the King Of Fighters NEW GENERATION   作:昆布さん

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新年あけましておめでとうございます。
冬休みの宿題まだ終わってないのに二話連続投稿しようとするアホ。
笑うならどうぞ笑ってください。
ついでにラッキーも笑ってやってください!
ロック「ROUND5 楓、立つ!」
覚醒楓「始まるぜ?」


ROUND5 楓、立つ!

「いくぜオイ!ヘルバウッ…」

大将戦、ロックと対峙したラッキーが必殺の一撃、ヘルバウンドを繰り出そうとするが

「そこだ!」

「なっ!」

「デッドリーレイブ!」

レイジラン、Typeシフトで素早く後ろに抜け、ラッキーの背後から乱舞を叩き込む。

ゴギャッ!ドッ!ガツッ!ドッガアン!肘打ち、ローキック、上段フック、ハイキック、更に必殺のカチ上げ、気功の爆発。

それらをまともに受けてラッキーが思い切り上に吹き飛ばされる。更に…

「レイジングストームッ!」

気功の竜巻。そのままステージに崩れ落ちたラッキーが気絶しているのが確認された。

『決まったーっ!ヘルバウンドを繰り出そうとした瞬間決まった決着、予想以上の鮮やかさで決めたロック・ハワード!見事です!』

ワアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアッ!!!!!

『さあッ!続いては月華の剣士チーム対元祖サイコソルジャーチームです!』

「ホントはうちのバカ旦那をこれでもか!っていうぐらいケチョンケチョンにするために出たのになあ。ま、いいや。楽しもうよ?」

「うちは楓が心配やさかいな。ん!?うちら二人とものろけ話しかしてへんやないの!はよ始めよ!恥ずかしなってきたわ!」

『ハイそれでは!桃子Vsあかり、始めエッ!』

「ハイッ!」

「わああっ!」

素早く繰り出された掌底を慌てて躱すとあかりは懐から白い人形を取り出し、

「行くでえ…雷神!」

現れたのは鬼のような形相の鬼神、上半身だけの雷神だ。

「えええっ!?何これ!?」

「ごー!」

あかりの号令と同時に雷神は手を伸ばし…あかりを掴む。

「へ?」

そしてそのまま振り上げて…

「ちょっ!?まってまって!」

「えええええ!?」

思いっきり桃子に向けて振り下ろす!

ぐがごんっ!

「「ぎゃあああああああああああ!」」

気絶した二人とこれで役目は終えたとばかりに鼻を鳴らして消えた雷神。会場が一瞬静寂に包まれる。

「……なんだそりゃ!?」

一瞬間を置いて楓が言った。

「さっ、さてと!拳崇さん!20年ぶりっスね!」

「おっ、おう!ほな、始めよか!」

冷や汗たらたらの次鋒、武と拳崇がステージに上がる。

『でっ!では、気を取り直して!拳崇Vs山本武、始めエッ!』

「超球弾やア!」

「おおっと!」

拳崇が放った超球弾を武が愛刀、時雨蒼燕流で抜刀すると刀になる竹刀、時雨金時で切り払い、峰打ちの構えで突撃する。

「いくぜ!」

「そう簡単にはやられへんでえ!」

と、ガードしようと左手を挙げる。

「ここだ!」

スカッ。しかしその左手に衝撃がない。

「なんやて!?」

「五月雨!」

左手一本で振るわれた峰打ちが拳崇の脇腹をしたたかに叩く。

しかしそのままの距離で拳崇が両手を使って武を捕まえた。

「なっ!?」

「うりやあ!」

そして巴投げ。続けてそのまま体を回転させて地面に両手をつき、体を捻る。

「龍顎砕やあ!」

そのまま飛び上がっての回転脚が武を巻き上げる。

そして着地した拳崇はすぐさま武の落下地点に跳び蹴りで先回りする。

「いくでえ!神龍天舞脚!」

「させっかよ!」

空中で体を捻って拳崇の脳天を思い切り峰打ちで殴りつける。

「ぐえっ!?」

「いまだ!おりゃあっ!」

一瞬時雨金時を放し、両手で拳崇を投げ上げてからもう一度掴む。

「時雨蒼燕流特式十三の型…雨雲返し!」

一度振り上げ、振り下ろした刀身から迸る雨の炎の竜巻。それが拳崇を高く打ち上げ、場外に突き落とした。

「いっつつつ…すまんなアテナ。やられてもうたわ。」

「あ…やべ…俺も…キツいか…」

場外で拳崇がアテナに謝罪すると同時に武も膝から崩れ落ちる。

「お疲れ様。拳崇。後は任せてね。」

「あかりさん、山本さんも、後は僕に任せてゆっくり休んでください。」

ステージに二人が上がった瞬間わき上がる大将戦への期待のこもった大歓声。

「アテナ、行きまーす!」

「行きます!」

楓が疾風丸ではなく木刀を構えて走り出す。活心一刀流には刺突技もあるため真剣を峰打ちで使用するのではなく木刀を選択したのだ。

「はっ!」

「やっ!」

横薙ぎ、振り下ろし、切り上げ、突き、袈裟懸けと、流れるように楓が攻撃し、それをガードしながらアテナも蹴り上げては拳を繰り出し、蹴り、掌底突きを放つ。

「やりますね、ではそろそろ…」

一度アテナから離れた楓は一度目を閉じ、紙ゴムをとる。と、髪の色が金色に染まり、両手で握っていた木刀を片手持ちにかえる。

そして目を開いて真っ直ぐに見つめる。その目はさっきまでの漆黒の瞳ではなく、残酷なまでの鮮やかな真紅。

「本気で行くぜ?」

そしてもう一度、流れるような動きで剣撃を繰り出す。

「くっ!さっきまでとは桁違いね…シャイニングクリスタルビット!」

「うおっと…あぶねえあぶねえ。けどな。その光…」

と、木刀に凄まじい雷撃を纏わせて振り上げる。

「見え見えなんだよォ!」

そして思い切り振り下ろした雷撃がアテナにクリーンヒットした。

「くううッ…サイコボール!」

「空牙ぁ!」

サイコボールを飛び上がりながら切り裂く。

「サイコソードッ!」

「おわっ!」

体を捻り、位置を変え、滞空時間まで変えてサイコパワーの剣を振り上げたアテナより速く着地する。

「まだよ!」

「おもしれえ!見せてやるよ…」

そのままアテナは空中でサイコパワーを使って静止する。

「インフィニティフェニックス!」

そして不死鳥のオーラを纏っての突撃。しかし楓は一向に動じずに木刀をステージに突き立てる。

「俺の本気を!」

突き立てた木刀から立ち上がる雷の竜が不死鳥のオーラ越しにアテナを吹っ飛ばす。そして更にその先に回った龍が落下しながら突撃する、これを3往復。

「きゃああっ!」

「アテナ!」

体力を使い果たした状態で場外に倒れたアテナに覚醒が解け、もとの黒髪に戻った楓が

「大丈夫ですか?」

「気絶しとるけど、そんだけやし、傷跡も残らんやろ。きいつこてくれたんやな。」

「ええ、まあ…」

と、ここまで言ったところで

「やったー!うちらの勝ちやー!」

と、楓にあかりが抱きついてきた。

「うわわわわわわ!ちょっ!?あかりさん!?何やってるんですかこんなところで!離れてください!」

真っ赤になってあたふたする楓にあかりはしれっと

「いややー。嬉しいんやもーん!離れへんで~!」

と返す。そんな様子を見ていて拳崇は一言

「見とって暑苦しなってくるなあ。」

と呟いた。




青龍は四神の中でも特に強い力を持っているらしいのでそれっぽく強化しました。
無残弾は笑って見逃してください。いや、ホントに。ガチで。
では次回予告を 次回 ROUND6 新たなる神器、来る!
明人「そんじゃ次回も」
カイ「見逃すんじゃねえぜ」

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