今回ですなんと13話目!
なんだか長かったような短かったような………^_^;
そしてこの「東方閻鬼録」なんとUAが1000を突破いたしました!!
読んで下さった方々には大変感謝してます!
これからも一生懸命読者様の為に見たくなるようなお話を目指して頑張っていこうと思います!
では今回も見ていって頂けると嬉しいです(^^)
鬼道流、妖気を使用者の身体に纏わせ、身体能力を引き上げて戦う流派。
しかし、この流派はまだ謎多き流派である。
恐らく鬼道尚樹が鬼道流最後の継承者であろう。
はたして鬼道流とは何のためにある?
尚樹はまだわからない、分からないと言うよりは覚えていない。
尚樹の記憶が彼の人生の鍵となっていくのだろう。
温故知新、新しいことを知るには過去を知らなければならないから………。
白玉楼にて…………
幽々子「尚樹君が来たってことは妖夢と手合わせしに来たってことよね~?」
尚樹「なんだかんだでそれは達成しちゃいましたけどね。」
幽々子「まぁ今日は遅いし泊まって行くでしょう~?」
映姫「突然おしかけて申し訳ないですがそうさせてもらいましょう。幸い明日から仕事が休みですし……。」
そうだった。明日から休みか……。
幽々子「そうと決まれば夕飯の支度をしないとね~。妖夢~、ご飯お願~い!」
妖夢「わかりました。」
映姫「そういうことなら私も手伝いましょう。突然おしかけたならこれぐらいしないと………。」
尚樹「あ、なら俺も手伝います!」
妖夢「本当ですか!?助かります!幽々子様いっぱい食べるのでかなり量がいるんですよ。」
幽々子「えへへ~」
妖夢「幽々子様~?そんなに食べたら太っちゃいますよ。現に最近少しふっくらしてきたんじゃないですか~?」
幽々子「え~!ちょっと嘘でしょ妖夢~………って私幽霊なんだから太るわけないでしょ~、もう妖夢ったら~。」
尚樹達は苦笑いするしか無い……。
映姫「じゃあとりあえず準備しましょうか。」
そうして三人は台所へ向かう。
まぁ二人の料理が早いこと凄いこと………。
下準備をするとどんどんと料理を作り上げていく。
こうなると尚樹は出る幕がない。
大人しく箸を出したり出来た料理を持って行くしか無い。
妖夢「さて、だいたい出来ましたし頂きましょうか………ってあれ?」
よく見ると何品かお皿から無くなっている。
幽々子「あら~、尚樹君つまみ食いはいけないじゃないの~。」
尚樹「ええ!?俺食べてないですよ!!」
妖夢はジッと幽々子を見つめる。
妖夢「………幽々子様?口元に何か付いてますよ。」
幽々子「え!?な、ななな、何のことかしらね~?」
あ、あれは……揚げ出し豆腐のタレだ。
妖夢「………幽々子様、食べちゃったんですよね?おかずの揚げ出し豆腐。」
幽々子「う、うー。だって美味しそうで………つい。」
妖夢「も~、幽々子様ったら~!せっかく四季様が作ってくれたのに……。」
妖夢はため息をつく。
幽々子も小さくなりながら「ごめんなさい」と謝る。
映姫「あはは、大丈夫ですよ。こんなこともあろうかと少し多めに作りましたから……。」
映姫は苦笑いしながら新たに揚げ出し豆腐を持ってくる。
その瞬間幽々子はパァッと笑顔になった。
妖夢「幽々子様、今度は一人1個ずつですからね。」
「は~い!!」と嬉しそうに返事をする幽々子
映姫「じゃあ食べましょうか。」
尚樹「あ~、美味しかった~!」
幽々子「本当ね~!」
妖夢「本当にこの揚げ出し豆腐美味しかったです!」
映姫「妖夢さんの作った肉じゃが、とても美味しかったですよ!」
尚樹達はペロリと食べきってしまった。(特に幽々子様が)
妖夢「……四季様よかったらでいいんですが揚げ出し豆腐の作り方教えていただけませんか?」
映姫「あぁ、それぐらいいいですよ。じゃあ台所で説明しましょう。あ、ついでにお皿も洗っちゃいましょうか………」
向こうでは家庭的女子のトークが始まっていた。
幽々子「ねぇねぇ尚樹君~?」
ふたりが台所に出て行くと幽々子に話し掛けられた。
尚樹「何です?」
幽々子「映姫ちゃんて家ではどんな感じ~?」
……映姫様の普段?
尚樹「いつもあんな感じですよー。」
幽々子「え~?本当~?」
特に普段と変わりは無い。
幽々子「尚樹君に甘えたりしないの~?」
尚樹「あはは、ないですよ~!」
してくれたら嬉しいけどな~。
「ふ~ん」と幽々子
そしてニヤッと笑ったかと思うと、
幽々子「じゃあさじゃあさ~」
尚樹はコップに残った水を飲む。
幽々子「尚樹君は映姫ちゃんと一緒に暮らしてて変な気分にならないの~?男の子としてどう処理してるの~?」ニヤニヤ
尚樹「ブッ!!」
尚樹は飲んでた水を吹き出しそうになる。
尚樹「ゲホッゲホッ!!なんてこと聞いてるんですか!!」
幽々子はニヤニヤしながら聞いてくる。
幽々子「だって~、年頃の男の子が女の子と同じ屋根の下に暮らしてるのに何も起こらないわけないと………」
尚樹「ありません!!」
さえぎるように尚樹はきっぱりと言う。
幽々子「んふふ~。じゃあ映姫ちゃんのことどう思う~?」
尚樹「え?そりゃ家事も出来てしっかりしてるし……」
幽々子「違う違う~!そうじゃなくて……可愛いとかさ~、そういう所はどうなのよ~?」
尚樹「………可愛いです。」
幽々子「押し倒しちゃいたい?」
尚樹「倒しちゃ…………っていやいやいや!」
というかなんて話をしてるんだ俺は!!
幽々子「うふふ~!からかいがいのある子ね~尚樹君は~」
尚樹は大きなため息をついた。
尚樹「……確かに映姫様は可愛いです。」
幽々子「ふぅん……」
幽々子はニコニコしながら話を聞いている。
尚樹「ですが俺は映姫様に拾って頂いた身であり映姫様の護衛です。……正直感謝の気持ちでいっぱいです。俺があのまま迷っていたら飢え死にするか妖怪に食われていたでしょう。」
幽々子「………………。」
尚樹「今もしここで敵に襲われて映姫様を助けられるならここで死んでも悔いはありません。それぐらい感謝してます。」
外の風がサァーっと部屋に吹きこんでくる。
尚樹「……ですから俺が映姫様にそういった感情を持ち込むのは駄目でしょう。」
幽々子はお茶を一口飲む
幽々子「……そう。尚樹君には尚樹君なりの考えがあるのねぇ~。」
幽々子は微笑んだ。
と、その時
「パリーンッ!」と台所で何かが割れる音がした。
尚樹「幽々子さんちょっと失礼します!」
尚樹が台所に駆け込んでいく。
そして何度かのやり取りがあった後、映姫が顔を真っ赤して台所から飛び出して行った。
幽々子「本人はそうは思ってないと思うけどねぇ~。」
尚樹君は鈍感なのか、堅物なのかどちらなのだろう……いや、どちらでもあるのだろう……。
幽々子は内心でそう呟いた。
幽々子「そうすると映姫ちゃんも大変ね~。」
ちょっと手助けしてあげようかしら………。
幽々子は微笑みながらお茶をすする。
時間は少し戻って台所…………
映姫「………でこうすると揚げ出し豆腐の完成です。」
妖夢「お~!!スゴーい!!ありがとうございました!これで料理のレパートリーが増えます!」
妖夢は顔を輝かして言った。
映姫「いいんですよ、これぐらい。じゃあお皿洗っちゃいましょう。」
妖夢「はい!」
そしてしばらくは片付けながら雑談をした。
どういう料理が得意とかどこで教わったとかそんな話だ。
妖夢「そうなんですか~。」
映姫「そうですよ!ご飯は何がいいか聞くと尚樹ったらいつもいつも曖昧な答えばっかりで………。」
全くもう……と呟く。
妖夢はニヤッと笑う
妖夢「四季様~」
映姫「ん?なんでしょう?」
妖夢「四季様は尚樹さんのこと好きなんですか?」
ボンっと映姫が真っ赤になる。
映姫「な、なな、ななな、何でですかっ!?」
妖夢「あはは、やっぱりそうですね!だってさっきから尚樹さんの話ばかりしてますもの!」
映姫「ち、ちが、違いますっ!あっ!」
映姫が拭いていたお皿が宙を舞う。
そして重力になって逆らわずに地面に落下していった。
「パリーンッ!!」
皿が割れる。
映姫「あわわ、ごめんなさい!今片付けますね!」
映姫は慌てて砕けたお皿を拾おうとする。
妖夢「あ、四季様危ないですから……」
映姫「痛っ!!」
慌てて拾おうとしたため指を切ってしまった。
その時、
尚樹「大丈夫ですかっ!?」
台所に尚樹が駆け込んでくる。
妖夢「四季様が指を切ってしまって………」
尚樹「それは大変だ!早く止血しないと。映姫様、指みしてください。」
尚樹が映姫の手を取る。
その瞬間映姫の赤かった顔がさらに赤くなった。
尚樹「これはひどいな、って映姫様?顔が真っ赤じゃないですか!熱でも?」
そうして尚樹は映姫のおでこに手を当てる。
映姫「大丈夫ですっ!!」
ついに恥ずかしさに耐えられなくなったのか、映姫は台所から飛び出して行った。
尚樹「あ!ちょっと!?映姫様!!」
尚樹は驚いた表情で出入り口を見つめる。
尚樹「どうしたんだ一体?」
妖夢「尚樹さん、ここは片付けておきますから尚樹さんは四季様の手当てお願いします。」
妖夢はニヤニヤしている。
尚樹「え?あ、はい。」
尚樹は映姫の後を追った。
映姫は廊下の曲がり角で切った指をくわえながら恥ずかしさに顔を伏せていた。
あのタイミングであんなことされたらどんな顔していいかわかんないじゃないですか………
映姫は内心でそう呟く。
尚樹「おーい!映姫様~!」
段々足音が近づいてくる。
ど、どうしましょう……
尚樹「あ、いたいた。どうしたんですか映姫様?」
は、恥ずかしい!
映姫「だ、大丈夫ですから向こうに戻ってて下さい!」
尚樹「駄目です!指を切ってたでしょうが!止血しますから手を出して下さい。」
尚樹に強く言われおずおずと手を出す。
シュルシュルと布が巻かれていく。
尚樹「はい、出来ましたよ。」
指を見てみるとハンカチが巻いてあった。
映姫「これ、尚樹のハンカチじゃないですか!駄目ですよこんなことに使っては!」
尚樹「いいんですよ洗えば元通りですから。」
尚樹「じゃあ、先に戻ってますね。」
尚樹が背を向ける。
クイッ
服が引っ張られる。
映姫だ。
映姫「もう少しここにいてください………。」
映姫は顔を伏せたまま座り込んでいる。
とりあえず映姫の隣に座る。
それからしばらくの間沈黙が続いた。
尚樹もそれに従って黙って座り続ける。
すると映姫が話しかけてきた。
映姫「ねぇ、尚樹?」
尚樹「……何ですか?映姫様?」
少し間が空く……。
映姫「尚樹は私のことをどう思ってます?」
尚樹「……そうですね、曲がった事が嫌いで、負けず嫌いで強いて言えば堅物ですね。」
映姫は少し震えていた、泣かないと堪えているように見える。
映姫「……そんな私のことを嫌いですよね?」
声が少し涙ぐんでる。
尚樹「………いいえ。」
尚樹はこう答えた。
映姫「え?」
映姫は驚きのあまり顔を上げる。
目には涙が溜まってる。
尚樹「俺は映姫様のそういう所嫌じゃありません。むしろそこが映姫様の良いところだと思います。」
映姫「うっ、ぐずっ……本当、ですか?」
尚樹「はい、映姫様は俺の命の恩人ですから。嫌いになるわけないじゃないですか!」
映姫「尚樹っ、う、うわぁぁぁん!」
映姫は尚樹の抱きつくと泣き出した。
尚樹「俺はいつでも映姫様の隣にいますから………。」
しばらくすると廊下には再び静寂が訪れた。
映姫「ねぇ尚樹?」
尚樹「何です?映姫様?」
さっきと同じように映姫が尋ねてくる。
映姫「本当に私の事嫌いじゃないですよね?」
尚樹「当たり前じゃないですか。」
映姫「じゃ、じゃあ直して欲しいところとかは……?」
尚樹「そうですね、説教くさいところですかね。やっぱり細かい事で起こられると大変で大変でこれだけは…………って、え?映姫様?」
映姫はプルプルと震えている。
あ、まずった。
映姫「……そうですか、あぁそうですか。説教くさいところですか。そんなに尚樹は私に説教されたいと……ふふふ、わかりましたならその説教が大好きになるぐらい説教してあげましょう!!」
尚樹「ちょ、ちょっと待って下さい映姫様!?笑顔が怖い!」
映姫「うるさいです!そこに座りなさいっ!!」
尚樹「はっ、はいっ!!」
映姫「やはりあなたは少し……………」
こうして、映姫の説教は深夜まで続いたのだった。
そして、映姫は心に決める。彼を絶対に振り向かせてみると…………。
そしてこの一連の話を影で聞いていた幽々子と妖夢は説教が始まった瞬間顔を見合わせるとため息をついた。
妖夢「あー、せっかく良い感じになってたのに~。」
幽々子「やっぱり尚樹君のあれは天性の能力ね~。」
妖夢「本人は気が付いていないから、なおたちが悪いですよね~。」
幽々子「まぁ良いんじゃないのかしら~?映姫ちゃん、なんか吹っ切れたみたいだし~。もう少し見守ってあげましょう。」
妖夢「そうですね……。」
幽々子と妖夢は微笑みながら二人のやり取りを見守った………。
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