東方閉心録   作:リアス

16 / 20
今回は、図書館での会話です。

主人公紹介に書きましたが、葉太は、本を読む時は眼鏡をかけます。

……正直、あまり必要ない設定ですが。



第十三話 開き始めた心

「……なあ、パチュリー」

 

「何?魔理沙」

 

魔理沙と話している相手は、パチュリー・ノーレッジ。この図書館に住んでいる魔法使いで、紅魔館の主であるレミリアの友人でもある。

 

「葉太のやつ、随分熱心に本を読んでるな」

 

「……そうね」

 

二人の視線の先には、興味のある本を次々にとってきては、分厚い本を必死に読み漁る葉太の姿があった。真剣な顔で本を読む彼は、普段とはどこか違って見え、かけているメガネが、彼の読書好きをさらに強調させているように見える。

 

「……あれ?葉太って、メガネなんてかけてったっけ?」

 

「……多分、本を読む時は使うんでしょう」

 

そう言って、パチュリーはもう一度、葉太を見た。

 

(見たところ、あまり変わったところは無いわね……)

 

魔理沙の連れてきた、水瀬葉太という外来人。美鈴に勝ったらしいから、普通の人間ではないことは確かだ。だが、彼の霊力は正直言って、(霊夢とかと比べたら)あまり高くは無い。まあ、だからといって低いわけでもないし、人里の人間たちに比べたら、かなり高いのだが(空を飛べるそうなので、霊力が低くないことは明らかなのだが)それでも、この程度の霊力で、美鈴に勝てるとは思えない。彼の『自然と心を通わせる程度の能力』が、それだけ強力だったということだろう。私の魔法と少し似ていて、自然の力を借りることができるらしい。――――――――それにしても、本当に楽しそうに本を読んでいる。同じく本が好きな私とは、気が合いそうだ。

 

 

「……そういえば魔理沙、今日は本を盗んでいかないのね」

 

「盗んでるんじゃなくて、死ぬまで借りてるだけだって……まあ今日は、葉太を連れてきたかっただけだからな」

 

魔理沙はそう言って、葉太を見る。――――――――なんとなく、彼が自分と似ているような気がした。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

魔理沙さんに連れてこられた図書館には、驚くほど沢山の本があった。読書好きの僕にとっては、とても嬉しい。……読んでみて分かったが、僕の住んでいた世界(外の世界)の本が沢山ある。

 

「……葉太さんって、パチュリー様と同じで、読書が好きなんですね」

 

話しかけてきたのは、この図書館の司書の小悪魔さんだ。

 

「はい、小さい頃から、本が大好きで………親が厳しく接するようになってからは、本だけしか信じられないと思ったこともありましたし」

 

「そ、そうなんですか。すみません、嫌なことを思い出させてしまったみたいで……」

 

「……いえ。大丈夫です、気にしないでください」

 

「葉太、そろそろ次の場所に行くぞ」

 

「え?魔理沙さん、次って……」

 

「いいから、早く来るんだぜ!」

 

……おかしいな。魔理沙さん、他の場所にも連れて行くなんて、言ってなかったのに……まあ、いいか。

 

「あ、パチュリーさんに小悪魔さん、また来てもいいですか?」

 

「……別に、いつ来てもいいわよ」

 

「勿論、また来てくださいね!」

 

「ありがとうございます。それじゃあ、魔理沙さんが呼んでるので」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

葉太は、相変わらず、心を閉ざしたままだ。一見、皆を信用しているように見えるが、心の中では、誰も信用することができないでいる………だが――――――――

 

 

 

 

 

 

 

 

僕には、あの人たちを信じることができない………でも、

 

 

 

 

 

――――――――葉太~!遊んで~!――――――――

 

 

 

 

 

――――――――力になれなくてすまなかったな――――――――

 

 

 

 

 

――――――――そんな奴が、弱いはずが無いぜ――――――――

 

 

 

 

 

――――――――無事で良かったわね――――――――

 

 

 

 

 

――――――――取り柄ならあるじゃない――――――――

 

 

 

 

 

――――――――そういうわけにはいかないでしょ――――――――

 

 

 

 

 

――――――――お前に戦い方を教えてやろうと思うんだが、どうだ?――――――――

 

 

 

 

 

――――――――また来てくれますよね?――――――――

 

 

 

 

 

――――――――氷も使えるんですね…凄い――――――――

 

 

 

 

 

――――――――次は絶対に……アタイが勝つ!――――――――

 

 

 

 

 

――――――――それは災難でしたね――――――――

 

 

 

 

 

――――――――お嬢様に会ってくれないかしら?――――――――

 

 

 

 

 

――――――――何かあったら、いつでも相談しなさい――――――――

 

 

 

 

 

――――――――別に、いつ来てもいいわよ――――――――

 

 

 

 

 

――――――――勿論、また来てくださいね!――――――――

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

…………………………なんで

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




誰かを信じることができない葉太。でも、徐々に心を開き始めている――――――――そして、幻想郷の住人たちも、葉太が心を閉ざしていることに、気づき始めている。(もう既に気づいている人も何人かいますが)


話は変わりますが、最近、このまま書き続けられるのか、不安になってきました。

何か意見や感想等がありましたら、感想欄に書き込んでください。お願いします!


  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。