僕と戦極姫と召喚獣   作:京勇樹

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短いです
最後の伏線です


復讐者

それは、着実に動いていた

少しずつ、復讐の機会を狙っていた

憎き相手を、確実に消すために

しかし、幾多の策を講じても全て失敗した

だからその復讐者(アヴェンジャー)は、自ら動くことにした

もはや、他人任せには出来ないと

 

「やはり復讐は、自分でやらなければならないわ……」

 

他人任せにしたのが間違いだった

 

「剣聖……絶望を貴方に送るわ……」

 

でなければ、自分の怒りは収まらない

絶望を

地獄を

それこそが、我が望み

彼の無念を晴らすことこそが、我が運命(さだめ)と我は魂に刻んだ

そのためならば、悪魔に魂を売ろう

悪魔になろう

ああ、だから見ていてほしい

あの世で、我の偉業《復讐》を

我が半身よ

貴方の無念は、我が晴らそう

さあ、相手にとってのパンドラの匣を開けよう

絶対的な絶望を、相手に捧げよう

自ら死のうとしたら、それを邪魔し、相手の眼前で大事な半身を辱しめて、無惨にその命を散らせよう

自ら殺してくれ、と懇願させるくらいに

そのために、準備は着々と進めた

後は、時が来れば動ける

我が復讐、必ず成就させる

でなければ、死んでも死にきれない

ああ、見ていて

我が同志よ

我が半身よ

我々の原初の願いは、最早叶わない

その代わりに、この復讐だけは叶える

あの憎き相手に、ありったけの絶望を叩き付ける

それが終わったら、我もすぐに其処に行こう

貴方の居ない世界に、ようなどない

貴方の居ない世界に、意味などない

あの日からずっと、そればかりを願っている

復讐を

復讐を!

復讐を!!

あの憎き相手に、復讐を!!!

我は復讐者

相手に絶望を叩き込む復讐者

さあ、復讐者の幕を開けよう

我が復讐を認めよ

相手の希望を奪い取ろう

あの家に滅亡を

栄華を許すな

幸福を許すな

繁栄を許すな

相応しいのは、絶望だけ

一切の希望無き、虚無の絶望を

止めようとする者達が居るのならば、その全てを粉砕しよう

その命を火にくべて、我が復讐の業火に変えよう

その業火で以て、相手の全てを焼き付くそう

我が復讐の業火に焼かれて、灰も残さず消え去るがいい

我が復讐の業火で、相手の全ての希望を灰塵に帰そう

我が命も業火にくべよう

復讐のためならば、我が命、惜しくなどない

我が復讐により、我を復讐者として記録せよ

今の我は、完全なる復讐者

復讐以外は望まない

復讐の成就以外は望まない

復讐の終わりは、我が命が終わる時

復讐者たる我に、先は不要

復讐は一度で終わらせる

でなければ、相手に生を許してしまう

でなければ、相手に希望を許してしまう

そんなこと、決して許すものか

 

「さあ、もう間も無くよ……あはははははははははは!!」

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