楽園を求む転生者   作:厨二王子

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19話 ギャレット大尉

「兄さん大丈夫?」

 

「おいおい、どうしたトーラー」

 

「どうしたじゃねぇ、お前のいびきがうるさくて、眠れなかったんだよ」

 

「はっはっは悪い」

 

「てめぇ」

 

俺は昨日ダニーのいびきがうるさくあまり眠れず、機嫌が悪かった。俺らはこの後、集合場所に速く向かった。そこにはいかにも恐そうな、赤いロングの髪の女がいた。

 

 

「いいか屑ども。海兵隊に志願するような奴は大体相場が決まっている。バカで屑で飯の味には文句を付ける、社会の屑だ」

 

(屑って連呼しすぎだろあの人)

 

俺がどうでもいいことを思っているとあの大尉が目の前の男に目を付ける。

 

「貴様顔がむかつくな。そのにやけ顔私が変えてやる!」

 

そして彼女は男の顔を思い切りビンタする。

男はうめき声をあげる。とても痛そうだ。

 

 

「編籍番号I9029番、I9030番!」

 

「「yes ma'am」」

 

雄二と俺が彼女に呼ばれた。ちなみに、番号は雄二が9029番で俺が9030番である。麻子の番号が雄二と同じで9029なんだが、何故そうなったかというと簡単に言えば、俺より銃の扱いがうまいからということだ。あとは兄心だな。

 

「そうか貴様らが9029と9030。麻子日下部の弟子だな?」

 

「「yes ma'am 」」

 

「歓迎してやる。歯を食いしばれ!」

 

「「yes ma'am」」

 

バン バン

俺と雄二は彼女にビンタされた。普通に痛いがなんとかガマン。

 

「貴様らの師匠と私は同期だ。あの女には散々世話になったからな貴様らは私が特別に可愛がってやる。感謝しろ!」

 

「「yes ma'am」」

 

「そして9030お前は麻子が言うに、一度暴れ出すと止まらない狂犬らしいな」

 

「狂犬?」

 

「訓練が終わった後、私のところに来い」

 

「yes ma'am」

 

とりあえず返事をしておく。ていうか麻子の奴何をいいやがった。

 

そしてこの後、ハードな訓練が続いた。

超長距離なランニング、そして水泳どれもしんどかった。水泳の時ダニーがすぐバテたせいで、俺ら兄弟にも連帯責任を負わされ距離が伸びたりして…ああ、思い出すだけで吐きそうだ。

 

しかし海で巨乳の女が溺れてる時どうする?って聞かれた時のダニーの反応はマジで笑った。

まぁ、雄二は呆れていたが…。

 

一通り訓練が終わった後、俺はあの大尉の呼び出しを思い出して溜息をはいた。

 

「兄さん…死なないでね」

 

「災難だな、トーラー。はっはっは」

 

「後で覚えてろよ、ダニー」

 

後でダニーを締めることを心に誓いあの鬼大尉のところに向かった。

向かった場所は訓練でもよく使っている広場で時間は夕方だった。

 

「来たか大樹!」

 

「…はい来ましたよ大尉。どんなご用でしょうか?」

 

「お前生き物を殺していると、自我をなくすらしいな」

 

「…はい」

 

「そこで麻子から言われていてな。気に食わんがまだ不殺の特訓が途中だったらしく、続きを私にやってれって頼んできたんだよ」

 

「はい?」

 

えっ、麻子の奴何言ってんだよ。

 

「安心しろ。近接戦闘なら麻子より私の方が上だ」

 

いや、まったく安心できないんだけど…。

 

「これから戦場に出るまで訓練が終わってから、二時間しっかり可愛がってやる。それじゃ始めるぞ、返事は?」

 

「yes ma'am」

 

こうして皆訓練という地獄が終わっても、俺だけ地獄は終わらなかった。それと特訓が終わった後に、名前も教えてもらったがギャレットという名前らしい。

 

 

特訓が終わった後俺と大尉…いやギャレット大尉は食堂に来ていた。俺はもう死にそうで身体中が悲鳴をあげている。

すると、遠くの方から笑い声が聞こえる。どうやら、ダニーが教官の悪口を言ってるらしい。俺は訓練が終わった時を思い出し、チャンスと思い教官にちくった。

 

「あの女、毎朝読めもしないフランス語の新聞を読んでいるらしいぜ。あんなゴリラ女、一生嫁の貰い手なんていないだろうな」

 

…どうやらダニーは死にたいらしい

 

だが、その話を聞いている雄二はダニーの後ろに、俺とギャレット大尉がいることに気づき知らばっくれる。

 

「どうかな。俺は魅力的だと思うけど」

 

「おい、ボコられ過ぎておかしくなったか?もしくは…はぐっ」

 

すると俺の隣りにいる、恐い笑顔をしているであろう大尉がダニーの肩を掴む。俺は怖くて隣りを見ることができない。

雄二は立ち上がる。

 

「巡見ご苦労様であります大尉」

 

「嘘だろおい…」

 

ダニーは恐怖で顔が歪む。そして俺はそれを見て笑うのを必死に堪える。

 

「ダーニーエール。ちっと面貸せや」

 

「ぐわー。助けろショーティー、トーラー!」

 

そしてダニエルが連行されて一見落着だと思いきや大尉が話を続けた。

 

「もちろん、大樹も雄二も一緒だ。相方だろう?」

 

「だよな」

 

「まてまて、何で俺も」

 

雄二は納得してるようたが俺は自分の思惑が外れ焦る。

 

「ああ、何か文句があるのかギロ」

 

「いえ、ありません大尉殿」

 

俺は睨まれた瞬間敬礼した。

 

「よしお前ら返事は?」

 

「「yes ma'am」」

 

こうして俺ら三人はあの鬼…いやギャレット大尉にこの後とことん締められた。ああ俺はこれから生きていけるかもの凄く不安になった。

 

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