銃を貰ってから俺らはときより、狩りに行ったりして時間が過ぎていった。まぁ、弾は国民の印税だとかであんまり無駄にはできなかったが。そしてそんなある日、悲劇は起こった。
バン
「何だ?」
俺はさっきまで寝ていたんだが、突然大きな銃声が聞こえて慌てて起きた。
「どうした雄二、麻子が帰って…なんだこりゃ?」
俺はリビングに行くと、そこはすごい光景になっていた。ガラスは割れていてテーブルも壊れている。そこに雄二が銃を持ちながら座り込んでいた。
「おい、何があった?」
「ジョンが、ジョンが熊に…」
「なに!」
ジョンといのはあの犬のことで、どうやら話を聞くに熊が突然乗り込んできて、ジョンをくわえてどこかへ行ってしまったらしい。
俺は雄二から話を聞いた後、直ぐさまジョンを助けに行くべく、慌てて麻子から貰った銃をケースから出して持つ。そのまま部屋から出ようとするが、床に落ちていたナイフが目にはいる。
「これも一応持っていくか…」
床に落ちていたナイフも拾う。
「兄さん…」
「雄二は麻子が来るまで待ってろ」
俺は雄二に指示を出すと、ジョンのもとへ走り出した。
「くそ、もう失うか!絶対に」
俺は今血痕と熊の足跡をたどり、ジョンのもとへ走っていた。
しばらく走っていると、大きな熊が見えてくる。
その熊の口にはジョンがいる。
「死なせるかよ。ジョンは俺の家族だ!」
俺は手に持っていた銃を構えて撃つが、足が滑ってしまい弾は上に向かって放たれた。
バン
「くそ」
それに気づいた熊はジョンを投げ捨て、俺のもとへ近づいてくる。
くそ、俺はまた守れないのか…
熊は俺の目の前にきて咆哮をあげる。
いやだ、絶対…
失うのは…
『じゃあどうする?』
だから…
『失う前にコロス』
俺は腰に差してあったナイフを持ち、大きな殺気を出す。
すると、熊は一瞬後ろに下がる。そして俺は言葉が分からないだろう熊に対して宣言した。
「It's show time」
俺はナイフを熊に向けて、突進していった。
熊の身体にナイフをあてるが致命傷にはならず、奴は反撃してくる。だが、俺はこんなやつよりも速い人間と、もっと殺気を出す奴と殺し合いをしてきた。
俺は熊の攻撃を、ナイフでさばきながら急所を探す。すると、奴の左足に大きな傷を発見する。俺はここぞとばかりに、速く奴の後ろに向かいナイフでその傷に刺してやった。奴は大きな悲鳴をあげる。
「HAHAHA…」
俺は自分が笑ってるのにも気づかず、刺したナイフをすぐに抜き、怯んでいるのでその隙に奴の 頭にナイフで切りつける。それを俺は何度も何度も繰り返した。そしてついに、大きな熊は絶命した。
「はぁはぁ、ジョンこれで大丈夫だ…えっ…」
俺が息を切らしながらジョンの方を振り向く。
そこには、ジョンを食べている小熊の姿があった。
「なんでジョンなんだよ、他にも餌なんて一杯あるじゃないか…なんで俺は」
なんも守れねぇんだよ…
俺はナイフを持ち立ち上がると、いつの間にかナイフを小熊に向けていた。
「HAHAHA、死ね」
俺は小熊に向かいナイフを突き刺した。
私は帰ってくると、そこには家は大変なことになっていた。そこには一人雄二がいて何事かと聞くと、ジョンが熊にさらわれて大樹がその後を追っていったらしい。
ちっ、あのバカ…。
私は今雄二と共に大樹のもとへ向かっている。
しばらく走っていると大樹らしき人影が見えた。
「大樹!」
「兄さん!」
そこには大樹が笑いながらナイフを持ちひたすら小熊を突き刺し続くている。
「兄さん?」
「大樹!」
私は直ぐさま大樹のもとに行こうとすると、雄二が私より速く大樹のもとに行く。
「兄さんこんなこと辞めてよ」
「…雄二?」
大樹は雄二がいることを確認すると、ナイフで突き刺すのを辞めて突然泣き出した。
「雄二すまん、雄二すまん、雄二…」
「兄さん…」
雄二もいっしょに泣き出す。
私は二人のもとに行き抱き締める。
「…」
私はこの時、この兄弟をただ抱き締めることしかできなった。