ブレイクワールド-break world-   作:黒谷晃佑

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3話 恐怖の進撃

昨日の検査で俺の能力は、伝説上の悪魔の生まれ変わりなのだとわかった。この能力は自分の力を増倍させることなどで、他のことはまだ何も判明していないが、今までの悪魔の生まれ変わりたちが必ず持っていたという“魔族の剣”があるらしい。今日はそれを渡してから訓練をするそうだ。

 

 

 

 

 

 □■□■□

 

 

 

 

 

訓練は朝が早いらしいから早く起きて、準備を済ませた俺は早々に家を出た。

 

訓練は昨日紹介してもらった第5班の江口さん、エミリさん、永戸さんと一緒に行うということだった。あとから連絡があって他にも隊員が加わると言われた。どんな人が加わるんだろう?少し女性を期待している高校2年の少年Aだった。

 

 

 

 

 

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早く着いた俺は入り口がまだ開いていないことに気づき、少しはりきりすぎたかなと反省。入り口でしばらく待っていると上の方から女の人の声が聞こえた。

 

「おはよう、蒼田くん」

 

第5班の隊員、エミリさんだった。

 

「おはようございます」

 

「そんなにかしこまらなくていいよ。それより、早いんだね、まだ開いてないでしょ。上に上がって来なよ。裏に回れば勝手口があるから」

 

「わかりました」

 

エミリさんに言われた通りに行くと勝手口があり勝手に開いたからビビったけど、そこからエミリさんが出てきて、俺の腕を掴み、そのまま引っ張られて階段を上り、エミリさんの部屋に到着した。

 

「心の準備はいい?」

 

は?意味もわからず、部屋の中に投げ入れられた。うぅ~と唸っているとそこは・・・・・軍にいる女性たちが勢揃いしていた!!!

 

「この子が悪魔の生まれ変わり?」

 

「かわいいじゃない」

 

「エミリ、この子うちの部隊に頂戴よ」

 

こんなのが5分くらい続いて最初で最期のモテ期が・・・・・終わったのか!?

 

女性の隊員たちが次々に部屋から出ていく。女性たちの中心にいた俺は一人虚しく横たわる・・・・・・。

 

女性隊員たちがエミリさん以外いなくなったそこに江口さんと永戸さんが入ってきた。

 

「エミリちゃ~ん♪」

 

「大ちゃ~ん♪」

 

ガシッ!!!

 

二人が朝っぱらからアツアツのハグをした。高校生の前で何やってんだ。ハグして二人が離れない。永戸さんにちょっと聞いてみた。

 

「あの二人って、付き合ってるんですか? やけにラブラブとしているんですけど?」

 

「そうか、冴木さんに聞いてないのか。あの二人は結婚してるんだ」

 

カルチャーショック!!!

 

いつも以上に驚いた。

 

「・・・・! でも、戦闘のときは大丈夫なんですか?」

 

少し疑問に思った。

 

まぁ、実際に訓練してみればわかるさ」

 

妙な言い方をする永戸さんだった。その頃もまだ二人は、抱き合ったままだった。

 

俺は何でこの部屋に来たのかわからなかった。

 

 

 

 

 

 □■□■□

 

 

 

 

 

無駄話も終わり、訓練に入ろうとしていると、冴木さんが来てその後ろに二人の人物がいるのがわかったが、その二人とは・・・・・

 

「加奈! ついでに湊! 何でここにいるんだ?」

 

「あ! 翔悟! 」

 

かわいい加奈ちゃんがいる! 何でだ?

 

「おいおい、ついではひどいだろう」

 

あんまり好きになれないイケメンくんが何か言っているけど、まあいいか。

 

「冴木さん、何でこの二人がここにいるんですか?」

 

今、疑問に思ったことを直に聞いてみる。

 

「それはね、君も受けたはずの適正検査でいいなと思った内の二人だからだよ」

 

「二人はそれだけ出来るってことですか?」

 

「まぁそういうことだね。それともう一つ、蒼田くんには伝説のことを話したよね。伝説には天使と巫女がまだいると言っただろう? 彼らはその天使と巫女なんだよ」

 

え? マジなの?

 

俺が困惑していると永戸さんが話した。

 

「でも、なぜうちの隊に能力を持つ者たちが集まるんですか?」

 

「それは決まってるじゃないですか」

 

と、横からくる江口さん。

 

「うちが人数少ないからですよ・・・・・・」

 

あ、そういうことなんだ。

 

「まぁ、それもあるけれど、彼らを君たち三人に任せた方が強くなるだろうと、上が言ってるんだ。確信付きでね」

 

冴木さんが嘘のような本当のようなことを言うと、江口さんが嬉しそうに話す。

 

「それはもう、期待に応えなきゃいけませんね」

 

エミリさんも永戸さんもとてもいい顔をしていた。

 

「そういえば、お前らのどっちが天使で巫女なんだ?」

 

「私が巫女で湊が天使だよ」

 

やはり、加奈が巫女だったのか、良く似合ってる。イメージとかが。

 

うんうんと頷く俺を見て、湊が嫌そうな顔をしていた。

 

「俺には天使は似合わないとでもいいたそうだな」

 

良くわかっていらっしゃる。

 

そんなこんなで、冴木さんは仕事があるからと帰り、自己紹介を適当にやって訓練を再開した矢先、冴木さんが走ってしかも凄い形相で戻ってきた。

 

それに気づいた江口さんが、どうしたんですか? と聞くと、

 

「た、大変だ!! 魔族と天族が・・・・・」

 

「魔族と天族がどうしたんですか?」

 

「2種族がどちらともこちらに向かって進軍してきたんだ!!!」

 

その場にいた全員がそれを聞いて凍りついた。

 

 

 

 

 

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 登場人物

 

江口大輔

・年齢 28歳

・血液型 O型

・備考

  軍の第5隊の隊長。気分屋で、気分がのらないときは何をやっても上手くいかない。同じ隊のエミリと結婚していて、エミリを呼ぶときは“エミリた~ん♪”や“エミリちゃ~ん♪”という。

 

 

エミリ・ホーン

・年齢 26歳

・血液型 O型

・備考

  軍の第5隊の隊員。いつも明るくいつも元気という言葉が良く似合う。軍に入った理由は親を魔族に殺され、駆逐してやる!!と、ちょっと怖い。同じ隊の隊長の江口大輔と結婚していて呼ぶときは“大ちゃ~ん♪”が定番。

 

 

永戸正臣

・年齢 41歳

・血液型 A型

・備考

  軍の駐屯地の入り口に捨てられていた孤児。駐屯地に捨てられていたこともあって幼いころから軍人として育てられてきた。無口なところが、江口大輔と出会い、少し変わったと周りによく言われる。

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