主人公紹介に書きましたが、葉太は、本を読む時は眼鏡をかけます。
……正直、あまり必要ない設定ですが。
「……なあ、パチュリー」
「何?魔理沙」
魔理沙と話している相手は、パチュリー・ノーレッジ。この図書館に住んでいる魔法使いで、紅魔館の主であるレミリアの友人でもある。
「葉太のやつ、随分熱心に本を読んでるな」
「……そうね」
二人の視線の先には、興味のある本を次々にとってきては、分厚い本を必死に読み漁る葉太の姿があった。真剣な顔で本を読む彼は、普段とはどこか違って見え、かけているメガネが、彼の読書好きをさらに強調させているように見える。
「……あれ?葉太って、メガネなんてかけてったっけ?」
「……多分、本を読む時は使うんでしょう」
そう言って、パチュリーはもう一度、葉太を見た。
(見たところ、あまり変わったところは無いわね……)
魔理沙の連れてきた、水瀬葉太という外来人。美鈴に勝ったらしいから、普通の人間ではないことは確かだ。だが、彼の霊力は正直言って、(霊夢とかと比べたら)あまり高くは無い。まあ、だからといって低いわけでもないし、人里の人間たちに比べたら、かなり高いのだが(空を飛べるそうなので、霊力が低くないことは明らかなのだが)それでも、この程度の霊力で、美鈴に勝てるとは思えない。彼の『自然と心を通わせる程度の能力』が、それだけ強力だったということだろう。私の魔法と少し似ていて、自然の力を借りることができるらしい。――――――――それにしても、本当に楽しそうに本を読んでいる。同じく本が好きな私とは、気が合いそうだ。
「……そういえば魔理沙、今日は本を盗んでいかないのね」
「盗んでるんじゃなくて、死ぬまで借りてるだけだって……まあ今日は、葉太を連れてきたかっただけだからな」
魔理沙はそう言って、葉太を見る。――――――――なんとなく、彼が自分と似ているような気がした。
魔理沙さんに連れてこられた図書館には、驚くほど沢山の本があった。読書好きの僕にとっては、とても嬉しい。……読んでみて分かったが、僕の住んでいた世界(外の世界)の本が沢山ある。
「……葉太さんって、パチュリー様と同じで、読書が好きなんですね」
話しかけてきたのは、この図書館の司書の小悪魔さんだ。
「はい、小さい頃から、本が大好きで………親が厳しく接するようになってからは、本だけしか信じられないと思ったこともありましたし」
「そ、そうなんですか。すみません、嫌なことを思い出させてしまったみたいで……」
「……いえ。大丈夫です、気にしないでください」
「葉太、そろそろ次の場所に行くぞ」
「え?魔理沙さん、次って……」
「いいから、早く来るんだぜ!」
……おかしいな。魔理沙さん、他の場所にも連れて行くなんて、言ってなかったのに……まあ、いいか。
「あ、パチュリーさんに小悪魔さん、また来てもいいですか?」
「……別に、いつ来てもいいわよ」
「勿論、また来てくださいね!」
「ありがとうございます。それじゃあ、魔理沙さんが呼んでるので」
葉太は、相変わらず、心を閉ざしたままだ。一見、皆を信用しているように見えるが、心の中では、誰も信用することができないでいる………だが――――――――
僕には、あの人たちを信じることができない………でも、
――――――――葉太~!遊んで~!――――――――
――――――――力になれなくてすまなかったな――――――――
――――――――そんな奴が、弱いはずが無いぜ――――――――
――――――――無事で良かったわね――――――――
――――――――取り柄ならあるじゃない――――――――
――――――――そういうわけにはいかないでしょ――――――――
――――――――お前に戦い方を教えてやろうと思うんだが、どうだ?――――――――
――――――――また来てくれますよね?――――――――
――――――――氷も使えるんですね…凄い――――――――
――――――――次は絶対に……アタイが勝つ!――――――――
――――――――それは災難でしたね――――――――
――――――――お嬢様に会ってくれないかしら?――――――――
――――――――何かあったら、いつでも相談しなさい――――――――
――――――――別に、いつ来てもいいわよ――――――――
――――――――勿論、また来てくださいね!――――――――
…………………………なんで
誰かを信じることができない葉太。でも、徐々に心を開き始めている――――――――そして、幻想郷の住人たちも、葉太が心を閉ざしていることに、気づき始めている。(もう既に気づいている人も何人かいますが)
話は変わりますが、最近、このまま書き続けられるのか、不安になってきました。
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