楽園を求む転生者   作:厨二王子

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30話 その人にとっての現実

一層でボス攻略を終えた俺は二層へ行き、またもや海兵のβテスターの情報をもとに、街から離れた森エリアを拠点にしてレベリングをしていた。

 

あの発言の後、俺を殺せばこのゲームが終わると、勘違いする奴がたくさん出てくると思い、街から離れたんだがあまりいなかったのは助かった。

 

俺が今いる場所には珍しいアイテムは入手できないが、モンスターに関しては色んな種類が出てくるので、レベリングにはうってつけのところだった。

 

 

そんな生活が始まり俺がフレンジーボアを倒すと、近くで人が倒れたような音が聞こえた。…誰だ?

俺はその音がした場所に向かうと、そこには見たことがあるフードを被った女性が倒れていた。

 

…何でこんなとこで寝てるんだ?

 

俺は彼女を担ぎ上げて、拠点の小屋に向かった。

 

 

 

「うっうん…ここは?」

 

「ここは俺の拠点だよ…ようやく目を覚ましたみたいだな」

 

アスナはここに連れてきてから数時間経って、夜になった頃ようやく目を覚ました。

 

「えーっとら確か私…昨日からずっとモンスターを狩ってレベリングしてて、疲れて倒れちゃったんだ」

 

「やっぱりか…前から無茶なレベリングはやめろって言ってただろう」

 

「…」

 

たく黙りか…。

俺はきを取り直して地味に取っていた料理スキルで作った飯をアスナに渡す。

 

「これは?」

 

「それは俺が料理スキルで作った飯だ。肉は近くのモンスターのドロップアイテムだが…食えば少しは元気になるだろう」

 

「料理って…そんな無駄なこと「いいから食べろ」分かったわよ」

 

彼女は渋々とした感じで食べた。

 

「…おいしい」

 

「この世界の飯は基本的にまずいからな料理スキル取っておいた方がいいぞ」

 

「料理なんて…そんな無駄なことをしている時間なんてないわ。私たちは一刻も速くこの世界を脱出しなくちゃいけないのよ」

 

「まぁ、お前の言う通りなんだが、前にも言ったよな俺。そんな焦っても、デスゲームがクリアされる前に自分が死ぬだけだ」

 

俺の言葉にアスナは少し俯く。

 

「 でも、一層はクリアされて……私たちは先に進むことが出来た。この世界からの脱出も夢じゃないかもしれないって、そう思えたわ。だったら迷ってる暇なんてない。全力を尽くして、ゲームを攻略するべきよ。違う?」

 

アスナは自信を持って答える。

 

「確かにお前の言う通りだ。俺だって現実世界に残してきたものがある、だから戻りたいとも思っている。でも、それで好きな時間を過ごしちゃいけないわけじゃないだろ」

 

「そんなの現実逃避じゃない。こんな全部の作り物の世界で、そんな時間を過ごすのに何の意味があるのよ」

 

アスナは強く俺の言葉を否定する。

 

「じゃあ、聞くがお前は現実が見えているのか?」

 

「…どういう意味よ」

 

アスナは苛立ちながら俺に問う。

 

「そのままの意味だ。現実はたとえ作り物の世界でも、そこで時間使い、過ごせばもうそこはお前の現実なんだよ。それにいくら目を反らしたって、自分が自滅するだけだ」

 

「…」

 

彼女は俺の話を聞き黙る。まぁなんか思うところがあるんだろ。

 

「ようわ、そんな気をつめるなってことだ。お前にとって現実がどんなものかは知らないが、俺にとってはとても厳しいことだった。だから、俺にとって現実も仮想世界でも変わらないしな」

 

「…考えてみるわ」

 

「ああ、考えてみろ」

 

この後は少し雑談をしてアスナが帰ろうとする。

 

「あっ、それと俺と関わらないほうがいいぞ」

 

「 何で?」

 

「茅場の協力者だからだよ」

 

「ああ…たぶんもうそれ、気にしなくてもいいと思うよ」

 

「えっ、何故?」

 

俺は予定外のアスナの反応に疑問を抱く。

 

「すぐに分かるわ」

 

この疑問は数日後分かることとなった。

 

 

 

アスナが俺の拠点に来てから数日後、俺はまだあの拠点でレベリングをしていたんだが、予想外の客が来た。

 

「よっ!」

 

「なんの用だよ、キリト…それと隣の人は?」

 

「オレッチはアルゴ、よろしくなダイボウ」

 

ダイボウ?

どうもなんか話があり、来たらしいので話を聞く。

 

「ありがとう」

 

「へっ?」

 

キリトが一番に俺にお礼をいってくる。

 

「えっと、俺なんかしたっけ?」

 

「一層攻略時、なんだかんだで俺らβテスターを庇ってくれただろ?それでお礼をいいに来たんだ」

 

「だけど俺は「分かってる」えっ…」

 

俺の言葉をキリトは遮る。

 

「茅場の協力者って言うんだろ。確かに、始めて聞いたとにはとても驚いたし、混乱した。でも、ダイキを倒せばこのデスゲームが終わるわけでもないし、それに助けてくれたことは事実だからな」

 

「…キリト」

 

俺はキリトの言葉に感動した。

 

「あと実際、お前が茅場の協力者という肩書きを話したのは少数で信憑性が低かったからな、オレッチが情報を変えておいたぜ」

 

マジか…まぁ、あの武器とユニークスキルだけじゃ偶然手に入れまたとかかもしれないし、確かに信憑性は低いが…。しかしそんなことまで無償でやって…。

 

「だからその代わり、ダイボウの武器とユニークスキルについて教えてくれ、それが代金のかわりだ」

 

まっ、そんなことだろうと思ったよ。今さら隠す気なんてないから別にいいが。

 

「分かったよ。まずこのナイフだが…」

 

そしてナイフのこととユニークスキルである瞬速剣について説明した。

 

「なるほどな…」

 

「瞬速剣…」

 

二人は情報を聞けて満足な顔をしている。

 

「そういえば、ダイボウは何で茅場に協力したんだ?」

 

「協力と言っても、プログラム作るのを手伝っただけだけだがな」

 

「なんだ、そんなものか」

 

「まぁ、色々あったんだよ」

 

「その色々が気になるが…一番聞きたかった武器とユニークスキルについて聞けたから、よしとするか」

 

話は結構長くなったが、キリトにアルゴはこの後、用事がある見たいで帰るみたいだ。

 

「ダイボウそういうことだ、もう襲ってくる奴は大分少なくなったと思うぞ」

 

「分かった、ありがとよ」

 

「それにダイボウに、二つ名もついたしな…」

 

「二つ名?」

 

「なに、 実際にどこからか聞くまでのお楽しみだ」

 

なにそれめっちゃ気になるんだが…

 

「ダイキ次はボス攻略の時に会おうぜ」

 

「ああ、そうだな」

 

「あっ、それと…」

 

「何だ、キリト?」

 

キリトが何かを思い出す。

 

「なんか最近、お前のことについて熱心に聞き回っている奴がいるらしい」

 

「…俺のことについて?ユニークスキル持ちだからじゃないか?」

 

「うーん、そうかもしれないが。なんというか、入れ込みが普通の奴と違うらしいんだ」

 

「なるほど…分かった、一応覚えておく」

 

こうして俺はキリトやアルゴのおかげで、まだ俺に対し何かしら思う奴はまだいると思うが、とりあえず落ち着いた。

 

そして俺は皆にこう呼ばれることになる。どのプレイヤーより速く走り、攻略への道を切り開く希望のプレイヤー…

 

 

---『瞬速の剣士』と

 

 




はい今回はオリ主が茅場の協力者という肩書きをばらしたがβテスターたちを庇うということで一定の人たちは感謝しているということを書きたくてこの話を書きました。少し強引じゃね?と思うところあると思いますがそこは目を瞑ってもらいたいです。

最後のオリ主について聞き回っている奴はプラグです。

次回は現実世界の状況を書きたいと思ってます。大学のテストの関係で更新が遅くなるかも知れませんがこれからも応援よろしくお願いします。
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