東方閉心録   作:リアス

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久々の投稿

時間があったので書いてみました。受験が迫ってるのに、何やってるんでしょうね(笑)

葉太「何やってるんでしょうね(笑)じゃねーよ」



第十六話 旅 

「……少し、幻想郷を見て回ろうかな」

 

昨日、霊夢さんと話をした。話をして……僕は、自分の抱え込んでいたものを、打ち明けた。霊夢さんの言うとおり、これは大したことじゃないかもしれない。でも、やっぱり、そう簡単に、過去のことは振り切れない。……だから、色んなものを見てみようと思う。僕には、まだ足りないものがある気がする。だけど、この世界、幻想郷を見て回れば、それが見つかるかもしれない。

 

「でも、その前に……彼女に合わないとな……」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ったく……霊夢さん、どうして教えてくれなかったんだよ……」

 

昨日、彼女の居場所を霊夢さんに聞いたのだが、「それくらい自分で探しなさい」と言われてしまったのだ。

 

「こうして歩いてみると、幻想郷って意外と広いんだな……」

 

何で歩いてるんだよ、飛べよと思うかもしれないが、僕はまだ飛ぶのに慣れてなくて、長時間飛ぶと霊力が無くなってしまうので、霊力の節約のために、極力飛ばないようにしている。霊力が少なくなった時に妖怪に襲われたら、攻撃する手段は能力だけになるし……

 

「って、僕って霊力を使って戦ったことなんてないし、そもそも能力に頼りすぎな気が……」

 

ふと周りを見渡すと、草、木、土……様々な『自然』が目に入った。

 

「はあ……俺って、何で自然に守られてるのかなあ…?」

 

自然に助けられている自分が情けなく思えてきた。何で、幻想郷の自然はこんな僕を助けてくれるんだろう…?下を見ると、自分が踏んだ草が倒れていて、何というか……自分の能力は、横暴な感じがすると思った。

 

「……」

 

「……誰?」

 

誰かに見られてるような気がした。今僕がいる場所は、魔法の森の入り口のすぐ傍で、里の人間はあまり寄り付かない場所だ。

 

「……?気のせいか」

 

周りには誰の姿も見えない。もし誰かいたのだとしたら、気付かれないうちに、森の中に入ってしまったのだろう。この森は危険なので、(僕が一番最初に妖怪に襲われた場所でもある)心配ではあったが、この森に自分から入っていくということは、それなりに強いんだろうと思い、気にしないことにした…………かったんだけど、昨日霊夢さんと話してから、時々昔の自分が出てくるようになったみたいで、気が付くと、森の中に入ってしまっていた。別に、そこで森から出てしまっても良かったのだが、どうせ彼女の居場所はわからないし(霊夢さんが教えてくれなかったから……)、ひょっとしたら魔理沙さんかアリスさんが知ってるかもしれないので、このまま進むことにする。

 

「まあ、あの二人の家が森のどこにあるかまでは知らないんだけどね……」

 

とりあえず、迷わないように先に進む。能力を使えば、さっきの視線の正体も、二人の家の場所も分かるだろうけど、気が進まないので、極力使わないことにする。

 

「……っ!?」

 

「ちっ、避けたか」

 

妹紅さんに鍛えてもらったおかげで、勘が鋭くなってるのか、僕はその攻撃を避けることができた。攻撃してきた相手を見ると、見覚えがあった。

 

「お前……この前、小鈴さんを襲ってた……」

 

「ああ、そうだ。覚えてたんだな」

 

「幻想郷に来て、日が浅いからね……戦った妖怪の顔くらい、覚えてるよ」

 

顔といっても、この妖怪は人間と同じ姿じゃないんだけど。毛むくじゃらで、人間と同じなのは二足歩行であることくらい。

 

「そうか……お前は外来人だったか……」

 

妖怪の目つきが変わった。……珍しいものを見るような目、なのかな……よく分からないけど、多分そうだと思う。というか、服装を里の人たちに合わせただけなのに、外来人だと気付かれなくなるんだな。……まあ、当然か。

 

「で?俺に何か用?」

 

無意識に一人称を変えてしまったが、向こうは特に気にしてないようだ、一度しか会ってない相手でよかった……

 

「お前があの時余計なことをしたせいで、俺が酷い目に合ったんだよ」

 

「……それで?」

 

「お前にも……痛い目に合ってほしいんだよ!」

 

うわっ、危ない!当たってたら死んでた!っていうか、これ、ただの逆恨みじゃないか……あいつが怪我したのは殆ど妹紅さんの攻撃によるものだし、そもそもあれはあいつの運が悪かっただけだし……主人公補正?知るかそんなもん!……いや、どうするんだ?これ……

 

「ちょっ、待てよ!あれはそもそも、お前が小鈴さんを襲ったのが原因だろ?(あんなところにいた小鈴さんもどうかと思うけど)それともお前、人間を食べないと生きていけないのか?」

 

「そうではないが……目の前に食い物があったから食って、何が悪いんだ?」

 

あっ、これ話通じないな……はぁ、面倒くさい……

 

「あ?何が面倒くさいって?」

 

「あ、声に出てたか……いや、お前みたいな奴の相手をするのは、面倒くさいなって」

 

「……」

 

攻撃の手が止まる。俺は話し続けた。

 

「命に対する価値観の違いとかもあるんだろうけどさ、俺は、話し合えるなら、話し合いで解決したいんだよ。……でも、同じなのは言語だけで、そもそもの前提が食い違っていると、こうやって傷つけあうだけだからさ……」

 

「……」

 

妖怪は、何も話さない。ただこちらを見つめているだけ……。目を見ても、姿が人間とは違うから、何を考えているのか分からない。……やがて、妖怪が口を開いた。

 

「お前……俺を見て、どう思う?」

 

「どう思うって?ただの妖怪だろ?」

 

「他には?恐ろしいとか、醜いとか……」

 

「まあ、あんなことされたから、恐ろしいとは思うよ?だけど、別に醜くはないかな」

 

「こんなに、お前たちとは違う姿なのにか?」

 

「いやいや、それただの差別じゃん。それに、本当に醜いというほど酷い容姿じゃないし」

 

実際、見る人が見たら醜いと思うかもしれなかったが、俺は別にそうは思わなかった。毛むくじゃらで、獣みたいだったけど(実際に人を襲っていたし)、人によっては可愛いと思う人がいても可笑しくなかった。

 

「……」

 

「あれ?止めるんだ」

 

「……襲う気が失せた……もう襲ったりはしないから安心しろ」

 

「……一つ、聞きたいんだけどさ」

 

「……何だ?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「この森に住んでる魔法使いの家って……何所かな?」

 

 

 

 

 




前回で心境の変化があったのか、葉太の口調が今までとは少し違っています(あまり変わってないかもしれませんが)

何話で出したか忘れたけど(多分第五話)、名無しの妖怪を再登場させてみました。

妖怪「殺されてたかと思った」

生きてました(笑)……焼き払ってた気がするけど

名前が思いついたらまた登場するかな?

さて、今回葉太は幻想郷を見て回ると言いましたが、新キャラを出すかどうかは未定です。

あと、葉太が誰かの視線を感じてましたが、名無しの妖怪は最初から森の中にいたので、あの妖怪の視線ではありません。

一体誰なんでしょうね?
ヒントは……葉太とある共通点のあるキャラです(笑)


では、また!(次回も遅くなります)
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