僕と戦極姫と召喚獣   作:京勇樹

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やることないから、暇で暇で……
おかげで、半日で書きあがったよ



決勝戦

試験召喚獣大会、試合会場

 

『只今より、試験召喚獣大会、決勝戦を行います!』

 

司会がそう宣言すると、それまで静かだった会場が歓声で一気に騒がしくなった。

 

『司会は私、新聞部の新野(にいの)すみれがお送りします! それでは、選手の入場です!』

 

司会の新野すみれがそう言うと、赤い階段の方から煙が噴出した。

 

『まずは、赤コーナー! 三年Aクラス所属。常村勇作選手&夏川俊平選手! 三年生の中では唯一、コンスタントに勝ち抜けてきました! 三年生の面目躍如といった所でしょうか!?』

 

新野すみれがそう紹介すると、赤コーナーの階段から常夏コンビがそれぞれ片手を上げながら入場してきた。

 

だが、二人が現れた瞬間、会場はブーイングの嵐であった。

 

「おいこら! なんでブーイングなんだよ!」

 

「俺達は優等生だぞ!」

 

二人は文句を言うが、誰も相手にしなかった。

 

どうやら、他の店でも営業妨害をしていたようだ。

 

『続きまして、青コーナー! 二年Fクラス所属! 坂本雄二選手&土屋康太選手! 彼らは格上相手に勝ち続けて、決勝戦まで上り詰めました! これは、Fクラスに対する認識を改める必要がありそうですね!』

 

と紹介すると、青コーナーの階段から煙が吹き出して、その煙の中から雄二と康太が現れた。

 

二人は手を上げたりせずに、一歩ずつ階段を登っている。

 

だが、その目に宿しているのは強い決意の光だった。

 

そんな二人が登場すると同時に、もの凄い歓声が巻き起こった。

 

「なんで、Fクラスのクズ共には歓声なんだよ!」

 

「おかしいだろうが!」

 

常夏コンビは文句を言うが、誰も相手にしなかった。

 

『それでは、この試験召喚獣大会のルールをおさらいしましょう! 今回は……』

 

と新野すみれがルールのおさらいを始めたが、雄二達は聞いていなかった。

 

「なあ、先輩方や……ちょっとばかし、質問があるんだが、いいか?」

 

雄二が問い掛けると、常村が億劫そうに

 

「んだよ、クズ野郎?」

 

と睨みつけた。

 

雄二はそんな視線を軽く受け流して

 

「あんたら、教頭に組みしてるんだろ? なんでだ?」

 

と問い掛けた。

 

すると、常村は鼻で笑ってから

 

「気付かれたんなら、仕方ねぇ……推薦だよ。推薦!」

 

「今回、教頭先生の企みに協力したら、俺達のために推薦を書いてくれるってな! そうすりゃあ、面倒な試験勉強なんてしなくてすむ!」

 

常村に続いて夏川がそう言うと、雄二は哀れみを含んだ目で

 

「あんたら、バカか? 教頭がやろうとしてるのはな、この学園の取り壊しに等しいんだぞ?」

 

「……そんな学園の推薦など、ただの紙に等しい」

 

雄二に続いて康太もそう言った。

 

すると、常夏コンビは笑って

 

「そりゃ、てめぇらだけだ!」

 

「俺達には、新しい学校も用意される!」

 

と言った。

 

要するに、常夏コンビは学園自体を売ったのと同義である。

 

そのことに気付き、二人は拳を白くなるほど握り締めた。

 

「てめぇら……ふざけんなよ?」

 

「……その腐った性根、斬り捨てる!」

 

「ハッ! やってみろや!」

 

「どうせ、勝つのは俺達だ!」

 

雄二達の言葉に、常夏コンビがそう返したタイミングで

 

『それでは、決勝戦の教科を発表します!』

 

と、新野すみれが言った。

 

すると、モニターのルーレットが回りだした。

 

そして、十数秒後表示されたのは

 

『教科は選択科目の家庭科です!』

 

必修科目ではなく、選択科目の家庭科だった。

 

「なっ!?」

 

「バカな!? 決勝戦の科目は化学だったはずだ!」

 

表示された科目を見て、常夏コンビは驚愕した。

 

「おやぁ? 決勝戦はランダムって書いてあったのに、まるで化学が選ばれるのが決まってたような口振りだな?」

 

「……どうせ、小細工をしたんだろ」

 

雄二と康太がそう言うと、常夏コンビは悔しそうに歯噛みした。

 

実を言うと、雄二と康太は試験召喚獣大会のシステムに不正アクセスがあったのを知っていたのだ。

 

それは今朝方、補充テストをするために早めに登校した時だった。

 

補充テストを終えて、二人は教室に戻ろうとしたら学園長に呼び止められたのだ。

 

その内容が、今朝方早くに試験召喚獣大会運営システムに何者かによる不正アクセスが行われたという話しだった。

 

その不正アクセスは、防衛プログラムにより成功して騙したという話しだった。

 

そして、その不正アクセスを行ったのは教頭のパソコンからだった。

 

『それでは、召喚してください!』

 

試獣召喚(サモン)!」

 

召喚を促されて、四人は一斉にキーワードを唱えた。

 

四人の召喚獣が現れて、最初に常夏コンビの点数が表示された。

 

家庭科

 

三年Aクラス

 

常村勇作 185点

 

夏川俊平 170点

 

「けっ! 確かに教科選択はビビったが、俺達が有利なのは変わらねぇ!」

 

「どうだ! これが優等生の点数だ!」

 

常夏コンビは嘲笑うが、雄二と康太は冷静に

 

「ほざけ……」

 

「……そんな点数がどうした?」

 

と告げた。

 

その瞬間、二人の点数が表示された。

 

家庭科

 

二年Fクラス

 

坂本雄二 389点

 

土屋康太 378点

 

その点数は、圧倒的だった。

 

「な、なんだよ! その点数は!?」

 

「お前らFクラスのクズ共に、そんな点数が取れるわけがないだろ! カンニングだ!」

 

常夏コンビは喚くが、雄二達は溜め息混じりで

 

「おいおい、自分達が不利になった途端にいちゃもんか? 程度が知れるな」

 

「……それに、試験官は西村だ。カンニングが出来る訳がない」

 

と言った。

 

そのタイミングで

 

『それでは……試合、開始!』

 

と、ゴングが鳴った。

 

「ちぃ! 点数じゃ負けてるが、俺達がお前らクズに負けるか!」

 

「三年の実力を教えてやる!」

 

常夏コンビはそう言うと、先手必勝とばかりに突撃した。

 

しかし、雄二と康太の二人は慌てずに身構えると

 

「そんな攻撃!」

 

「……食らうバカは居ない!」

 

と言いながら、素手で常夏コンビの召喚獣を空中に上げた。

 

「行くぞ、康太!」

 

「……合わせる!」

 

雄二の掛け声に康太が返すと、雄二と康太の召喚獣も常夏コンビの召喚獣を追いかけて飛び上がった。

 

そして、雄二の召喚獣は常村の召喚獣を捕まえて自身の肩に常村の召喚獣の頭を乗せて、両膝の裏側を掴み、康太の召喚獣は夏川の召喚獣の背中に乗って、夏川の両手を掴んで引き上げた。

 

「筋○バスター!」

 

「……オラッ○!」

 

二人は技銘を叫ぶが、それだけでは終わらなかった。

 

二人の召喚獣は空中でドッキングして……

 

「これぞ!」

 

「……友情のツープラトン!」

 

二人が放つのは……

 

「肉○ップ!」

 

48の殺人技と仮面貴公子のコンビネーション技だった。

 

そして、轟音と共に技が炸裂。

 

その結果……

 

家庭科

 

三年Aクラス 常村勇作&夏川俊平 0点 LOSE

 

VS

 

二年Fクラス 坂本雄二&土屋康太 389点&378点 WIN

 

二人の勝利が決定したのだった。




右膝靭帯か半月板を損傷したので、現在自宅療養中
手術だったら、どうしよう
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