the King Of Fighters NEW GENERATION 作:昆布さん
覚醒楓「ROUND11 楓の予感」
刹那「始まるぞ…」
「入りたまえ。」
「はっ!失礼します、ルガール・バーンシュタイン様!」
「で、なんだ?」
「KOFの二回戦進出者が決まりました。」
そうか。とルガールは頷いて下がってよろしい。と返す。
部下が退出していくと、かわって部屋に現れる二人の人影。カイン・R・ハインラインとアベルを殺した二人だ。
「どれ、キングオブファイターズの二回戦進出者が決まったか。」
「その名簿、我々にも見せてもらうぞ。」
「好きにしろ、私の見たい名前は見つけたさ。刹那、イェーガー、貴様らの知る名前も、あるやもしれぬ。」
「イェーガーそっちは全員代替わりを…ん!?」
「どうした?」
驚愕に刹那は一瞬だけ目を見開いたが、次の瞬間ククッ…と狂おしい笑いを漏らす。
「月華の剣士…蒼月楓…なるほど、常世に奴がいないのでどういう事かと思えば…クククッ…何らかの方法で時を越えていたとは…しかも一条あかり…あの御名方守矢との楽しい時を邪魔した陰陽師…いいだろう…ここまで上ってきたとき、貴様らの命、刈り取ってくれよう…」
刹那の横顔を稲光が照らす。その顔は端正にもかかわらず、引き攣ったように顔を斜めに横切る刀傷もあいまったかなり禍々しいものだった。
・・・・・
「激しい雷雨に伴い、二回戦は延期…か。」
「雨ふっとるから外にも出られへんし、なんか退屈やな~」
綱吉に呼ばれ、部屋から武が出て行ったので今、月華の剣士チームの部屋にいるのは楓とあかりだけだ。
「楓~、なんかおもろい事ないかなあ?」
「そもそも英語はよく分かりませんから、何言ってるかもわかりませんし、これじゃ露店も休みですよ。」
やよなー。とふてくされた顔で言うと、ならば!とばかりに楓にしがみついた。
「何やってるんですかあかりさん!」
「退屈なんやもん、なんか遊んでくれてもええやないの!」
「よくありま…せ…ん!?これは!」
「どないしたん?」
「まさか…いや、でも間違いない…地獄門の気…開いてるわけじゃないみたいだけど、誰かが扉に手をかけているような感覚だ…」
「なんやてえ!?」
何か最近二つまとめてが通例化してきた気がします。
では次回予告 次回 ROUND12 燃える鳳凰
ジェイフン「それでは次回も!」
明人「見てくれよ!」