「お前らよく集まってくれたぜコノヤロー、バカヤロー! 俺様、感謝感激感無量♪
俺様が♪ ガネーシャ・ファミリア、所属の忍者♪ ガンガン、ダンジョンを探検、冒険者♪
八尾がサビのキラー・ビーだぜ♪ ウィー!」
『ウィー!』
イタチに案内された街外れに造られた会場。そこでは雲隠れの忍び装束を着てサングラスをかけた忍者、キラー・ビーが今まで何度か聞いたラップ風の口調で叫んで右腕を掲げ、観客席にいる大勢の観客達もそれに合わせて右腕を掲げて叫ぶ。
……………ナニコレ?
「砕蔵さん? どうしました?」
……はっ! あまりにあり得ない光景に一瞬気を失っていた。
キラー・ビーのライブにこんなに大勢の観客が集まるだなんて「NARUTO」の世界にいた時には思いもしなかったな。
……明日は手裏剣やクナイの雨が降ってきたりしないだろうな?
「すまないな、イタチ。少し驚いた。……それにしても凄い人気だな」
「ええ、キラー・ビーがこの世界に来たのは一年くらい前ですけど、すぐに神様を中心に人気を得たんですよ」
「神様を中心に?」
「そうですよ。ここに集まっている観客の七割が神様なんです。……それであの、キラー・ビーの後ろで踊っているのがガネーシャ・ファミリアの主神、神ガネーシャです」
イタチがキラー・ビーの後ろにいるバックダンサーの一人を指差す。そこを見ると明らかに他のバックダンサーとは違う服を着て象のような仮面を被ったバk……神様の姿があった。
あの神様何やってるの? メチャクチャノリノリで踊っているけど。
それにここの観客の七割が神様ってどういうこと? 一人残らず熱狂しているけど。
……大丈夫なのかよこの世界? 凄く不安なんだけど。
☆
「よう! 砕蔵、お前も来ていたのかよう! 思わぬ再会♪ 元気だったかい♪」
ライブコンサートが終わって俺とイタチがキラー・ビーの所に行くと、八尾の人柱力はいつも通りのラップ口調で歓迎してくれた。
「ああ、久しぶりだな。第四次忍界大戦以来だったかな? それでキラー・ビーはどうしてここに?」
「それがよう……戦争が終わって俺様、修行してたら突然目の前、白い閃光フラッシュ♪ 気がつけば、見知らぬ町並みに人のラッシュ♪ 全くの超展開、俺様思考クラッシュ♪」
「要するに修行してたら目の前が白く光って、その後はこの異世界に来ていて、来た理由は分からないということか。……やっぱりキラー・ビーもこの世界に来た理由は分からないのか」
そしてやっぱりキラー・ビーのこのラップ口調も相変わらずだな。ちょっと安心した。
それから俺とイタチとキラー・ビーの三人はせっかく知っている人間が集まったのでしばらく世間話をした。特にイタチは戦争の後、弟のサスケがどうなったのか気にしていたみたいで、ナルト達と和解して旅に出たことを話したら凄く安心した表情を浮かべた。
そうしてしばらく話をしているといきなりキラー・ビーが。
「……あ、そうだ。よう! 砕蔵、イタチ。お前ら、明日の予定は未定♪ 俺様、明日はダンジョンの冒険予定♪ 明日暇なら、パーティーを組むこと要望♪」
と、言ってきた。
え? パーティーを要望って、この三人でダンジョンを潜るってこと?
書いていて後悔した。
自分は何故キラー・ビーを出したのだろう? 台詞を考えるのがとても難しい……。