the King Of Fighters NEW GENERATION 作:昆布さん
それでは!
ちっ。
小さく舌打ちして九条翔はこめかみのあたりを抑えた。
「どしたの?」
氷華が聴いてきたので翔はソファに横になりながら
「飲み過ぎちまったらしい。ちょっと寝る。」
と答えた。
返答を聴かずに翔の意識は沈んでいく。深い眠りへと…
・・・・・
それは彼がまだK'と名乗り、当時クーラ・ダイアモンドと名乗っていた氷華やM型改造人間であるマキシマと共に各地を転々としながら暮らしていたときのことである。
がっしゃあん!
K'の蹴りがテレビをぶちこわした。
「あー!なにすんのよ!」
クーラが怒鳴るとマキシマも
「ったく…明日の天気がわからなくなっちまったじゃないか。」
と非難してくる。
しかし当のK'は
「うるせえよ。」
と呟いて両手をポケットに入れてぶっきらぼうに吐き捨てた。
「年末特番だかなんだかしらねえがあんなもん流してるテメエらが悪い。」
不機嫌に言い返すK'にマキシマはニヤリと笑って
「なんだ?おまえああいうのが怖いのか?」
と聞く。それに対して怖いんじゃねエよ。というとK'はさらに
「俺の嫌いなあいつみたいだからやめろっつったんだよ。」
と、さっきまでテレビで放送していた大友克浩原作のアニメ『AKIRA』に悪態をつく。
「言わないでよ。思い出しちゃったじゃない。」
「まあ、たしかにあれをつけてたのは刺激以外の何でもなかったかな?」
三人の頭の中に浮かび上がった広い額の少年。
K9999がえらいことになった左手を振り回し、
「うるさあーい!」だの「割れろォ!」だの「あっち逝ってろォ!」だの騒いだあとでK'に蹴り飛ばされて「いでェじゃねエかよ!」と叫ぶ姿が共通してイメージされていた。
と、ご近所のドアがぶち破られる音と聴きたくなかった声が響く。
ちきしょう!ここじゃねえのかよ!
「ねえ、ひょっとしてこれって…」
「おいおい、噂をすれば何とやらって奴か?」
「いうんじゃねえ。」
そしてのりこんできたK9999のせいで三人は隠れ家を変えなければなりませんでしたとさ。
・・・・・
「!!!!!」
ソファから跳ね起きた翔はきょろきょろと周りを見回し、夢か…と呟いた。
「クソ…まだ頭がガンガンしやがる…一ペン風呂入ってこよう。」
と、居間からでようとした瞬間、
<がーきーどーもー!>
という聴きたくなかった叫び声が聞こえ
「シャラアアアアアアアアアアアアアッ!」
反射的にミニッツスパイクで声の発信源―年末特番でAKIRAをやっていたテレビ―を蹴り飛ばした。
現在ザレゴトフィアンマの予備カートリッジとGGのアクセルとカイをそれぞれ主人公にした作品の合計3作をポンコツPCで頑張って執筆しておりますので、次の投稿を気長にお待ち下さい。お願いします。いやマジで。ホンマに。それでは!
K'「あばよ」
翔「じゃあな」