楽園を求む転生者   作:厨二王子

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今回は長くなってしました。では、どうぞ!


27話 第一層攻略会議

デスゲームが始まり一ヶ月が経ち、最初にログインした人数も一万人から二千人減った。

しかし未だ、一層を攻略するまでには至っていなかった。

 

 

 

俺とアスナはしばらくパーティーで行動していて、今回ついに第一層のボス部屋の攻略会議が開かれると聞き、街の噴水広場に来ていた。

 

「どうやら始まるみたいだな」

 

「そうね…」

 

俺たちが見守るなか攻略会議は始まった。

 

 

 

「今回は俺の呼び掛けに答えてくれてありがとう。俺はディアベル、気持ち的にナイトやってます!」

 

ボス攻略に参加したいであろう人が集まると、なんか司会者らしい人が出て来て自己紹介を始めた。…テンション高いな、そしてなによりコミュ力が高い。まさにリーダー向きの人だ。

 

「今日俺たちのパーティーが塔の最上階でボスの部屋を発見した!」

 

ザワザワ ザワザワ

 

その言葉に皆は一瞬どよめく。ついにSAOが始まってから一ヶ月…ようやく一層のボス部屋の発見だ気合いが入らない方がおかしいだろう。

隣のアスナも、凄まじいやる気を見せている。

 

「僕たちはボスを倒し、第二層に到達して…このデスゲームもいつかきっとクリアできることを、始まりの街で待っている皆に伝えなくちゃならない!それが今この場所にいる俺たちの義務だろ…そうだろみんな!」

 

ディアベルは皆の心を惹き付けるように力説した。確かに、俺たちは始まりの街の皆に攻略できるということを伝えなくちゃいけない。死んでいった人たちのためにも…。

おそらくこの瞬間、皆も心をひとつにしたことだろう。

 

「OK。それじゃあ早速だけど攻略会議を始めたいと思う。まずは六人のパーティーを組んでくれ」

 

やはりそうなるか。できればあと一人ほしい、最悪の事態は六人未満だと参加させてくれないことだ。

 

そんなことを考えていると、一人の男が慌てて声をかけてきた。

 

「あの~すいませんパーティー入れて貰ってもいいですか?今一人なんで…」

 

俺はその男のことを見る。装備そしてここまで来るまでの動き…できるな、おそらくβテスターだろう。パーティーで行動してないところを見る限り、基本的にソロで活動しているのだろう。

俺は二つ返事で了承した。

 

「俺はダイキ。装備は片手剣よろしく」

 

「アスナ…装備はレイピアよろしく」

 

「俺はキリトでダイキと同じく装備は片手剣だよろしくな」

 

俺たちは簡単に自己紹介をした。しかしこれでも三人、参加できればいいが…。そんななか、突然大きな声が聞こえた。

 

「ちょっと待たんかー!」

 

なんだあのトゲトゲ頭?

 

「ワイはキバオウっていうもんや。ボスと戦う前に、いっぺん言わせてもらいたいことがある」

 

嫌な空気だな…。

 

「こん中に死んでいった三千人に、詫びを入れなきゃいけないやつがおるはずや!」

 

キバオウは全員に向けて強気に言う。

キリトはこれを聞き少し表情が曇る、おそらくこのキバオウがこれから何を言うのか分かってるんだろう。

 

「キバオウさん、君の言うあいつらとはつまり…βテスターのことかな?」

 

「そうや」

 

ディアベルがキバオウに聞きキバオウが肯定する。この後はβテスターが死んでいった奴等に詫びを入れろなど、金を払えなど、しっかり情報を伝えていれば死人の数が減っていたなどもう、言いたい放題だった。

 

キリトは話を聞いていくうちに、さらに苦悶とした表情になっていた。おそらく罪悪感を感じているんだろうが、実際過去は変わらない。消えた命はもう戻らないのだ。

 

「すまん発言いいか?」

 

ここで黒人の男が手を上げて発言を求める。一瞬、ダニーに見えた。そういえばあいつ元気かなー。

 

「オレの名前はエギルだ」

 

エギルは皆に自己紹介する。その後、エギルは皆にキバオウが言ったβテスターが初心者に、しっかり情報を伝えず見殺しにしたかを確認した。

キバオウはうろたえながらも肯定する。

 

だが、エギルは道具屋に配られている無料の攻略本について話し、それがβテスターが書いていることを話した。

 

あれは攻略情報だけではなく、動き方やソードスキルについてなどいろいろ書いてあるからな。これにより、エギルはβテスターは全員が初心者を見殺しにしていないということを証明した。

 

「いいか情報は誰にでも手に入れることができたんだ。なのに、沢山のプレイヤーは死んだ。その失敗を踏まえて俺たちはどうボスに挑むべきなのか、それがこの場で論議されると思っていたんだがな」

 

この後、キバオウは文句のいいたそうな顔をしていたが渋々エギルの横に座った。ていうか、あいつ金が欲しかっただけだろ…。

 

「はぁ…」

 

隣では、キリトが安堵の息を吐いている。

 

「よしそれじゃあ再開してもいいかな?」

 

ディアベルの問いに皆は頷く。

 

「ボスの情報だが…実は先程例のガイドブックの最新版が配布された」

 

その言葉に皆驚くが再びすぐに静になりディアベルの言葉に耳を傾ける。

 

「それによると、ボスの名前は《イルファング・ザ・コボルドロード》。それに《ルインコボルド・センチネル》と言う取り巻きがいる」

 

さらに、ディアベルが言うにはボスは斧と円盾を持ちHPは四段、最後のHPが赤になると武器を曲刀のタワールに変えて攻撃パターンが変わるそうだ。

 

しかしあの本の情報が絶対とは限らないからな…最悪事態も想定するべきだな。

 

この後、ディアベルが少し話すくらいで特に何もなかった。

 

「OK、では解散にしよう。各自パーティーはしっかり親睦を深めておいてくれそして明日またここに集合だ。では解散!」

 

こうして、攻略会議は終わった。

 

 

 

「あっ、キリトそういえばお前βテスターだろ」

 

「えっ」

 

「…そうなの?」

 

キリトは突然の俺の的確な指摘に戸惑いアスナは初耳で驚いた。

 

「ふーん、そうなんだ。まぁ、さっきの会議の後だし言いづらいか…。まぁ、俺らは気にしないからそんな顔すんな」

 

「ああ…」

 

「これからパーティー組むんだし、隠し事はなしってことさ」

 

俺は気楽に笑いながら答える。

 

「ということで、連携の確認しながら細かいことまで教えてくれや、それくらいできるだろ?」

 

「…もちろん!」

 

「とくにアスナはビギナーだしな」

 

「なっ!否定できない…」

 

俺らは連携を組ながら夜遅くまで特訓した。後、キリトが泊まってる宿にお風呂がついてると聞き、お邪魔させてもらい、俺がアスナの入浴中に突っ込んでいくという事故が起きて、しばらく意識をなくしたが…うん特に何もなかったな。

 

 

そしてついに明日、ボス攻略が始まる。

 

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