楽園を求む転生者   作:厨二王子

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タイトルを変更しました。
ウィサゴについては分かる人には分かるはず。
では、どうぞ!


12話 ウィサゴ

あの後、俺ら兄弟は桐原…いやヒース・オスロによって引き取られた。

雄二が女装され、オスロに可愛がられるとは裏腹に、俺は縄で縛られている。

 

そんなある日、俺は雄二とは違う部屋に入れられると、しばらくしてオスロがやって来た。

オスロは一本のナイフを俺に投げ渡す。

 

「雄二をあんな扱いにする私が憎いだろう。そのナイフで私を殺すことができれば君たち兄弟は自由だ」

 

その瞬間、俺は無意識に殺気を出し、ナイフを持つとすぐさまオスロに切りかかる。

オスロはそれを見ると、少し横に動く。ナイフはオスロの頬をかすり、そこから血が少し流れた。

それを見たオスロは大きく笑い出す。

 

「はっはっはっ、やはり君はすばらしい。雄二もこの前人を殺したが、君には彼以上に殺しの才能がある。本当にすばらしいよ」

 

「…」

 

俺は奴が話している最中も殺気をだしている。

 

「ウィサゴ出てきたまえ」

 

「Wow、呼んだかボス」

 

オスロが呼ぶと入り口から一人の男が現れる。

おそらく、あの男がウィサゴなのだろう。

 

「そこにいる彼…大樹は素晴らしい殺しの才能を持っている。君が育てるんだ」

 

「俺が…HAHAHA 面白い。俺色に育ててやるよ。」

 

「では頼んだよ」

 

オスロはウィサゴに言うと部屋を出ていく。

また、雄二を可愛いがりにいく気だろう。

オスロが部屋を出ていくのを確認するとウィサゴは口を開いた。

 

「じゃあ、早速始めるぜ。だが、俺は殺し方はいちいち説明しねぇ。だから殺し合いをしながら物にしろ。それじゃあ…」

 

ウィサゴは腰に着けていた首切り包丁を手に持ち、俺に言った。

 

「It's show time」

 

こうして、毎日の生きるか死ぬかの殺し合いが始まり、俺はこの瞬間、ただの殺人のための道具になった。

 

 

ウィサゴによる特訓…いや殺し合いが始まったがそれ以外にもオスロやウィサゴに殺しの命令をされ暗殺なども行っていた。

一人、また一人と殺していくうちに俺の心はどんどん壊れていく。

どうしてこうなったのだろうか?

俺はまた今日も人を殺す。

 

 

 

ある日、俺はオスロに呼びだされ部屋に入るとそこにはオスロとウィサゴ、それに女装された雄二がいた。俺は久し振りに雄二を見て無事だったのを確認して、安心する。

 

その後、俺と雄二はヘリコプターに乗せられ屋敷を離れた。着いた場所はどこか知らない国であり、オスロが個人で設立した学校とは名ばかりの、テロリストの養成機関だった。ここでは、日本とは違い桐原ではなくヒース・オスロと呼ばれている。

 

 

そしてここでまた雄二と俺の特訓が始まった。

最初はオスロは雄二を、ウィサゴは俺を見ていたが、ある時珍しくオスロが俺を呼び出す。

 

「では大樹、君がどこまで強くなったか見せておくれ」

 

オスロはナイフを持ち、俺に向けて切り込んでくる。俺はそれを自分のナイフで弾き隙を探す。

オスロが一瞬隙を見せると俺は殺気を込めてウィサゴとのやり取りを思い出し、首を狙い突き刺す。

 

「死ね…」

 

だがオスロは直ぐに、ナイフで俺のナイフをギリギリで止めた。

オスロは俺の成長を確認すると、とても喜んだ。

 

「どうやらウィサゴに任せて正解だったようだ。この調子で頼みますよ」

 

「HAHAHA了解」

 

「…」

 

この後はいつも通り、俺とウィサゴとの殺し合いが始まった。

ここでは、俺も射撃の訓練をやってみたが雄二とは違い、俺には遠距離の射撃に才能がないと分かると直ぐにウィサゴとの殺し合いに戻された。

 

しばらく経ったある日、ついにこの学校の卒業試験がやってきた。雄二の相手は女の子で俺の相手は話したこともない男の子だったが、俺はそれをただの標的にしかこの瞬間、認識してなかった。

 

試験の始まりの合図が始まると、俺は直ぐさま殺気を出し敵の懐に入る。敵は俺の速さに付いてこれず一瞬怯む、俺はその隙を見逃すはずもなく、あっけなくその敵の首をナイフで突き刺した。

周りは俺の強さを見て言葉が出ないのか、黙っている。そんな中ウィサゴとオスロは俺に向かい拍手をしていた。

 

「…」

 

俺はこんなにもあっけなく人を殺せるようになっている自分の変化に驚いた。

 

 

 

そしてまた月日が経ち、俺らは屋敷にまた戻っている。

この日はウィサゴにこの部屋で待っていろといわれ、いつもとは違う地下室に縄で縛られた。

その後、直ぐに女装をさせられた雄二がオスロと共にやってきて、俺と同じように縛られた。

 

「また会おう雄二、大樹」

 

「HAHAHA。大樹これは別れじゃねぇ、It's show time!始まりだ、また会おう」

 

オスロとウィサゴは最後の言葉を言うと、この部屋から姿を消した。この時、オスロとウィサゴの言葉は俺らの心に永遠に呪縛として残ることとなる。

 

オスロが去ってから時間が経つと、突然地下室の扉が勢いよく開く。

そこには拳銃を持ち、青い髪の女が入って来た。

 

「子ども…?」

 

これが俺らと麻子との初めての出会いだった。

 




やっとここまで書けました。
これからも応援宜しくお願いします。
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