FAIRY TAIL -大地の物語-   作:kuma3

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驚愕!妖精の尻尾!4

スズハが去った後すぐにミラがカウンターに戻ってきた。

 

「ただいま、ガリア」

 

「お帰りミラジェーン…あ、そうだ、さっきスズハって名乗る子がミラジェーンを訪ねて来ていた…です」

 

「え!?スズハちゃんが帰ってきたの!?」

 

ミラはカウンターの机を叩いてガリアの顔を覗き込ませた。

 

「あ、ああ…また後で来るって言っていたと思う…います」

 

「そっか…ガリアは会ったんだね…『妖精戦姫』に」

 

「え?『妖精戦姫』?」

 

ガリアにとってそれは初耳だったからだ。

確かに『妖精の尻尾(フェアリーテイル)』には異名で呼ばれている人物が何人かいる。

有名所では『火竜(サラマンダー)』とはナツのことだ。

そして『妖精女王(ティターニア)』…これはエルザのことだ。『妖精の尻尾(フェアリーテイル)最強の女』故の名だ。

大体のメンバーの異名は噂などで知っているが、『妖精戦姫』と言う異名はガリアにとっては初耳だった。

 

「うん、スズハは『妖精の尻尾(フェアリーテイル)』の中でもエルザと同じぐらい強いの!しかも、スズハは『付加術士(エンチャンター)』なの!」

 

「え!?『付加術士(エンチャンター)』なのにエルザと張る強さ!?…ですか」

 

これはガリアは驚愕の一言だった。

 

『付加術士(エンチャンター)』と言えば主に補助魔法で主戦力をサポートし、戦力を支える言わば裏方なのだが、彼女はそんな裏方でありながら『妖精女王(ティターニア)』の異名を持つエルザと並ぶ強さと聞いて俄(にわか)に信じられなかった。

 

「で、何故『妖精戦姫』なのかは…って!おおーい!スズハちゃん!」

 

どうやらスズハが戻ってきたようだ。

 

「すまない。ミラジェーン・ストラウス。スズハ・カティーラ只今クエストより帰還した」

 

「お帰りなさい、スズハちゃん。ちょうど貴女の話をしていた所なの!」

 

「私…の話ですか?」

 

スズハは不思議そうに首を傾げた。

 

「うん!ここのガリアと一緒に」

 

「さっきぶりだな、スズハ」

 

「そうですね、ガリア・クライム 」

 

スズハは淡々と話す。

 

「で、私の話とは?」

 

「スズハちゃんの異名についてよ」

 

スズハはハッとした顔になったと思えばフッとため息を吐く…

 

「やめてください、ミラジェーン・ストラウス。あれは私の汚点と言うべきもの…その名を広めることは困ります」

 

どうやら本人はおきに召さないようだ。

 

「そうか?俺はいいと思うぞ?『妖精戦姫』いや、『妖精戦姫(ヴァルキリス)』…どうだろ…こちらの方がしっくりと来るような気がするけど」

 

「申し訳ない、ガリア・クライム…君なりの配慮なんだろうが名を言い換えればいいと言うものでもないと私は思うぞ」

 

これもおきに召さない…ようだが、ガリアの後ろではなにやらキャッキャッと喜んでいる声が耳に入っていた。

 

「『妖精戦姫(ヴァルキリス)』か…いいねそれ!私採用したい」

 

呆れたように深々いため息でスズハの肩が落ちる。

 

「こうなっては私には止めようもありません…ガリア・クライム…貴方には悪いですが、私の貴方への評価はマイナスです…」

 

「つまりは少し嫌いになりましたってか?それは申し訳ない。少し名前に彩りをと思ったわけなんだ…決して悪気はない。それだけ知っておいてくれ…」

 

「そうですか、記憶しときます」

 

スズハは疲れたように肩を竦める。

 

「あ、そうだった!マスターから頼まれたことすっかり忘れてたわ」

 

ミラはあっと思い出したようで手の平を叩く。

 

「ガリア。マスターから依頼を頼めるかしら?」

 

「ん?つまり、マスター直属の依頼ってこと…ですか?」

 

「まぁ、内容は至って簡単よ。『モンスターの群れがイースト村を襲っているようだから退治してこい』って言っていたわ」

 

「なるほど 、モンスター退治…初クエストにはちょうどいいかも…です」

 

ガリアは気合い十分なのか掌を拳でバシッと殴る。

 

「スズハ、一応貴方もガリアに付いていって彼の援護をお願い」

 

「ああ、わかったミラジェーン・ストラウス」

 

「え!?俺だけじゃない…んですか?」

 

ガリアは少し不満そうにミラを見る。

ミラは笑顔でガリアに笑いかけるだけだった。

 

「私は君の実力は知らないが、ミラジェーン・ストラウスは万が一に備え私に援護をお願いしたのだ。だからそう不満な顔をしない方がいい、ミラジェーン・ストラウスが泣くから」

 

そう言ってスズハはガリアの肩を叩いた。

ガリアも納得はいっていないようだが、仕方なく首を縦に降った。

 

「わーかーった、しかたねぇけどそうする…でも、今回だけだぞ!」

 

「わかっている、私も出来る限りのサポートをするつもりだ、よろしく頼むぞガリア・クライム」

 

「ああ…」

 

ガリアは少し腑に落ちないようだが、スズハに手を差し出す。

スズハもその手を取り二度目の握手を交わす。

 

「気を付けてね、二人とも」

 

「ああ…行って…きます」

 

「行ってきます、ミラジェーン・ストラウス」

 

ガリア達はカウンターで手を振って見送っているミラに背を向けてモンスター達がいるイースト村に向かって歩き出した。

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