焔竜国の戦姫 作:悠希
次の日、私が目をさますとそこに陵がいた。
「おはよう、陵。」
「おはようございます。」
そんなやり取りを終えて、
「こんな朝早くにどうしたの?」
「王から、エル王女に伝言です。今すぐ私のところに来てとおっしゃっていました。」
「何かしら?陵、一緒に来てくれる?」
「分かりました。その前にきちんと着替えましょう。」
「うん。」
支度を終えて、私たちは父上のところに急いだ。
コンコン「失礼します。父上、今来ました。」
「入りなさい。」
ガチャッ「私をお呼びだと聞きました。」
「よく来てくれた。これから話すことは、内緒だぞ。」
「はい。」
そして、父上は話し始めた。
私はその話を聞いて、固まってしまった。
そんな何故私なんだろう。
「父上、それは本当ですか?」
「信じられないだろうけど本当なんだ。」
私はそう言われても、信じられなかった。
嘘だ。嘘だ、嘘だ!何かの間違いだ!
でも父上の目は本当なんだと語っている。
「考えておきます。」
「よろしくな。」
「では、失礼します。」
私はどうすればいいんだろう。
あんな恐いところに行きたくない!
どうしよう。
「エ、エル王女。どうかしたんですか?」
陵は何も知らないんだよね。
急に涙が頬を伝った。
陵は、それを見て目を丸くした。
そして、私を抱きしめた。近くで陵の匂いがする。
少しずつ私は落ち着いていった。
「ありがとう、陵。」
「何かあったんですか?急に泣かれてびっくりしました。」
「ちょっとね。でも、もう大丈夫。陵のおかげで落ち着いた。」
「それはよかったです。」
陵、ごめんね。今はまだ話せない。その内話すから、その時まで待ってて。
きちんと説明するから。
「陵。朝食を食べよう?」
「そうですね。」
父上の部屋をあとにした。
「お腹いっぱいだよ。」
「それはよかったですね。」
朝食を食べた後は、父上の話の答えを考えないと。
陵は、兵たちの訓練があるから一人か。
「陵、頑張ってね。」
「頑張ります。」
私は、陵を見送って自分の部屋に向かった。
不安で、潰れそうになりながらなんとか部屋に到着した。
そのまま、ベッドに倒れこんだ。そして、深い眠りについた。
目をさますと、もう夕方だった。
どのくらい寝たのかな?
頭が痛いな。
トントン「エル王女、いますか?」
この声は陵だ。
「います。」
「入ってもいいですか?」
「どうぞ。」
陵が入って来た。
「どうしたんですか?具合が悪いんですか?」
「うん。頭が痛いの。」
「食欲はありますか?」
「ない。」
「無理にでも食べてもらわないと。お粥を持ってきます。」
やばい!意識が曖昧になってきた。
バタッ!
「エル王女?エル王女!!」