ISG~インフィニット・ストラトス・ガンダム~   作:レイブラスト

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8th Episode

どうもこんにちは、矢作彰人だ。あれから時間が流れてもう4年生になった。ISは量産、各国に軍事力として配備され、ガーランドもGR-2型が続々と配備された。ただ、ISはコア部分に束さんにもわからないバグがあって女性にか使えず、これによって原作程じゃあないが女尊男卑の世界になってしまった。

 

ちなみに、ここまで一夏と箒ちゃんは互いを好き合ってる筈なのに、恥ずかしくて好きだと言えてないもどかしい関係のままで見ているこっちがやきもきする。

このまま待っていればどっちかが告白するだろうと思っていたら、どっこいそうもいかなくなった。

 

箒ちゃんが、政府要人保護プログラムというもので箒ちゃんを転校させることに決めたからだ。これまでは政府の監視があっても俺達と一緒に暮らせていたが、ついにこうなってしまった。俺も一夏も驚いた。由唯さんと省吾兄ちゃんは反対したが、政府の命令だからと突っぱねられられたらしい。

 

「で……一夏はどうするんだ?」

 

「どうって……?」

 

一夏の家のリビングで、俺は沈んだままの一夏に質問した。箒ちゃんが転校すると聞いてから、ずっとこの調子なんだ。

 

「箒ちゃんのことだよ。好きなんだろ? だったら告白しないと」

 

「でも、もし断られたら……」

 

「そんなの、言ってみなきゃわかんないだろ。それに言うじゃんか。男は度胸って。失敗を恐れて諦めたら、絶対後悔するぞ」

 

そう言って、背中をバンッ!と叩く。しゃんとしたのか、一夏は何やら決意した顔つきになっていた。

 

「よし! 俺、当たって砕けろで告白してくる!」

 

「いや砕けちゃダメだろ」

 

「はは、冗談だって。で、引っ越しの日っていつだっけ?」

 

「今日だぞ」

 

「………………え?」

 

一夏の顔が見事に引き攣った。

 

「だから今日だって。俺何度か言ったのに聞いてないのか?」

 

「……何時だ?」

 

「今10時だから……後十五分だな」

 

「やばっ!? 行って来る!!」

 

慌ただしく、一夏は外に出て行った。

 

「ま、頑張れよ~」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

一夏SIDE

 

「はぁ……はぁ……っ、箒ちゃん!」

 

家から全力疾走し、俺はどうにか箒ちゃんの家に着いた。丁度引っ越しのトラックに荷物等を積み込んでおり、ギリギリだったことがわかる。

 

「一夏、どうしたんだ? そんなに急いで」

 

「実は…はぁ……ほ、箒ちゃんに……はぁ……話したいことがあって」

 

「私に?」

 

「えと、ここじゃ恥ずかしいからこっちで」

 

「え!? お、おい!」

 

箒ちゃんの手を引いて、俺は周りから死角になっている裏庭に移動した。

 

「本当にどうした? こんな場所まで連れて来て」

 

「ご、ごめん。どうしても言っておきたいことがあってさ」

 

「そうか。では、遠慮無く言ってくれ」

 

「ああ………………」

 

言いかけて俺は気づいた。プロポーズの言葉を何も考えてないことに。

まずい……これは非常にまずいぞ。……いや、敢えて逆に考えろ。何も無くていい。小細工なしの、直球勝負でいく!!

 

「……実は俺、箒ちゃんのことが…………好きなんだ!!」

 

ようし、言った! 言ったぞ! これでどう転ぶかは知らん!!

 

「え……そ、それは……本当、なのか?」

 

「冗談で言う奴がいるか! 本気の本気、超本気だ!!」

 

「そ、そうか……だとすれば…………嬉しいな。うん。物凄く」

 

「…………へ?」

 

今度は俺が驚く番だった。嬉しい? え、それってまさか、箒ちゃんも!?

 

「箒ちゃん、もしかして」

 

「……ああ。私もす、好きなんだ……い…一夏の、ことが……っ!」

 

顔を極限にまで真っ赤にさせて箒ちゃんは言った。……そんな、両思いだったなんて……何で気づかなかったんだろう!

 

「箒ちゃん……! ごめん、俺、箒ちゃんの気持ちに気づいてなくて……」

 

「一夏が謝ることはない。私だって、一夏の気持ちは知らなかったし、一夏に言う勇気もなかったんだから。剣道をやって精神面を鍛えてきたつもりだったが、全く情けない」

 

そう言うと、箒ちゃんは俺にそっと抱きついてきた。

 

「ほ、箒ちゃん?」

 

「一夏……私は、好きな子に素直に好きと言えなかった情けない女の子だ。けど、こんな私を好きになってくれたのなら、1つだけ頼みがある」

 

「何? 俺ができることなら、何でもするよ」

 

「私はもう引っ越して別の場所に行ってしまう。次に何時会えるかはわからない。だから、最後の思い出に、せめて…………キ、キ……キス、を……」

 

「っ!!!!!! ほ、本当に、いいのか?」

 

「お、同じことを二度言わせるなっ」

 

拗ねたように言うと、箒ちゃんは目を閉じて顔を少しだけ上に向けた。

 

「う、うん。なら……」

 

心臓がドキドキしっ放しだったが、覚悟に覚悟を決めて、目を閉じてゆっくりと近づいていく。近くなって行くに連れて息がかかるのがよくわかるが、俺は余計な雑念に惑わされずに距離を詰め―――唇を重ね合った。

 

「「……………」」

 

時間も忘れて俺達の影は1つになり、やがて離れた。

 

「っはぁ……私、ついに一夏と…キス、したんだな……」

 

「ああ……」

 

「……これでもう、心残りはない。新しい場所への不安も消えたよ」

 

「そうか。なら、よかった……」

 

想いを伝え合った後、俺は箒ちゃんを最後まで見送った。いつか、必ず出会えると信じて―――

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

彰人SIDE

 

翌日。

 

「はっ! はっ! はっ!」

 

「お、一夏の奴太刀筋にキレがある。何か良いことでもあったか?」

 

「さあ、どうだろう?」

 

「何だそりゃ」

 

道場にて、博人君の質問を受け流していた。思い人への告白が上手くいったなんて、堂々と言える筈がない。

 

「ふむ、以前にも増して筋が通ってる。何か吹っ切れたことでもあったんだな」

 

こう述べるのは柳韻さん達が引っ越してから新たに道場の先生をしている八神シグナムさんという女性だ。博人君は知り合いだって言うけど、どう考えてもリリなののあの人だよな……髪の毛は明るい茶髪になってるけど。光の加減によってはピンクに見えたり見えなかったりするけど。

 

ともかく、箒ちゃんと束さんとは一旦お別れになった。そして、もうすぐ新たな出会いがやってくることになる(この時は忘れてたが)。

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