僕と戦極姫と召喚獣   作:京勇樹

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多少短いですが、投稿です
さて、ラストが近付いてきた


沖縄旅行 三日目

三日目

明久達は、朝食を食べ終わると荷物を部屋から運び出した。

そして、ペンションの前に並ぶと

 

「ありがとうございました!」

 

と感謝の言葉を述べた。

すると明日菜は、微笑みを浮かべて

 

「いえいえ、またいらしてくださいね」

 

と言った。

そして明久達は、車に乗ってペンションから去り、西表島から去った。

そして沖縄本島に渡ると、最後の観光地に向かった。

その場所は、美ら海水族館である。

日本で唯一、ジンベエザメが居る水族館だ。

そこに訪れると、明久達はチケットを購入し、中に入った。

 

「うわぁ……凄い……」

 

「デカイね……ジンベエザメ……」

 

悠々と泳いでいるジンベエザメを見て、明久達は感心した声を上げていた。

約10mを誇る全長で、ゆったりと遊泳している。

それは寧ろ、一種の威圧感があった。

一般的に知られるサメは獰猛で、人にも襲いかかることで知られている。

しかしジンベエザメは、世界でも数少ないプランクトンを食べるサメなのだ。

動きもサメの中ではゆったりしており、常にその大きな口を開いていて、一種の愛嬌さを感じるだろう。

美ら海水族館の見所は、ジンベエザメだけではない。

間近で見れる海亀。

更に南方にある水族館故に、温暖な海の魚が中心となっている。

その時だった。

 

『間もなく、外の大プールにてイルカのショーが開催されます。よろしければ、お越しください』

 

と放送が聞こえて、明久達は向かった。

入り口で雨合羽を受け取り、明久達は席に座った。

そして始まった、イルカショー。

イルカはインストラクターのサインを見て、次々とアクションを成功させていく。

それを見て、明久達は感嘆の声を上げた。

 

「凄いなぁ……」

 

「イルカは、頭が良いからね……芸を覚えるんだよね」

 

「小さい指示でも、確実にやってるね」

 

「イルカの知能、人間並って聞いたことがあるな」

 

と話してる間にも、イルカは次々と成功させていく。

そのアクションの中で、イルカが高い位置まで跳躍

水面に着水した。

すると、大量の水が巻き上がって客席に届いた。

 

「なるほど……このための雨合羽だったのか」

 

「まあ、濡れるのも楽しみなんだろうが」

 

「濡れたら、着替えが大変ですね」

 

明久達は入り口で雨合羽を配っていた理由に気付いて、納得していた。

子供は大喜びだが、大人としては問題である。

明久達はもうすぐ帰るために、車の中に荷物がある。

しかし何らかのツアー客や、ホテルから直接来ている人達なんかは着替えは工面出来ない。

濡れたままで車に乗れば、処理が大変だ。

それを防ぐために、雨合羽を配っていたようだ。

ショーが終わると、明久達は雨合羽を返却

そして、水族館を回るのに戻った。

それから明久達は、様々な魚を見て、おみやげを購入

そして、美ら海水族館から一路、空港に向かった。

車内は静かで、起きていたのは、運転していた明恵と助手席に座っていた明久だけだった。

 

「皆、寝てるみたいね」

 

「疲れたみたいだからね」

 

バックミラーで後方を見た明恵が言うと、明久が肯定した。

すると明恵は、横目で明久を見て

 

「明久、トラウマはどうかしら?」

 

と明久に問い掛けた

すると明久は、左手を見ながら

 

「大分、刀は握れるようになってきたね……けど、完全には無理かな……」

 

と答えた。

 

「そう……心の病だものね……簡単には行かないわね」

 

明久の返答を聞いて、明恵はそう呟いた。

実際、過去にはトラウマを完全に克服した者も居れば、一生悩まされ続けた者も居た。

それは一重に、本人の精神力次第と言える。

そう言う意味では、明久は高い方なのだろう。

でなければ、刀を握れるようになるわけが無いのだ。

少しすると、明恵が

 

「明久……あんたは恵まれてるわ……謙信ちゃんだけじゃない……あんなに、慕ってくれる友達が居るじゃない」

 

と言いながら、バックミラーで後ろを見た。

それに倣い、明久も後ろを見た。

全員、肩を並べて眠っている。

 

「それに、いざとなったら、私達親が居る……だから、明久は気にしないで突っ走りなさい」

 

「うん……ありがとう……」

 

明恵の言葉に、明久は感謝の言葉を述べた。

破天荒な性格の明恵だが、やはり親なのだ。

明久が心配だったのだ。

明恵は明久の顔を横目で見ると

 

(あの頃よりかは、険が無くなったわね……転校させて正解だったわ……)

 

と自分の決断を自画自賛した。

なにせ、孤独になってしまっていた明久に、かなりの人数の友達が出来たのだから……

そして数十分後、明恵が運転していた車は空港に到着。

明久達は、吉井家が用意した飛行機で本土に帰還した。

帰り際に、幼馴染みメンバー以外に明恵が用意したおみやげが渡されて、それぞれ用意された車で帰宅。

明久達も、用意された車で帰宅した。

なお、渡されたおみやげの中身にメンバーが驚いたのは、また別の話しである。

こうして、沖縄旅行は幕を下ろしたのだった。

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