FAIRY TAIL -大地の物語-   作:kuma3

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竜と戦姫 1

ガリアとスズハはイースト村に着いた。

マグノリアからイースト村は馬車で走ること三時間の所にある。

普段は温な小さな村のようだが今は壊れた民家があったり、荒らされた畑等があったりとモンスターからかなりの被害を受けているようだ。

 

「これは酷い」

 

ガリアがこの村に着いてからの最初の一言だった。

目も当てられない状況にショックを隠しきれないでいた。

 

「そのようですね、早く片付けて村の人に安息を与えなくては…」

 

ガリアもスズハと同じ気持ちだった。

 

「もし?あなた方は?」

 

村の状況に絶句していると頭のハゲた老人がガリア達に声を掛けた。

 

「失礼、私達は『妖精の尻尾(フェアリーテイル)』の者。アナタ方の依頼を受けここに馳せ参じました」

 

「おお、『妖精の尻尾(フェアリーテイル)』の方々でしたか!私はこのイースト村の村長、カモメーヌと申します…さぁ、こんな所で立ち話もなんです、私の家にでも移動しましょう」

 

「ありがとう、お言葉に甘えさせていただく」

 

そう言ってカモメーヌに着いていくガリアとスズハだったが違和感に気づいた。

 

(ここの村…静かだな…)

 

村の周りを見ても外出しているものはなく、家の方から視線を感じるので村人は皆モンスターに恐れて気くれていることに気づいた。

 

(…この人達の為にも頑張らねぇと…)

 

ガリアは心の奥底で誓った。

 

 

 

―村長の家―

 

「さぁさぁ、こんな品祖な物しかないですが、どうぞ」

 

そう言ってカモメーヌ村長は暖かいお茶を出した。

 

「ありがとうございます」

 

ガリアはすぐに手に取り一口でお茶を飲み干した。

 

「はしたない、ガリア・クライム。」

 

「悪い、路上暮らしが長くて貰えるものは貰うっていうのでなぁ…つい」

 

「はぁ、全く…ガリア・クライム、貴方の評価は更にマイナスです」

 

スズハはそう言ってまた深いため息を溢す。

 

「すみません、まだ彼はギルドに入りたての新人…右も左も分からぬド素人ですが、多目に見てください…」

 

ガリアは少しカチンときたが、事実そうなのでここはグッと堪えて苦笑いを浮かべた。

 

「ほぉほぉほぉ、気にしなくてもいい。若者は元気なのが一番なのですから」

 

そう言うカモメーヌ村長は少し寂しそうに見てた。

 

「…この村にモンスターが襲って来たのは今から三ヶ月前の話です。最初は農作物を奪うだけかと思っていたのですが、それが段々凶暴性が増したのか、畑だけではなく旅人や私ら村人まで襲うようになり、ついには村そのものを襲うようになったのです…村の者は皆モンスターを恐れて家から出てこなくなり、ついには村を出ていく者まで…」

 

涙を浮かべ、モンスターによる悔しさ怒りが滲み出てくるカモメーヌ村長、それを見てガリアはグッと拳を握り締めた。

スズハはガリアの反応を横目で見るとまた視線を村長に向け、何事もなかったように 質問した。

 

「そのモンスターなのですが、種類はなんなのでしょうか?種類が分からないことにはどのモンスターを倒せばいいのか分からないので」

 

とスズハは村長に問おうのだが、カモメーヌ村長村長は首を振り深々と頭を下げた。

 

「申し訳ありません、私らではそのモンスターを特定する事すら敵いませんでした…」

 

「そう謝ることねぇぞ、じぃさん。要するにモンスターを倒せばいいだけだろ?だったら皆まとめてぶっ飛ばしてやればいい、そんだけだ」

 

とガリアはガッツポーズを決めるがスズハは呆れたようにため息を漏らす。

 

「ガリア・クライム、貴方の意気込みには評価したいけどそれが出来ないから困っている」

 

「え?なんで?」

 

ガリアは唖然とした顔でスズハを見つめた。

 

「ここのモンスターには希少種の『ゴールドディア』がいるの。このモンスターを狩ることは禁止されているから手も足もでない。だから、モンスターを特定する必要があるの、わかりましたかガリア・クライム」

 

「へぇ、なるほど」

 

と言ってガリアは腕を組んでまた考え始めた。

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