東方閻鬼録   作:狛犬太郎

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 こんにちは!狛犬太郎です!

 最近スランプです。何かいて行けばいいのかやら!

 頑張って書いて行きますがスランプ脱出の兆しはまだまだ見えてこない!

 今回も見ていって頂けると嬉しいです(^^)


さらば、旧都

 鬼道尚樹の朝は早い。

 

 尚樹は起きるとまず剣の腕を鈍らせないためにも素振りを欠かさない。

 

 そして終わり次第さっと汗を流す。

 

(風呂好きの尚樹にとってこの朝風呂はかなり嬉しい。)

 

 そのあたりでこの家の主である、四季映姫が起きてくる。

 

 そして、二人で朝食の準備にとりかかる。

 

 これがここに来てから、尚樹の朝の流れになっていた。

 

 この地獄の生活も早い事に一週間が経った。

 

 尚樹はこの生活にも慣れて来た………しかし気掛かりなのは夜叉丸の存在だ。

 

 夜叉丸がいる限り、尚樹に安息の時は訪れない……。

 

 こうもしている間に夜叉は刻一刻と、目的の為に準備を進めているのだろう……。

 

 強くならなければ………

 

 俺はこの世界で出会った人達を守りたい………

 

 尚樹は決意を胸に秘め、今日を過ごす………。

 

 

 

 

 そして尚樹は今日も旧都で勇儀と、戦闘訓練を行っていた………。

 

 尚樹「………鬼道流一ノ型、紅蓮十文字!!」

 

 勇儀「少しはやるようになったねぇ!」

 

 勇儀「でもまだまだぁ!!」

 

 尚樹「ごふっ!!」

 

 尚樹の体が吹っ飛ぶ。

 

 パルスィ「尚樹~、大丈夫~!?」

 

 パルスィが心配して声をかける。

 

 勇儀「大丈夫だよ!この位じゃ倒れやしないだろうよ。」

 

 ……正直ガチで痛いし、ヤバい。

 

 尚樹「痛っててて、確かにまだ倒れる訳にはいきませんが……」

 

 勇儀姐さん、マジぱねえっす。

 

 

 

 

 吹っ飛ばされること5回……

 

 勇儀「よし、今日はこれくらいにするか!おーい、尚樹~生きてるか~?」

 

 尚樹「痛ててて、何とか……。」

 

 何回か意識が途切れそうになったが段々耐久性が上がってきたのか何とか持ちこたえられる。

 

 パルスィ「お疲れ様、尚樹。はい、タオル。」

 

 尚樹「ありがとう、パルシィさん。」

 

 パルスィからタオルが渡される。

 

 映姫「お疲れ様です、尚樹。はい、水。」

 

 尚樹「……ありがとうございます、映姫様。」

 

 最近、映姫はなぜか尚樹の稽古に着いてくるようになった。

 

 そして、パルスィといつも火花を散らしている。

 

 二人共そんなにお互いのことが嫌いなのか?

 

 パルスィ「四季様!お仕事が忙しいでしょう!?ここは私に任せて仕事場に戻った方がよろしいのでは!?」

 

 映姫「大丈夫ですよパルスィさん!もう今日の分の仕事は片付けて来ましたから!それよりパルスィさんはここの番人のはずでしょう?ここは私に任せて監視に戻った方がよろしいのではないですか!?」

 

 尚樹「あの二人は何を争ってるんですかね……?」

 

 尚樹は勇儀に尋ねる。

 

 勇儀「はぁ!?お前あれで気づかないのかい?………まぁいいや、そこは私には関係ないことだ。」

 

 尚樹は頭の上に?を浮かべた。

 

 勇儀「とりあえず、酒飲むぞ!あの二人も呼んできてくれ。」

 

 尚樹「あ、はい。」

 

 まぁ女の考える事はわからんから下手に首を突っ込むのは止めとこう。

 

 

 

 

 勇儀「まぁ、尚樹も私のスピードには着いてこれるようになったな。」

 

 稽古のおかげで尚樹は初めての頃よりレベルは上がってきたのか。

 

 しかし……

 

 尚樹「まだ勇儀さんを倒すには至ってないですから……。」

 

 そう、尚樹は勇儀からまだダウンを取ったことがない。

 

 勇儀「そりゃ、私だってそう簡単にやられる訳にはいかないからねぇ~。」

 

 尚樹「勇儀さんから見て俺が勝てない理由ってどうだと思います?」

 

 勇義は少し考える。

 

 勇儀「……まず根本的なところでは鬼と人間の身体能力の違い、まぁこれは仕方ない。問題なのがお前の刀とお前本人だな………。」

 

 尚樹「どういう意味ですか?」

 

 勇義「確かにお前は強くなってきている。でも勝てない。私はお前の刀にはまだ何かがあるんじゃないか?

でも恐らくお前自身がリミッターをかけてる。

これをどうにかすることが出来ればもっと強くなれるんじゃないかな?」

 

 鬼道流の本当の力か………

 

 鬼道流は妖刀の力を使い常人では出せることの出来ない力を最大限発揮させ戦う。

 

 しかし、これ以上は思い出せない。

 

 思い出せる鬼道流も紅蓮十文字、鬼斬波、鬼神乱舞この位しかない。

 

 勇義「ここでまだ稽古していくのもいいだろうけど、これ以上を求めるならもっと専門的なところに行った方がいいんじゃないか?」

 

 確かに勇義の言っている事は一理ある。

 

 剣を知るには剣と言うことだ。

 

 尚樹「そうですね……。」

 

 勇義「あてはあるのか?」

 

 尚樹はこの時数日前の宴会のことを思い出した。

 

 そういえば………

 

 幽々子『あら、尚樹君刀が使えるの~?なら今度家にいらっしゃいな。家の庭師も剣術扱えるから手合わせしてもらえば~?』

 

 そうだ!幽々子さんの所!

 

 尚樹「勇儀さん!ここから冥界ってどうやって行けばいいんですか!?」

 

 勇儀「冥界?なんだってそんなところに?」

 

 尚樹はこのあいだの宴会で幽々子に会ってからのことを勇儀に説明した。

 

 勇儀「……あ~、そういえばそんな話聞いたな。白玉楼に半霊の庭師がいるとかなんとか。そいつが剣術家なのか?」

 

 尚樹「はい。それは幽々子さんから聞きましたから。」

 

 勇儀「冥界かぁ~、行き方を知らない訳ではないんだけどねぇ~。」

 

 勇儀にしては珍しく歯切れが悪い。

 

 尚樹「何か条件とかあるんですか?」

 

 勇儀「うーん、条件と言えば条件なんだけど冥界は死んだ奴らが行くところだから生きている奴らが行けるのかどうか。」

 

 なるほどそういう事か、場所は知っているが勇儀さんは入れるかどうかわからない。

 

 その時何か思い出したように勇儀はポンと手を叩いた。

 

 勇儀「あ!そうだ、私じゃなくても行ける奴がいたじゃないか!」

 

 尚樹「え!?どなたですか?」

 

 勇儀「そこの閻魔様だよ!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 映姫「冥界ですか?それは行き方も知ってますけど、あんな所に何をしに?」

 

 先ほどまでパルスィと争っていた映姫だが今は落ち着いているようだ。

 

 尚樹「はい、白玉楼に剣術を扱える方がいるという事なので手合わせをお願いしたいんです。」

 

 映姫「あぁ、なるほど。わかりました。今度からは白玉楼で修業すると、いいですね!私もここより行きやすいですし、……何より外敵がいないですからね。」

 

 そう言うとパルスィさんと火花を散らす。

 

 映姫「そうと決まれば早速行きましょう!」

 

 尚樹「わかりました。……では勇儀さん、パルスィさんありがとうござました!」

 

 勇儀「おう!今度は私達がそっちに行くからよ!」

 

 パルスィ「……妬ましい妬ましい妬ましい妬ましい妬ましい妬ましい妬ましい妬ましい妬ましい妬ましい………」

 

 パルスィさんは映姫に対して睨みながら毒を吐いていた。

 

 結局この二人は何を争っていたんだ………?

 

 映姫「じゃあ尚樹行きますよ。」

 

 はいと言って店を出ようとする。

 

 パルスィ「あ、尚樹!待って!!」

 

 パルスィが尚樹を呼び止める。

 

 尚樹「なんですか?」

 

 パルスィ「これ、尚樹にお守り代わりにあげるわ。」

 

 尚樹「え?」

 

 これは……鈴?

 

 パルスィ「これは道しるべの鈴、道を間違えたりすると鳴る鈴なの。普通に鳴らそうとしても鳴らないからね。これを持ってれば最初にここに来たときみたいに迷わないでしょう。」

 

 尚樹は苦笑いする。

 

 尚樹「ありがとうございます、大切にしますね。」

 

 パルスィ「尚樹、あの、その……」

 

 尚樹「どうしました?」

 

 パルスィ「……またここに来てくれる?」

 

 なんだ、そんなことか……

 

 尚樹「もちろん来ますよ!パルシィさん達も今度こっちに遊びに来て下さいね。」

 

 そう言って尚樹はパルシィの頭を撫でる。

 

 パルスィは嬉しそうに笑った。

 

 映姫「ちょっとなにしてるんですか!早く行きますよ!」

 

 映姫が慌てて二人を引き剝がした。

 

 尚樹「じゃあまた今度。」

 

 映姫「……尚樹、貴方には少し説教をしないといけませんね。」

 

 尚樹「え!?な、なんでですか映姫様!」

 

 

 

 パルスィは遠ざかっていく背中を見送った。

 

 

 

 ………また、会えるよね? 

 

 




 次回からは白玉楼へと舞台が移ります。

 そろそろ敵も動き出す?!

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