楽園を求む転生者   作:厨二王子

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皆さんお久しぶりです。
最初はオリ主ですが、途中からアスナ視点になります。では、どうぞ!


38話 アスナの決意

例の黒猫団の事件から数ヶ月が経った。俺はヒースクリフの指示通りに攻略組に復帰していた。

皆俺の事を心配していたようで、特にアスナなんかは恐ろしい笑顔で…あぁ、本当に恐かったわ。

 

さらに、俺は攻略しながらあの男…PoHの情報も集めていた。

 

 

「アルゴ、PoHの情報についてだが…」

 

「あぁ、しっかり調べてきたぜ」

 

「話してくれ」

 

今俺はアルゴに接触し、前に頼んだPoHの情報について、話を聞いていた。

 

「まぁ、そう焦るなよダイ坊。PoHについてだが…奴は今『笑う棺桶』というレッドギルドを率いている」

 

「『笑う棺桶』?」

 

「そうだ。構成員は今のところそこまで多くはないが、レッドギルドというくらいだ…ヤバい奴等が集まっている」

 

「レッドギルドと言うぐらいだしな…厄介だな」

 

「そのギルドはリーダーのPoHを筆頭に幹部の『赤眼』のザザ、さらにその相棒であるジョニーブラック、そして…」

 

「そして?」

 

アルゴが少し口ごもる。大抵こんな時は不確定な情報を出すときになるのだが。

 

「もう一人幹部がいるんだが…これについては刀を使うのと、PoHの側近としか分からないんだ」

 

「PoHの側近なのに情報がないのか?」

 

「ああ…恐らく奴の隠し玉かもな。知っておいて損はないと思うぜ」

 

「なるほど。いつも通り、有力な情報ありがとよ」

 

「なに、それがオレっちのうりだからな。しかし、無茶だけはするなよ」

 

「ああ、しないよ」

 

「ならいいんだが…」

 

俺はアルゴと別れると、自分にメッセージが来ていることに気づき確認する。

 

「ヒースクリフからか…」

 

メッセージはヒースクリフからで、どうやら内容はオレンジギルドの『タイタンズバンド』を回廊結晶を使って、捕らえてくれというものだった。さらに…。

 

「アスナと合流か…」

 

なんと、この任務はアスナと共にやれと書いてあった。しかし、アスナとは久しぶりにボス攻略に復帰して以来、なんか話づらくなっていて、気まずい状況であった。あの団長のことだ、遠回しに仲直りしろと言ってるんだろうが。

 

さて、どうするか…。

 

 

 

 

私は今団長から呼び出しを受けて、『血盟騎士団』の本部に来ていた。ダイキくんとは久しぶりに再会したボス攻略の時以来話していない。

 

なんというか、ダイキくん変わったというか、近寄りがたくなったというか…まぁ、あんなことがあれば仕方ないと思うんだけど。

 

私は前に、ダイキくんに連絡が付かなくなった時に、ことの顛末を団長から聞いていた。ダイキくんが下層のギルドのレクチャーで起きた悲劇。

 

しかし、私はまだ、ダイキくんや団長は何かを隠してるような気がする。まぁ、これにつては勘みたいなものなんだけど。

 

そんなことを考えていると、もう団長がいる部屋の扉の前に着いていた。

 

「失礼します」

 

「入りたまえ」

 

私が部屋に入ると、そこには血盟騎士団の団長であるヒースクリフがいた。

 

「突然呼び出してすまなかったね」

 

「いえ…別に大丈夫です」

 

「そうか。それと今回呼び出したのは頼みたいことがあったからなのだよ」

 

「頼みたいことですか?」

 

「そうだ。君にはダイキくんと共に『タイタンズバンド』というオレンジギルドの捕獲を頼みたい」

 

「…」

 

ダイキくんと…。

 

「この後、三十五層に向かってほしい。ダイキくんにもそこに向かわせている。詳細は後でメッセージで送ろう」

 

「…分かりました」

 

私は団長から任務の話を聞き終わると、部屋を出ようとする。しかし、団長は最後にと話をする。

 

「いくら彼に個人行動を許しているとはいえ、ギルド内で少しでも亀裂があれば、ボス攻略に影響が出る可能性がある。そこのところも考えおいてくれたまえ、副団長」

 

本当にこの団長は侮れない。私は心の中で溜息を吐いた。

 

 

 

その後、私は団長の言った通りに三十五層へと向かった。そして転移門の前に見慣れた姿を見かける…ダイキくんだ。

 

ダイキくんは私の姿を見ると、こちらへ近付いていきなり頭を下げてきた。えっ…

 

「すまない、アスナ。攻略に暫く参加しなくて」

 

どうやら彼は、自分が攻略に参加しなかったことに対して私が怒ってると思っているようだ。

 

私は怒っていたように見えたのは、ただ悔しかったのだ。ダイキくんが悲しんでいるのにそばにいることができなくて、何もできなくて。

 

「団長から事情は聞いたよ」

 

「…そうか。やっぱりキリトたちも知っていたのか?」

 

「うん」

 

すると、ダイキくんの表情が曇る。

 

私は一体どうしたいのだろうか。多分ダイキくんは何かを隠してる。正直話してほしいと思う。でも、人間なんて隠し事の一つや二つあるのは当たり前だ。

 

だから、私は彼が話してくれるまで待つ。そして、彼の隣にいれるように、守れるように強くなる。私はそう決意した。

 

「行こう!ダイキくん」

 

私は笑顔でそう言って彼の手を握り、団長に指示された場所へ向かった。




オリ主以外の視点難しいな。
それにしても、PoHの側近…一体誰なんだ(棒)
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