楽しみに待ってくれていた方々(そんなに多くないと思いますが)すみません!
葉太「最近謝ってばかりですね、この人……」
追記 サブタイトルを変更しました
「……ここですか」
そう呟いた葉太の目の前には、少し小さめの赤いドアがあった。
「……う~ん、魔理沙さんに、レミリアさんの妹に会ってみるかって言われて来たんだけど…」
何で、こんな地下に部屋があるんだろう?とは思うが、それは紅魔館の事情なので、気にしないことにする。それよりも葉太は、ここに来る前に、魔理沙に言われたことを気にしていた。
「……高確率で、弾幕勝負を挑まれるんだっけ?」
……大体、そんな感じだった気がする。
「……まあ、そんなに気にしていても仕方ないか」
葉太はノックをして、部屋に入った――――――――
※※※
「……誰?」
……部屋に入ると、そこにはレミリアさんによく似た、金髪の吸血鬼がいた。この部屋は、この紅魔館の部屋にしては小さい。でも、決して狭くはない。
目の前の彼女は、黙ってこちらを見つめている。少し驚いているように見えるが、殆ど無表情だ。だが、どうやら急にやって来た人間に対して、興味があるようだ。
……とりあえず、自己紹介をしないと。
「僕は水瀬葉太。君がレミリアさんの妹のフランさん?」
「うん。フランドール・スカーレットだよ」
この人がフランさんか……何で、こんなところに部屋があるんだろう?
やっぱり、その疑問が頭に浮かぶ。魔理沙さんや霊夢さんが言うには、フランさんは時々外に出てくるそうだけど。
「……葉太は、どうして此処に来たの?」
「えっと……前に紅魔館に来たときに、貴女にだけ会っていなかったので、会いに行った方がいいって、魔理沙さんに言われたんです」
「ふ~ん、魔理沙に言われて来たんだ……」
それを聞くと彼女は、何か考えるような素振りをみせた。というか僕、明らかに年下に見える人(吸血鬼だけど)に敬語を使ってるんだけど、これでいいのかなあ……まあ、実際は、彼女のほうが年上(多分数百歳くらい)なんだけど……
「じゃあ、弾幕ごっこしよう!」
………え?
「ねえ、弾幕ごっこしよう!」
・ ・ ・ ・ ・ ・ 何故!!?
「……なんで?」
「う~んと、楽しいから!」
「……」
魔理沙さんの言っていた通りだった……
「じゃあ、いくよ…禁忌『クランベリートラップ』!」
僕は了承してない……いや、これが幻想郷では普通だったな。
「・・・風符『ウインドウェア』!」
暫く様子を見てから、スペカを使用する。この弾幕は、相手を集中して狙ってきているようだから、スピードを上げて逃げたほうがいい。
「人間なのに速い……なら、禁忌『フォーオブアカインド』!」
「四人に増えた!?そんなのありかよ……!」
これはきついな……四方向から弾幕が次々と飛んできて、避けるのがかなり辛い……
「くっ!火符『フレイムウォール』!」
弾幕が当たりそうになったので、咄嗟に防御スペルを使う。
「炎の壁!?そんなことができるんだ……」
「(分身を消さないと……!)破壊『バーニングサイクロン』!!!」
……焦って、平常心が保てなくなったからか?何故、こんな危険なスペカを使ってるんだ?俺…
「わっ!す、凄い!!」
炎の竜巻が、瞬く間に分身三体を消滅させる。だが、フランは怯むことなく攻撃を続けてくる。
「禁忌『レーヴァテイン』!!」
「火符『フレイムソード』!」
……いつの間にか、俺は感情むき出しで戦っていた。いつもの俺は、そこには無かった。
「えいっ!」
「っ!」
俺の作った炎の剣は、フランの剣にあっさりと折られた。だが、俺は怯まず、次のスペカを使う。
「風符『ウインドカッター』!!」
無数の風の刃が、フランを襲う。フランは避けるが、何発か当たっている。そして、向こうは避けることに集中して、こちらの注意がおろそかになっている。……今だ!
「氷符『コールドチェーン』!!」
「あっ」
氷の鎖で、奴の動きを封じ、そして……
「火符『フレイムウィング』!!」
青い炎の翼を生やし、フランに接近する。そしてそのまま……
「ヒョウフ―――――「紅符『スカーレットシュート』」!?」
……突然飛んできた弾幕に驚き、慌てて避ける。
「止めなさい、葉太!!!」
「何すんだ、レミリ……」
と、葉太は、自分が普段と全く違う言動だったことに気付いた。
目を見開き、唖然として、固まってしまう。
「俺……いや、僕……何で……」
「……もう帰って寝なさい。ただ疲れているだけよ」
レミリアの言葉に小さく頷き、葉太は部屋を出て行く。
「葉太~!楽しかったよ、ありがとう!また遊ぼうね!」
彼の異変に気付いていないフランは、陽気に彼に話しかけたが……彼は――――――――
「………うん」
………放心したまま、帰っていった――――――――――
葉太「……フランさんに勝ってる!?何で!?」
途中からよーくんが暴走してたから仕方ないね。
葉太「番外編①でも暴走していましたけど、何で僕は暴走するんですか?」
残念ながら、その質問には答えられません(ネタバレになるから)
葉太「そんな……」
次回は、葉太にニックネームがつけられます。
そして、二つ目の能力が明かされる………かもしれません。
それでは、また次回!