バカと仲間と来訪者達   作:フラスカ

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第九話 バカとお昼とお弁当

side?

 

カタカタカチャカチャ

 

キーボードのような物を打つ音が響く

 

?「えーっと?あれをこーしてここがこうなって...」

 

?「あっ!失敗しちゃった...」

 

バンッ!

ついでに机を叩く音も響く

 

?「大体説明が雑すぎるんだよね...」

 

「大丈夫!適当にやっててもどうにかなるって!それじゃ僕は他の所行ってくるから!」

 

?「少しも説明してないね。よく考えたら」

 

そんな愚痴を誰かに話すでもなく漏らしながら、キーボードを打ち続ける

 

?「ん...あっ出来た!」

 

?「よしよし、それならこの時期にこの子達をっと...」

 

?「「ああ、肝に銘じる」かー、出来たらいいね、僕は肯定も否定もしないよ?けど...」

 

?「話を面白くするために妨害くらいはさせてもらうよっ!と」

 

そういうと彼は近くにあったコーヒーを飲んだ

 

?「何これ苦っが!」

 

side侑

 

侑「んん...ふぅ、やっと終わったな」

 

銀「ソウデスネ」

 

明「終わったよ...色々と」

 

秀「お主達、大丈夫か?」

 

雄「お前達最低限の点数はとれたんだろうな」

 

康「...問題ない」

 

さぁ、そんなこんなで試験が終わってお弁当ターイム

テンションが高いだって?なんだか今日は調子が良いからさっ!

 

姫「あの...皆さん」

 

明「どうしたの?姫路さん」

 

姫「この間3人のお昼を見て、勝手なんですけどお弁当を作ってきたので、皆さん食べませんか?」

 

フラグが!明久にフラグが立った!

 

雄「お、いいのか」

 

銀「女の子がお弁当作ってくれたとあっちゃあ、食わない訳にはいかねーなぁ?」

 

康「...お手並拝見」

 

島「ちょぉぉーっと待ったぁぁぁ!!」

 

バァン!と音を立てて扉が開かれる。誰だっ!いや大体予想は出来るが

 

姫「み、美波ちゃん!?」

 

島「そのお昼...ウチも一緒させてもらってもいい?」

 

銀「俺は別に構わないが...」

 

明「僕も特に...」

 

秀「ワシも構わんのじゃ」

 

康「...問題ない」

 

雄「ムッツリーニ、カメラの手入れをするんじゃない」

 

もちろん俺も異論は無い

 

島「何でそんなにテンション低いのよ!ウチが恥ずかしいじゃない!」

 

銀「なら...イヤッフゥゥゥゥ!!女子が増えるぞぉぉぉぉ!!」

 

明「やったね銀ちゃん!女の子が増えるよ!」

 

雄「おいやめろ」

 

康「...(パシャパシャ)」

 

俺も流れに乗って「イヤッフゥゥゥゥ!!イッツミー、マー〇オー!!」と叫んでおいた

秀吉は乗り切れなかったようで困惑した表情をしている、可愛い。だが男だ

 

島「やめて、そっちの方が恥ずかしいから。さっきの方が数倍マシよ!」

 

銀「というか...お前何だかテンション高くないか?」

 

侑「今日はいつもより体が軽いからかもしれないな。分かりやすく言えば邪魔してた物が無くなったみたいな」

 

明「ふーん...」

 

雄「侑がテンション高いと調子が狂うな」

 

康「...異常」

 

少し調子が良いだけでこれだけである。ひどい。

 

姫「あの...お昼休み終わっちゃいますよ?」

 

雄「お前たちは先に行っててくれ。昨日の礼もかねて飲み物でも買ってくる」

 

島「あ、それならウチも行く!この人数じゃ1人で運ぶのは難しいでしょ?」

 

あんまり話していると昼食の時間が無くなりそうなので移動した

 

side雄二

 

雄「島田、良かったのか?」

 

島「しょうがないでしょ?1人じゃ持ちきれないんだから」

 

雄「そうじゃなくて、明久と一緒に行かなくて良かったのか?」

 

島「な、なななな何言ってんのよ!?ウチは別に吉井の事...」

 

雄「先に言っておくが、明久は超がつくほどの鈍感だぞ?」

 

島「そんな事分かってるわよ...」

 

雄「照れ隠しだとは分かってるが、いくら何でもやり過ぎじゃないか?」

 

島「そうなのよね...言葉よりつい手が出ちゃうのよ...」

 

雄「ほうほう、やっぱり明久の事が好きだったのか」

 

島「あ、アンタねぇ...その内バチが当たるわよ...」

 

他人からは趣味が悪いだとか言われそうだが、明久達を弄るのはやはり面白い。

明久達というより主に明久だが

 

雄「さて、着いたぞ。明久と仲良くな?」

 

島「いつか仕返ししてやるから覚えてなさいよ...」

 

扉を開けると明久達がシートの上で弁当を食べている光景が目に入った

卵焼きに手を伸ばし、口に運ぶ。

次の瞬間―――

 

バタン

 

何だ!?暗殺者に伝説の首トンをされたか!?と考えていたが

すぐに考え直し明久にアイコンタクトで合図を送る

 

「毒を盛ったな」と

 

明久からの返事は...「毒なんか盛ってないよ、姫路さんの実力だよ」だと!?

そうか、変人だらけのクラスでまともだと思っていたがそっち系だったか...

それはともかく今の状態は凄く不自然だろう、何か言い訳を考えなければ―――

 

「あ...足が攣ってな...」

 

そんな言い訳しか出てこなかった

 

side侑

 

今日は良い一日だと思ったらこの有様だよ畜生!

ひとまず状況を整理しよう、瑞希の弁当を食べた二人が倒れた、以上

 

銀「侑、俺はあの弁当からなーんか嫌な予感がするんだが...主にダークマター的な」

 

明「奇遇だね、僕も同じ事を考えていたんだ」

 

侑「で、どうする?」

 

明・銀「「雄二に食べさせよう」」

 

こいつら鬼だ!

 

明「別に恨みは無いよ?姫路さんの事とか姫路さんの事とか」

 

銀「康太に食べさせたらあいつ死ぬぞ?それなら雄二の方が耐えられるかもしれねーし...」

 

侑「ちなみに自分で食べるという選択肢は?」

 

明・銀「「ない!」」

 

やっぱりこいつら鬼だ!

 

明「あのお弁当は雄二のために作ったんだから雄二が食べるべきだと思いまーす」

 

銀「いや、あのお弁当は...」

 

侑「よし、俺が行こう」

 

秀吉の声が聞こえないのは気のせいではない

自分が食べると先程から言ってくれているが、俺達が無言で却下しているだけである

 

侑「明久くぅん!僕は今から弁当を食べまぁす!」

 

銀「おう、弁当食わねぇか」

 

明「僕はお見舞いするよぉ、弁当をお見舞いするよぉ」

 

覚悟は決まった...

 

明「ああっ!姫路さんあれは!」

 

今だっ!

 

ガツガツムシャムシャ

 

...あれ?意外と何ともないぞ?

強いて言えば...薬品の味がするぐらいか?

 

銀「お前凄いな...」

 

まぁそれはそれとして

 

侑「瑞希、少しいいか?」

 

バタン

 

侑「選択は二つに一つだ。料理を諦めるか、俺の知り合いに料理を習うかどちらかだ」

 

姫「ふぇっ!?あの、私の料理駄目でしたか...?」

 

侑「いや、切込みが入れてあったり色々工夫されていたのは良かったんだが...何を入れた?」

 

姫「(検閲)とか(Censorship)とかですよ?」

 

アホかお前は!と叫びたい気持ちを抑え、瑞希に続けて質問する

 

侑side?

 

カタカタカチャカチャ

 

キーボードのような物を打つ音が響く

 

?「えーっと?あれをこーしてここがこうなって...」

 

?「あっ!失敗しちゃった...」

 

バンッ!

ついでに机を叩く音も響く

 

?「大体説明が雑すぎるんだよね...」

 

「大丈夫!適当にやっててもどうにかなるって!それじゃ僕は他の所行ってくるから!」

 

?「少しも説明してないね。よく考えたら」

 

そんな愚痴を誰かに話すでもなく漏らしながら、キーボードを打ち続ける

 

?「ん...あっ出来た!」

 

?「よしよし、それならこの時期にこの子達をっと...」

 

?「「ああ、肝に銘じる」かー、出来たらいいね、僕は肯定も否定もしないよ?けど...」

 

?「話を面白くするために妨害くらいはさせてもらうけどねっ!と」

 

そういうと彼は近くにあったコーヒーを飲んだ

 

?「何これ苦っが!」

 

side侑

 

侑「んん...ふぅ、やっと終わったな」

 

銀「ソウデスネ」

 

明「終わったよ...色々と」

 

秀「お主達、大丈夫か?」

 

雄「お前達最低限の点数はとれたんだろうな」

 

康「...問題ない」

 

さぁ、そんなこんなで試験が終わってお弁当ターイム

テンションが高いだって?なんだか今日は調子が良いからさっ!

 

姫「あの...皆さん」

 

明「どうしたの?姫路さん」

 

姫「この間3人のお昼を見て、勝手なんですけどお弁当を作ってきたので、皆さん食べませんか?」

 

フラグが!明久にフラグが立った!

 

雄「お、いいのか」

 

銀「女の子がお弁当作ってくれたとあっちゃあ、食わない訳にはいかねーなぁ?」

 

康「...お手並拝見」

 

島「ちょぉぉーっと待ったぁぁぁ!!」

 

バァン!と音を立てて扉が開かれる。誰だっ!いや大体予想は出来るが

 

姫「み、美波ちゃん!?」

 

島「そのお昼...ウチも一緒させてもらってもいい?」

 

銀「俺は別に構わないが...」

 

明「僕も特に...」

 

秀「ワシも構わんのじゃ」

 

康「...問題ない」

 

雄「ムッツリーニ、カメラの手入れをするんじゃない」

 

もちろん俺も異論は無い

 

島「何でそんなにテンション低いのよ!ウチが恥ずかしいじゃない!」

 

銀「なら...イヤッフゥゥゥゥ!!女子が増えるぞぉぉぉぉ!!」

 

明「やったね銀ちゃん!女の子が増えるよ!」

 

雄「おいやめろ」

 

康「...(パシャパシャ)」

 

俺も流れに乗って「イヤッフゥゥゥゥ!!イッツミー、マー〇オー!!」と叫んでおいた

秀吉は乗り切れなかったようで困惑した表情をしている、可愛い。だが男だ

 

島「やめて、そっちの方が恥ずかしいから。さっきの方が数倍マシよ!」

 

銀「というか...お前何だかテンション高くないか?」

 

侑「今日はいつもより体が軽いからかもしれないな。分かりやすく言えば邪魔してた物が無くなったみたいな」

 

明「ふーん...」

 

雄「侑がテンション高いと調子が狂うな」

 

康「...異常」

 

少し調子が良いだけでこれだけである。ひどい。

 

姫「あの...お昼休み終わっちゃいますよ?」

 

雄「お前たちは先に行っててくれ。昨日の礼もかねて飲み物でも買ってくる」

 

島「あ、それならウチも行く!この人数じゃ1人で運ぶのは難しいでしょ?」

 

あんまり話していると昼食の時間が無くなりそうなので移動した

 

side雄二

 

雄「島田、良かったのか?」

 

島「しょうがないでしょ?1人じゃ持ちきれないんだから」

 

雄「そうじゃなくて、明久と一緒に行かなくて良かったのか?」

 

島「な、なななな何言ってんのよ!?ウチは別に吉井の事...」

 

雄「先に言っておくが、明久は超がつくほどの鈍感だぞ?」

 

島「そんな事分かってるわよ...」

 

雄「照れ隠しだとは分かってるが、いくら何でもやり過ぎじゃないか?」

 

島「そうなのよね...言葉よりつい手が出ちゃうのよ...」

 

雄「ほうほう、やっぱり明久の事が好きだったのか」

 

島「あ、アンタねぇ...覚えてなさいよ...」

 

他人からは趣味が悪いだとか言われそうだが、明久達を弄るのはやはり面白い。

というか主に明久だが

 

雄「さて、着いたぞ。明久と仲良くな?」

 

島「いつか仕返ししてやる...」

 

扉を開けると明久達がシートの上で弁当を食べている光景が目に入った

卵焼きに手を伸ばし、口に運ぶ。

次の瞬間―――

 

バタン

 

何だ!?暗殺者に伝説の首トンをされたか!?と考えていたが

すぐに考え直し明久にアイコンタクトで合図を送る

 

「毒を盛ったな」と

 

明久からの返事は...「毒なんか盛ってないよ、姫路さんの実力だよ」だと!?

そうか、変人だらけのクラスでまともだと思っていたがそっち系だったか...

それはともかく今の状態は凄く不自然だろう、何か言い訳を考えなければ―――

 

「あ...足が攣ってな...」

 

そんな言い訳しか出てこなかった

 

side侑

 

今日は良い一日だと思ったらこの有様だよ畜生!

ひとまず状況を整理しよう、瑞希の弁当を食べた二人が倒れた、以上

 

銀「侑、俺はあの弁当からなーんか嫌な予感がするんだが...主にダークマター的な」

 

明「奇遇だね、僕も同じ事を考えていたんだ」

 

侑「で、どうする?」

 

明・銀「「雄二に食べさせよう」」

 

こいつら鬼だ!

 

明「別に恨みは無いよ?姫路さんの事とか姫路さんの事とか」

 

銀「康太に食べさせたらあいつ死ぬぞ?それなら雄二の方が耐えられるかもしれねーし...」

 

侑「ちなみに自分で食べるという選択肢は?」

 

明・銀「「ない!」」

 

やっぱりこいつら鬼だ!

 

明「あのお弁当は雄二のために作ったんだから雄二が食べるべきだと思いまーす」

 

銀「いや、あのお弁当は...」

 

侑「よし、俺が行こう」

 

秀吉の声が聞こえないのは気のせいではない

自分が食べると先程から言ってくれているが、俺達が無言で却下しているだけである

 

侑「明久くぅん!僕は今から弁当を食べまぁす!」

 

銀「おう、弁当食わねぇか」

 

明「僕はお見舞いするよぉ、弁当をお見舞いするよぉ」

 

覚悟は決まった...

 

明「ああっ!姫路さんあれは!」

 

今だっ!

 

ガツガツムシャムシャ

 

...あれ?意外と何ともないぞ?

強いて言えば...薬品の味がするぐらいか?

 

銀「お前凄いな...」

 

まぁそれはそれとして

 

侑「瑞希、少しいいか?」

 

バタン

 

侑「選択は二つに一つだ。料理を諦めるか、俺の知り合いに料理を習うかどちらかだ」

 

姫「ふぇっ!?あの、私の料理駄目でしたか...?」

 

侑「いや、切込みが入れてあったり色々工夫されていたのは良かったんだが...何を入れた?」

 

姫「(検閲)とか(Censorship)とかですよ?」

 

アホかお前は!と叫びたい気持ちを抑え、瑞希に続けて質問する

 

侑「そうかそうか、アホかお前は!」

 

姫「(びくっ)」

 

抑え切れませんでした

しまった、瑞希が委縮してしまっている

 

侑「瑞希?何でそんなものを入れたんだ?」

 

姫「そ、その、料理の隠し味は愛情って書いてあったんです」

 

侑「ああ」

 

姫「いっぱい入れたんですけど、他にも何か一味加えた方が良いかなって...」

 

愛情でそれを選んだとしたら狂気的すぎる愛なわけだが...

 

侑「瑞希、まず何事も基本からだと思うんだ。勉強だっていきなり応用は難しいだろ?」

 

姫「確かに侑君の言う通りですね...すいません」

 

侑「分かってくれたならいいんだ。それと、明久はかなり料理が上手いからな?」

 

姫「ああああの一体何を」

 

侑「さく、じゃなかった俺の知り合いは厳しいから頑張れ」

 

姫「あ、ありがとうございます!それで味の方は―――」

 

その問いには答えず屋上への扉を開けた、正直答える余裕が無かっただけだが

 

銀「大丈夫か?体調悪そうだが」

 

侑「この有様を見て大丈夫だと思うなら鉄拳をプレゼントして」

 

そこまで言ったところで視界がブラックアウトした

 

 


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