ISG~インフィニット・ストラトス・ガンダム~ 作:レイブラスト
皆さんこんにちは、現在進行形で電車に揺られている矢作彰人だ。受験会場に向かっている途中、つまり中学を卒業したんだが、ここまでに色々あった。
中三の頃に千冬さんはドイツから一旦帰国して、一夏の家でしばしくつろいでいた。IS学園に教師として務めるまでだから、一月は居たことになる。その間、俺と共に一夏の恋愛相談にも乗ったが、最終的に「箒に会ったらまず全力で謝る」ことになった。これが精一杯でした……。
今尚ドイツに居るラウラちゃんは一年で特殊部隊の隊長になり、隊員との仲も良好だと言う。特に副隊長のクラリッサ・ハルフォーフさんとは日本文化好きという接点があり、そこから仲良くなって強い信頼関係が生まれたらしい。……クラリッサさんて、確か変な日本文化を持っていたような……やめとこう。考えたら負けだ。
更に省吾兄ちゃんが内閣総理大臣指名選挙で指名され、しかも見事当選。何と総理大臣になった。本人も苦笑しながら会見していたけど、由唯さんがそのまま秘書としてついてるから大丈夫だよね? 後、千冬さんが物凄く羨ましそうな目で由唯さんを見ていたことをここに記す。
そして現在。俺と一夏は電車を降りて私立
「……彰人。現在地、どこだ?」
「……わからん」
ガチで迷ってしまった。何この建物? 複雑すぎて方向感覚無くしたんだけど!? しかも案内板見当たらないし! 原作一夏が迷うのも頷けるよ! 新手の嫌がらせか!!
「こんなことなら、ネットで地図でもプリントしとけばよかった……」
もう後の祭りだが、愚痴の1つを零すのは許されてもいいと思う。もうね、気分が下がりっぱなしなんだよ。
「一夏、こうなったらどっか適当にドアを開けるぞ」
「運を天に任せるのか。いいぞやってやれ」
一夏の同意を確認し、俺は数ある(と言ってもそんなにたくさんはない)ドアの中から「これだ!」と思ったものを選んで開けて中に入った。
「あー、君達、受験生だよね。はい、向こうで着替えて。時間押してるから急いでね。ここ、4時までしか借りれないからやりにくいったらありゃしないわ。まったく、何考えてるんだか……」
そこにいた神経質そうな女性教員に言われるがまま、カーテンを開ける。するとそこには、日本が開発した第2世代型IS『M1アストレイ』が2機鎮座していた。
「ヒュゥ、ビンゴだ」
「だな」
確認するようにM1アストレイをまじまじと見つめる。こうして見ると、完全にガンダムだな。サン○イズの許可得てるし、売り上げ上がってるみたいだから版権的な問題はないだろうけど。
「これに触れれば、俺達は……」
「気をつけろ一夏。ソイツに触れたら、もう後戻りできなくなる。否応無く戦いにも巻き込まれるぞ」
「わかってる。覚悟の上さ」
「そう言うと思ってたよ」
覚悟を完了させた表情の一夏を見て小さく笑うと、俺は一夏と同時にM1アストレイに手を伸ばした。
「さあ行くぞ! 真なる人生の始まりだ!!」
「刮目させてやる! 俺達の生き様を!!」
そして―――M1アストレイは起動した。
その日の内だった。「日本の男子中学生2人がISを動かした」というニュースが世界中に流れ、世界そのものを大パニックに陥らせたのは。