IS<インフィニット・ストラトス> -CODE:Zero-   作:明智ワクナリ

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頑張ります ( `ー´)ノ


Ⅰ章『蒼き戦姫の円舞曲ーワルツー』
『プロローグ』


――――――IS。

 

正式名称『インフィニット・ストラトス』と呼ばれるソレは、宇宙空間での活動を迅速(じんそく)化させるために開発されたマルチフォーム・スーツの名だ。

 

着手当初から難航していたISの開発は一〇年以上の年月を掛けても成功することはなく、着手から実に一二年が過ぎた西暦二〇〇〇年に計画は破綻(はたん)し、ISは歴史の(うず)()みこまれるはずだった。

 

しかし、それはある歴史的事件によって全く別の方向へと変化させられた。

 

西暦二〇〇五年、日本を攻撃可能圏内とする軍事施設が一斉にハッキングされ、およそ二〇〇〇発以上のミサイルが日本に向けて発射されるという異例の事態が起こり、それを阻止したのが五年前に開発が中断された筈のISだった。

 

約半数以上のミサイルを撃墜し、未確認勢力として警戒した周辺諸国が送り込んだ軍事兵器をことごとく撃破された、後に『白騎士事件』と呼ばれるこの事件がISの新たな可能性を見出すきっかけとなった。

 

この事件以降、ISの重要性とその価値は見直され、宇宙進出という人類の発展から一転して画期的な兵器―――所謂(いわゆる)超兵器(ちょうへいき)』として開発が再着手されるようになる。

 

しかし、研究が進むにつれていくつかの難題が学者たちに突き付けられた。

 

一つは、ISを構成する最も重要な心臓部であるシステムコアが解析不可能なブラックボックスであること。あらゆる手段を(もち)いて解析に挑むも十分な成果は得られず失敗に終わった。そしてコア内部が不透明である以上量産には至らず、ならばとIS開発者にしてコア内部の構造を唯一知る人間である「(しの)()()(たばね)」を拘束しようと目論(もくろ)むが、その手から逃れるように姿をくらまし行方不明となってしまう。そしてさらに追い打ちをかけるかの如く二つ目の問題が浮上する。

 

それはISの起動が女性にのみ可能だということだった。

 

システム上の不具合か、もしくは初期段階でそのようにプログラムされていたのか。コア内部を解析できない以上断定することは出来ず、その事実を受け入れる他なかった。

 

そして西暦二〇一五年――――現在もISの解析は難航を極めており、唯一の鍵である篠ノ之束も消息不明のままだった。

 

しかし、それ以外での大きな変化がこの世界に起きていた。

 

ISの軍事転用禁止やそれに伴う各国の動向など様々な変化がもたらされているが、その最たる変化と言えば男性と女性の立ち位置が変化したことにある。

 

ISを操縦できるという事実は男性の立場を大きく揺るがし、圧倒的戦力を得た女性が世界を掌握(しょうあく)したのだ。女性は瞬く間に多方面へと進出し、今や男性が女性に(かしず)くという時代にまでなっていた。

 

そして、そんな目まぐるしい変化を遂げる激動の時代にまた新たなる変化が訪れようとしていた。

 

歴史を大きく揺り動かす変化が――――――。

 




漢字にルビを振っていますが、『読み方がわからない』『ルビがあった方が良いのでは?』という漢字がありましたらぜひご連絡ください。

それでは m(_ _)m
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