僕と戦極姫と召喚獣   作:京勇樹

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新年一発目、行くぞコラーーーー!!
というか、短くってごめんなさい!!
そのかわり、次回は白熱の予定ですんで、許しておくんなまし!!


Aクラス対Fクラス 再開

雄二達が明久の病室で宣言した翌日。

 

午前9時 文月学園二年Aクラス

 

そこには、FクラスとAクラスの生徒達が集まっていた。

 

なお、明久と島田の姿はない。

 

明久は入院しているからで、島田は自宅謹慎中である。

 

明久は雄二達が帰った後、目を覚ました。

 

最初、明久は三年前を思い出したらしく、錯乱しかけたが、謙信が明久を抱き締めて落ち着かせた。

 

そして今、フィールドには謙信が立っている。

 

謙信が着ている制服は昨日のままで、血が乾いて赤黒くなっている。

 

その謙信を見て、ほとんどの生徒は痛ましい表情だった。

 

現在、試合は互いに一勝一敗二分け一無効となっている。

 

そこから試合は再開されて、Aクラスからは謙信が出た。

 

そして、Fクラスからは

 

「姫路、行け」

 

「はい!」

 

雄二に促されて、姫路が出た。

 

フィールドに出た姫路は、謙信を見ると

 

「あなたは、吉井くんのなんなんですか?」

 

と、謙信に問い掛けた。

 

すると謙信は、目を閉じたまま

 

「明久は、私の恩人であり、婚約者です」

 

と言った。

 

すると姫路は、背後に黒いオーラを揺らめかせて

 

「そうですか……吉井くんにはO☆SI☆O☆KI☆をしないといけませんね……」

 

と呟くと、謙信が薄く目を開けて

 

「貴女にそんな権利があるとでも?」

 

凄まじい威圧感と共に、問い掛けた。

 

そんな威圧感に気付いてないのか、姫路は

 

「吉井くんには、Fクラスがお似合いなんです! 高橋先生、総合科目でお願いします!」

 

高橋女史に教科を宣言した。

 

高橋女史は、すぐさまパソコンを操作して

 

「設定しました。召喚してください」

 

と二人に、召喚を促した。

 

すると、二人は頷いて

 

試獣召喚(サモン)!」

 

と、キーワードを唱えた。

 

軽い爆発音がした直後、二人の足下に幾何学的な模様の魔法陣が浮かび上がって、召喚獣が現れた。

 

そして数秒後、遅れて点数が表示された。

 

総合科目

 

Fクラス 姫路瑞希 4409点

 

「はあぁぁぁー!?」

 

「なんだよ、あの点数!?」

 

「代表に匹敵するぞ!」

 

姫路の点数を見て、Aクラスからは驚愕の声が上がった。

 

元々、姫路瑞希という少女は成績優秀で有名だった。

 

それこそ、Aクラスに余裕で入れると言われるほどに。

 

しかし、それでも良いとこ次席クラスのはずだった。

 

その彼女の点数は今や、Aクラス代表クラスだった。

 

驚くな、というほうが無理だろう。

 

まさしく、Fクラスの切り札だった。

 

だが……

 

「その点数がどうしました……?」

 

総合科目

 

Aクラス 上杉謙信 4356点

 

もう一人、その点数に匹敵する少女が居た。

 

「なっ!?」

 

「姫路さんに匹敵するだと!?」

 

Fクラスからは驚愕の声が上がり、Aクラスからは

 

「凄い……」

 

「彼女なら、勝てるかも……」

 

すがりつくような声が聞こえた。

 

「点数なら、私のほうが上です!」

 

「戦いというのは、点数だけでは決まりません」

 

と、二人が言った直後、高橋女史が片手を上げて

 

「試合、開始!」

 

と、宣言した。

 

その直後

 

「先手必勝です!」

 

その言葉と共に、姫路は腕輪が装着されている腕を突き出し

 

「腕輪、発動!」

 

その極太の熱線を、謙信に向けて放った。

 

熱線が迫るなか、謙信はゆっくりとした動作で右腕を掲げた。

 

その直後、謙信の立っていた地点で爆発が起きた。

 

「これで……」

 

その光景を見た姫路は、構えを解いた。

 

だが、それは致命的なミスだった。

 

「油断大敵です……」

 

「え?」

 

謙信の呟きに姫路が首を傾げた直後

 

ザシュッ!

 

何かを切り裂く音が響き、姫路の召喚獣の首が落ちた。

 

そして姫路の召喚獣が消えて、消えた姫路の召喚獣の背後の位置には、謙信の召喚獣が刀を振り抜いた姿で立っていた。

 

総合科目

 

Aクラス 上杉謙信 4306点 WIN

 

VS

 

Fクラス 姫路瑞希 0点 LOSE

 

「勝者、Aクラス!」

 

高橋女史が勝者宣言をするなか、謙信はつまらなさそうに背を向けて歩き出した。

 

「そんな……確かに、直撃したはず……」

 

姫路が呆然とした様子で呟くと、謙信が背中越しに視線を向けて

 

「私の腕輪で防がせて貰いました」

 

と宣言した。

 

「腕輪?」

 

姫路の問い掛けに謙信は頷いて

 

「ええ、私の腕輪の能力は氷結です。それを使って、氷の壁を作り出して、貴女の熱線を防ぎ、油断した貴女の召喚獣を切り捨てました。ただ、それだけです」

 

言い終わると謙信は、Aクラスの方へと戻った。

 

こうして、Aクラスが一歩リードとなった。

 

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