ガリア達が大暴れした町から歩くこと三日、ガリアの目的地『
フィオーレ王国の東部に位置する町マグノリア、人口六万人で古くから魔法も盛んな商業都市である。
町の中心では『ガルティア大聖堂』が建っており、そのまま真っ直ぐ進んでいくと見えてくるのは今日から加入するフィオーレ一(いち)のお騒がせギルド『
「って聞いていたんだが…」
ガリアその目の前の現状に少々困惑していた。
彼が聞いた話では『ガルティア大聖堂』を抜けた先にギルド『
「これには色々と理由があるのだが、今は建て直し中なんだ」
そうエルザは目の前のギルドの現状に少し寂しそうな表情で見ていた。
「そうなのか、建物が古くなったとか、か?」
「ああ、大体そんなものだ」
エルザはそう言うが何故か周りの皆は暗い表情を見せる。特にルーシィは悔しそうに手を握りしめて居た。
何かもっと違う理由があるらしいがガリアはそれ以上口を出すのをやめた…
「あ!皆お帰りなさい」
銀髪で白肌の美人が此方にバーカウンターの所から大きく手を振っていた。
皆も彼女に返すように『ただいま』と声をかけていた。
「あれ?その子は?」
銀髪の美人はガリアを指差し問う。
「あ、俺はガリア、ガリア・クライム…ギルドの加入希望だ」
「私はミラジェーン、皆にはミラって呼ばれているわ。よろしくガリア」
「ああ、よろしくミラジェーン」
彼らは軽く握手をかわす。
「マスター呼んで来るわね」
そう言ってミラは建築中のギルドの方へ行ってしまった。
「ガリア、すまないが私達は荷物を降ろしに一旦自分達の家に戻るとする」
「ああ、ありがとなエルザ。俺をギルドに誘ってくれて…お前達と出会っていなかったら今頃俺は評議院に捕まっていたのかもな…」
「礼なんて言う程のものじゃないぜ。俺達はお前を仲間だとして歓迎したまでだ。まぁ、なにか困ったことでもあれば俺達の所に来ればいいさ」
「ありがとな、グレイ」
グレイとガリアは腕を組み合わせ、
「また、勝負しようぜ!今度は一対一な、ガリア」
「わかったよ。次は勝たせてもらうぞナツ」
「いいや、負けねぇぞ」
ナツと拳を合わせ、お互いを称えあった。
「バイバーイ」
「ああ、また今度なハッピー」
ハッピーとはハイタッチして、
「私も入ってまだ浅いけどわかないことは聞いてね」
「ありがとな、…ええっと」
「ルーシィよ!名前忘れないで!」
「悪いな、わざとだ」
「なお、悪いわ!」
ルーシィとはふざけあった。
「普段から騒がしいギルドなんだが、不思議と居心地はいいギルドなんだ。すぐに馴染めると思うぞ」
「ありがと、エルザ」
彼と出会ったことはガリアにとって運命だと思うのだ。
ガリアはこのギルドに起こる波乱の日々をまだ知らないのだった…