少々考える仕草をしこう続ける。

 

絵里「………ねぇ、天満一緒に行かない?」

天満「・・・えっ?」

 

今なんて言った?一緒に行かないって言わなかったか。行くっていうのは逝くっていうことか?それとも、カタカナか?でも流れ的に一緒に遊園地に行こうということだよな。俺の脳が今までにないほど活発化し、あらゆる可能性を探し出した。その結果これはデートのお誘いなのだろうという結論に至る。次にもしこれで違かったらという自分に対してのアフターケアに切り替わる。

 

 

絵里「別に深い意味はないわよ。これをホワイデーのお返しとしてもらったら希へのお返しが大変になると思ってのこと、つまり優しさで言ってるの。」

 

深い意味しかないな。まあ、それを別としても俺に断る理由なんて一つもないしそれどころかこっちからおねがいしたいくらいだ。

 

天満「いや一緒に行かせていただきます。」

絵里「なら、明日とかでいいかしら?」

天満「モーマンタイ。」

絵里「なにそれ?」

 

しまった。テンションが上がって変なこと言ってしまった。というか伝わないのか。日本だけなのかね。

 

天満「問題ないってこと。重要事項決めとこうか。」

絵里「今私あまり時間がないのよ。」

天満「じゃあどうする?」

絵里「メールすればいいでしょ。」

天満「いや、絵里のメアド知らんし。」

絵里「……そういえばそうだったね。メアドが、絵里×××××××」

 

メアドに自分の名前入れるか普通?初期のままなんだけど俺のケータイ。

絵里のメアドをうち始めると呆れた声で上から物を言ってくる。

 

絵里「天満、絵里のりはRじゃなくてLよ。」

天満「そうなの?」

絵里「貴方は耳までポンコツなのね。発音がLの発音だったでしょう。」

 

いや、そんなの発音じゃわからんよ。日本人だし、それに日本語だったし。

 

絵里「まあこれで連絡も入れられるわね。じゃあ、私急がないといけないから。また明日。」

天満「おう、また明日。」

 

俺の返事を聞き絵里は体の向きを変え目的地を目指し歩みを進める。俺はそれを見送ろうと立っていると。何か思い出したのか絵里はこちらに向き返り。

 

絵里「明日楽しみにしてるから。」

 

そう笑顔でいい、かけて行った。

 

天満「………」

 

あまりにも可愛い笑顔だったので言葉を失いそこに石のように立ち尽くしていた。

めっちゃ可愛かった。いつもの俺をバカにしたような笑みが柴犬なら今回の無邪気な子供のような笑顔はトイプードル並みだ。何を言ってるか分からねえと思うが俺も分からなねえ。まあ、とにかく可愛ったってこと。ヤバいな、あの笑顔が頭に焼きついて寝れないかもしれない。

異様なまでにテンションが上がったまま帰路につく。もちろん周りに注意してだ。明日を迎えられないとか地獄だからな。

 

 

ーーー

家に帰り絵里にメールを送り待ち合わせの時間と場所を決めようとケータイに手を取った。

さて、どうしよう。長すぎるメールはめんどくさいやつと思われそうだし、かといって短すぎると楽しみじゃないのかと思われそうだし適切な長さと内容を考えなくては。

「明日何時、どこに待ち合わせ?」

まて、これじゃメールできる回数減るし、なんかあたりがキツイな。もっとソフトにしなくては。顔文字でも使うか。

「明日何時に待ち合わせにする!?(・_・;?」

こんなもんか。送信っと、顔文字アレであってんのかね。

 

絵里からの返信を待っている間にもう一つのヤマを片付けよう。それは明日着ていく服だ。基本的家ではパジャマ、外へはジャージを着ていくほど服に関心が無い。最近ようやくファッションも大事だと思えてきたが、いざ店に行ってもどれが自分に合うのか分からずになかなか手が出せないのだ。手を出しても着ずにタンスの肥やしになりつつある。明日が寒ければコートを着ていけばどうにかなる。しかし、もう春だ。明日が寒いという保証が無い。しかも明日は穏やかな気候らしい。それと当たり障りが無い服。……制服。これなら変じゃないな、でもなしですよね。しょうがないネット見ますか。

 

ーーー

服を決め終わると絵里からの返信があることに気づく。

ここから何気無いメールのやり取りをして明日の話題作りにさせてもらおう。後のことを期待しつつメールを開くとそこには「何これ?」と思わず口に出してしまう内容のメールがあった。

 

「6時 駅 以上」

「………」

 

……俺のあの時間はなんだったんだ。結構な時間考えたんだよ。それなのにこれって。

もういいや、寝よ。

 

 

ーーー

ジリリリ

うるさい。いつもならこう思うだろう。だが今日の俺は違う。夜こそテンションが落とされたが絵里とのデートだ。テンションが上がらないわけない。今日が楽しみなのと早めに寝たため朝の5時だってのにお目めぱっちりである。朝飯食って昨日ネットで調べた服に着替えて、きょうの占いを見ていた。

 

「ごめんなさい。今日もっと悪い運勢山羊座の貴方。今日は聞きたくない真実を知る羽目になるでしょう。ラッキーアイテムはハチマキ。それでは良い1日を。」

 

マジか。山羊座って俺やん。そんなことを言われて良い1日を送れると思うなよキャスターさんよ。あんたのせいで一日中ビクビクして過ごす人もいるんだぞ、きっと。まあこんなもんはあてにならんし気にするだけ無駄だな。

時間も時間で親たちを起こさないよう音を立てないように家をあとにした。

 

外はまだ薄暗く肌寒い。

超曙だ。なんだ超曙って相撲取り?曙EX?先ずタネじゃないな。ハリテヤマから進化して、

こんなどうでもいいことを考えてると待ち合わせ場所の駅に着く。時間より10分ほど早く着いてしまった。時間が時間なために人通りはほとんどなく、うっすらと人がいるだけだ。これなら簡単に会うことができそうだ。

辺りを見回してみても絵里はいない。どうやら絵里よりも早く着いたらしい。まあ、待たせるよりはマシか。

 

待つこと数分向こうから見覚えのある綺麗な金髪の女性がやって来る。

 

絵里「あら、早いわね。もしかして楽しみで寝れなかった?」

天満「まさか、ぐっすりお休みになりましたよ。」

 

お互い皮肉を言い合ったところで絵里が切り出す。

 

絵里「まあ、挨拶もここらで早くいきましょ。1日満喫しなくちゃ!」

天満「お、おう。」

 

この時なぜか朝の占いが頭をよぎった。こういうの時は大抵よくないことが起こる。よくないことが起こらないよう願いつつ駅のホームへと向かった。

 




主「ここ7月に入ってから毎日課題課題課題!全っ然、休みがないんです!」
絵里「いや、学校終わりにぐうたらしてたでしょう。」
主「学校終わりの数時間と休みの日は違うんです!あっ、また課題が。」

こういうことがあり投稿が滞ってしまいすみません。これからまたゆっくりとあげていこうと思いますのでお付き合いくださいそれではまた。
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