the King Of Fighters NEW GENERATION   作:昆布さん

12 / 22
今回はおまけにもう一話用意してあります。
おまけっつっても後々重要な意味を持つ話ですが。
ついでに今回もジョジョネタありです。
栄助「ROUND10 はばたけ!FRYERS!」
久「始まりますよ。」


ROUND10 はばたけ!FRYERS!

「さて、六道久、露払い、頼んでいいよね?」

「まわしませんよ、雲雀秀人。」

「だったら草壁副委員長に頼むことにするよ。」

そういわれてリーゼントヘアーが特徴的な高校生、草壁達也がステージに上がるのを見て栄助はほっと胸をなで下ろした。

「よかったぜ、一勝はできそうだ。」

「相手さん、そんなにつええのか?」

「おっかない先輩だよ。さ、行ってくるか。」

そういって栄助もステージに上がる。

「草壁先輩、容赦はしませんよ?」

「いつでも来い!」

『それでは始めェッ!』

「ブラックアウト!」

「うしろか!」

栄助の出現位置を予測し、草壁が後ろに振り向くが

「クロウバイツ!」

「ぐおっ!?」

打ち上げられる。そして栄助はそのまま…

「アイシクルドライブ!」

左手に氷の壁を構え、突撃して草壁を場外にたたき出した。

「ダラダラやってはいられねえ、どっちでもいいですよ!早く来て下さい!」

「では僕が行きましょう。」

そういって久は黒い棒を構える。

「少々棒術の心得がありますからね。行きますよ。」

そういって襲い掛かる久、しかし同じ高校に通う先輩と後輩だ。後輩は先輩の動きをよく見ている。故に…

「こっちは幻覚、本物は…そこだアッ!」

と、姿を隠して近付いてきた本物の久にワンインチを叩き込む。更にそのまま

「チェーンドライブ!」

「うっ!?」

「そらそらそらそらそらあっ!」

拳と蹴りが乱舞するがそれは龍虎乱舞のように決まった型があるわけではない。その場の状況と感覚によって組み合わせも力の入れ方も全く異なるまさに暴力と言うべき乱舞技だ。

「まだだぜ、」

次に胸倉を掴んで爆発を浴びせる。そして落ちてきたところに…

「でああっ!」

炎の籠もった右のハードブロウがクリーンヒット。そのまま落下地点の床面を凍らせる。

凍った床面を滑った久が場外に放り出されるやいなや秀人が栄助にトンファーを振り下ろそうとしている。

「早ッ!もう大将登場ッスか!?」

「速く終わらせたいんだろ?」

そうですね。と言いつつ、油断なく周囲に冷気を放出して、炎の出力を上げていき、最大限の緊張状態に持って行く。

相手はボンゴレ最強と謳われる雲雀恭弥の才能を受け継いだ男、雲雀秀人なのだから。

不備などあってはならない。

「っ!」

「くあっ」

秀人が繰り出すトンファーの一撃を栄助は左手首に装着されるかたちで周囲の水分を凝結させた氷の刃で受け止める。しかし手数は相手の方が二倍。それも単純計算であり、実際の所恐らくその更に数倍の実力差だろう。

(このパワーに太刀打ちできんのはあいつ…レイズの暴走状態だけだ…あるいはカイルのダークラグナレク・エンプリオ…まあどっちにしろ)

「負けられねエっすからね!行くぜ!考えに考えたできたての技!まあ、某漫画のネタだったりするんだけど!?」

「面白そうだね、見せてくれよ。」

言われなくても!と栄助は周囲の水分をスーツのように纏い始める。水分は冷気に触れたとたん凝結し、強固な防壁になる。

「名前も内容も、そのものズバリ、ホワイト・アルバム!」

そして強烈な冷気を発しながら栄助が秀人に殴りかかる。

しかし。

「甘いね。」

と、秀人のトンファーが氷の防壁を破壊する。しかし壊れたのは防壁だけ。

「空蝉の術…ってね。行くぜ、ハイパー…」

秀人に腰の入ったハードブロウを叩き込み、軽く怯ませ、次の瞬間カチ上げるようにして右手を天高く掲げる。

「チェーンドライブ!」

それを一気に振り下ろし、自分の周りに火柱を立てる。

「ぐうう…」

「見えた!でりゃあああっ!」

火柱の中から突き抜けるように全身に炎を纏った栄助が現れ、渾身の右フックを放つ。

続けて左フック、クロウバイツとまるで最終決戦奥義、無式のような連撃を叩き込んだ。

そして纏った炎が消えたとたん、戦闘スタイルをがらりと変える。

「フリーズエグゼキューション!」

全身から今度は冷気を迸らせる。

(…?おかしい、凍るスピードが速い、体の自由が利かなすぎる…一体…まさか…!)

「気付いたようだな秀人先輩。さっきのハイパーチェーンドライブからの連打はこのための準備。俺は…」

と、芝居がかった動作で秀人を指さす。

「アンタに高熱を使って汗をかかせた!アンタの体は表面を覆う凍った汗で身動きが取れなくなっている!そして…」

と、今度は氷のカッターを造り出し、

「ちょい、ちょいっと。そんでもって…」

と、凍った汗の内、床面に接合しているものだけを選んで切り払う。

「そらよっ!」

ガン!と蹴りを出し、思いっきり滑らせると、その思惑通り場外に押し出せた。

「どーよ!この頭脳プレー!」

「フンッ。小細工しないと勝てないってことでしょ?」

『一回戦最後の通過チームはTHE FRYERSに決まりました!二回戦は明日、執り行われますので、皆様ゆっくりと英気を養って下さい!』

 

・・・・・

 

「ッたくよォ…みんなしてなまっとるなまっとるって、そがな事もないと思うけどな、俺。」

「十分訛ってるよ。」

「ええっ!?そっそがな…いやッ、そんなことねえだろ!?」

「今めっちゃ否定したじゃん。」

ユウキとアイがいるのはセカンドサウスの隣町、サウスタウンのストリートギャングを束ねるサンズ・オブ・フェイトのアジトだ。

サンズ・オブ・フェイトのボスはストリートギャング達のキング、アルバ・メイラ。彼が「弟のチームメイトなら泊めてやらんわけにもいかんからな。」

と言って、二人部屋を貸してくれているのだ。

で、ユウキの悩み事はと言うと…

「訛ってねえっつーのに初対面の奴までンな事言いくさっ…いや、言いやがってちくしょ~…」

もっぱら自分の広島弁のことなのである。

「別にいいじゃん訛ってても、まあ、会話は困るかもしれないけど…」

「いい若者が広島弁なんか使うわけねえだろ?」

「そうやってムキになって隠すところがかわいかったりするんだけどね。」

その様子をドアの外で偶然聞いてしまったアルバは階段を降りていき、「どうしたんだよ兄貴?」と訊いてくるソワレに

「少し街の見回りをな。それに、若者達の恋路を邪魔しては犬に蹴られて死んでしまう。私にそういう趣味はないよ。」

と返して夜のサウスタウンに出て行った。

「ん?着信か…なにっ!?カイン・R・ハインラインが何者かに殺された!?しかも一月ほど前…一体何故今の今まで私の耳に入らなかったんだ!?クソッ!」

メール画面を閉じ素早くテンキーを押し、アルバは関係のある同業者に連絡を取る。その中にはボンゴレ十代目たる綱吉も含まれていた。

一頻り電話を終えると

「もうこんな時間か。そろそろ戻るか…しかし、インフェルノ・ファミリーとは一体…?」

と、アジトまでの道のりを歩いて行った。

「お帰り、兄貴。今、交代の奴らがでてったぜ。」

「ああ。しかし今回のKOFも何かあるみたいだ。十分気をつけろ。」

「わかってるぜ、兄貴…」

と、二人がそんな風な話をしていると頭から湯気を出しながらアイがやってきた。

「まったくもー、反応するところはそこじゃないっての!」

「どうやら…」

「彼女との接し方を間違えたらしいな。」

事実、部屋で思いっきりはたかれた頬を抑えたユウキが

「ムキになってねーっつってのになんで叩くんだよ?」

と、ぼやいていたのだが。




2828ならず。
では次回予告を。 次回 ROUND10+ 幕末浪漫…
ジョット「それでは次回も」
守矢「見逃すな…」
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。