ISG~インフィニット・ストラトス・ガンダム~ 作:レイブラスト
「……ん……ふぁ~あ……あれ? どこ此処? おい龍、起きろって」
「う~ん……ん? 何だ此処は!? 見渡す限り真っ白だ?」
俺達、家に帰ってた筈だけど……いつの間に? 普段通ってる道を歩いてたら子供2人が道路に飛び出して車に撥ねられそうになったんで、隣にいた龍と即決して助けに入って……あ。
「彰人……」
「その様子だと、お前も思い出したのか……」
何てことだ。子供達を助けた時に、俺達は2人揃って死んでしまったということか……父さん母さん、それに親戚の皆さん……きっと悲しんでるだろうなぁ。
「正解。いやぁ、自力で自分の死に気づくとは。やっぱり君達は只者じゃあないな」
「っ、誰だ?」
背後から聞こえた声に驚いて振り向くと、白い衣装を着込んだ男性が椅子に腰掛けていた。
「これは失礼。私は君達の世界を見守る者の1人。言うなれば神だ」
「神様? 本当に? いや、疑ってる訳じゃないが……」
訝しみながらも真っ直ぐ神様(?)を見つめる龍。俺も疑いたいところだけど、自分が死んだという自覚はあるし、この真っ白な空間が何なのか説明がつかなくなる。
「それで、そんな神様が俺達に何の用で?」
「ふむ。実は私が来たのは他でもない。桑原彰人君と菅原龍君。君達を勇気ある者として、特別に転生させる為さ」
なるほど、転生か………………………え、転生?
「マジで言ってるんですか?」
「うん、マジ。ついでに転生先は『IS』一択だから先に謝っとく。選択肢なくてごめんね」
「ISって……あのIS!? まずいなぁ、俺全く知らないぞ」
ポリポリと頭を掻きながら龍は困った様子で言う。コイツはガンダムのノベライズ版を主に読んでたからな……無理もないか。
「うろ覚えだけど俺知ってるから、必要ならサポートしようか?」
「是非頼む。うろ覚えでも何でもいいから」
藁をもすがる思いとは正にこのことを言うんだろう。
「ただ、転生すると言っても環境が整ってないと話にならない。何か注文があれば聞くよ?」
「本当ですか? じゃあまず、龍を織斑一夏として転生させて下さい」
「いいよ」
「俺名字と名前変わんの!?」
「いや、姿も変わる」
「嘘ぉ……何でこうするの?」
だって、原作の一夏だと……恋愛関係で厄介事に巻き込まれるのがわかるもん。
「他には?」
「他には……俺と龍は変わらず幼なじみにしてほしいのと、俺もISが動かせるようにしてほしいです」
「お安いご用だ」
ISが動かせないと物語に入るどころの話じゃなくなるからな。前世じゃ周りはほぼ男子だったんだし、その逆も楽しまないと。
「後、君達の専用ISを決められるんだけど、どうする?」
「(専用ISか……)そうですね、俺はTV版のウイングガンダムゼロで。龍は何にする?」
「え?(これ、自分が好きなガンダムを言うの? だったら……)ダブルオーライザーで」
「よしわかった。手配しておこう」
絶対龍は上の空だったな。これは転生したらしっかりサポートする必要があるな……。
「それじゃあ、転生させるよ。……スリー、ツー、ワン…………転生、キターーーーーー!!」
「「何でフォーゼ!?」」
龍とダブルツッコミを入れながら、俺の意識は消えて行った。
彰人と龍が転生した後、1人空間に残った神は腕を組んで「う~ん」と唸っていた。
「原作そのままだとどうにもつまらないよねぇ。見た目ガンダムのISが2つあっても違和感だらけだし……よし! 思い切ってISは全部ガンダムの見た目に変更だ! それと自然転生させる予定の人間が3人居るから、彼らもぶっ込もう! 他にも色々弄くって……ふふふ、これは面白くなりそうだぞ!」
そう言うと、彼は真っ白な空間から姿を消した。