黒髪で目が前髪で隠れるほど長くしている後ろ髪は肩近くまで伸びている。
肌もあまり外に出ないため白いが、イジメによる痣や傷が体の至る所にあるため、あまり肌を外に出したがらない。
ただ僕は幼い頃から人と接することが苦手で、外で遊ばずにいつも室内で本を読んだり勉強を良くしていた。そのおかげなのか成績はいつも上位だった。それでも人と話すことができなくていつのまにか孤立していつも1人で過ごしていたが、いつからか1人でいることは当たり前になり僕はそれでもいいと諦め、納得していた。しばしばイジメられる時もあった。
ただ家にいる時だけはとても幸福に感じた。僕は一人っ子だけど寂しさを感ることが無いくらい両親は優しかった。こんな小さな幸せでも僕は笑顔になれた。家族といる時だけ僕の視界に色が付いたように見えた。
でもそんな幸福も僕が5歳の時に起きたある事件により直ぐに崩れてしまった。
その事件は『白騎士事件』と呼ばれ、軍事基地のコンピューターが何者かによって一斉にハッキングされ、2341発以上のミサイルが発射された。それを防いだのが1ヶ月前程に存在を発表された『インフィニット・ストラトス』という宇宙空間の活動を想定し、開発されたマルチフォーム・スーツだった。これにより従来の兵器を凌駕する性能を世界中に見せつけ、宇宙進出よりも飛行パワード・スーツとして軍事転用された。
しかし一つ欠点があり女性にしか動かすことができず、そのことにより世界は男尊女卑ならぬ女尊男卑の世の中になってしまった。
それからだ。優しかった両親の仲が悪くなったのは。
家に帰るとよく喧嘩しているのを見かける。
あんなに優しかった両親はもう何処にも居なくなり、いつも家に響く両親の怒鳴り声。すごく怖かった。自分の居場所が無くなってしまうようで。
学校では女尊男卑の影響により女の子たちの態度がキツくなり、男の子の悪口などを遠慮なしに言い、また女の子による男の子へのイジメが頻繁に行われた。その被害者に僕も含まれる。
初めは言葉による罵倒で、前にも少しされたのでそんなに気にしなかった。それが駄目だったのかイジメは加速した。イジメには女の子の命令により他の男の子も参加していた。
私物が無くなり、酷い時には学校カバンを中身ごと焼却炉に捨てられ燃やされた。目の前で、だ。殴る蹴るもされた。女の子に首を締められ殺されそうになった時は流石に怖くなり反抗して女の子を突き飛ばし、駆け足で逃げた。先生に何を言っても信じてもらえず、助けてくれる人も何も誰もいなかった。そんな毎日のなかで、日に日に増えていくイジメによる傷。僕は家の布団の中でいつも涙を流した。
そして、中学3年生の冬。
いつものようにいイジメを受けて家に逃げ帰った。何処にもない筈の安らぎを求めて。
リビングから聞こえる怒鳴り声。
ああ、またか。
僕はそう思いながら「ただいま」とだけ告げようとリビングの戸を開けたとき、ハッキリと聞こえた母親の声に固まった。
「......あんな子、産まなければよかった」
「......」
そう告げる母親に父親は何も言い返さなかった。
頭の中が真っ白になり、息が苦しくなった。
『あんな子、産まなければよかった』......それが意味するのは『存在の否定』。
分からない。何で僕はこんなにも辛いのか。普通を望んじゃいけなかったのか? 何で僕がこんな目に合わなければいけないのか、分からなかった。
僕はただ呆然と立ち尽くした。
「ん? ......なっ!? ゆ、優斗......」
「え、あ......ッ!? 」
両親が僕に気づき、先程の会話を聞かれたことを察して目を見開いていた。
そして、呆然と立ったまま僕の中で何かが壊れる音を聞いた。
「......そっか...そうだよね。分かったよ......お父さん、お母さん――――ゴメンね? 」
微笑みながら2人にそう告げて2階の自室に向けてリビングを出た。
自室に着くと鍵を閉めて布団に倒れ込んだ。
ドアの向こうから両親の謝る声が聞こえてきたが、痛む体と心にそのまま目を閉じた。
......もう戻らない関係。崩れさってしまった周りの環境。すべてが僕を苦しめていった。
次の朝。両親もまだ寝ている午前5時、僕は制服に着替えリビングに向かう。それは両親に会わず学校に登校するためだ。
「......」
行ってきます。そんな言葉も言えずに家を出た。
その日の午後。僕......いや、この学校の男子全員が運動場に集まった。
話によると、この前『世界唯一の男性IS操縦者』が発見され、他にも適性が出る男性を探すため『全国男性IS起動テスト』というものがき急きょ行なわれる事になり、それが今日らしい。
この頃テレビを見ていなかったから知らなかった。それと同時に適性が出ないように思った。
そして、僕の順番まで回ってきた。これまで適正する男性はいなかった。
「早く触れろ」と促されてISに触れた。
するとISが光はじめ、収まると僕はISを纏っていた。周りは驚きの声をあげる者、どこかに連絡する者がいた。
――――また、
書きたくなったから、書きました。
いろいろと思いついては書きたいなぁと思いふけて、我慢が出来なくなっちゃいました。
後々 (というより直ぐかも) 、アンチ・ヘイトを入れることになると思うのでご了承下さい。誰とは言いませんが。
ではこれからも宜しくです。