今回は少し短めです。またできるだけ早く投稿したいと思っています。
では今回も見ていって頂けると嬉しいです(^^)
これは一体どういう事なんだ………。
俺の先祖は幻想郷の人間だったということか?
妖夢「これは私の師匠、魂魄妖忌が残した資料です。私がまだ幼い頃に鬼道流の名前を師匠から聞きました。」
これが本当なら夜叉丸が俺を殺そうとしている理由も恐らく両面宿儺を殺した鬼道に対する恨みということだ。
尚樹「あいつが言っていた『鬼狩りの鬼道』ってのはこういうことか……。」
妖夢「……尚樹さん、正直に答えて下さい。あなた今、とんでもない事に巻き込まれているんじゃないですか?」
尚樹は黙っている。
妖夢「尚樹さん、気持ちは分かります。周りの人達に迷惑かけまいと何も言わないようにしているんですよね?」
そうだ、これは俺の問題だ。他人は巻き込めない。
妖夢「ですが、あなたが今巻き込まれている事件はあなたひとりではとても難しい。これは大きな異変になる気がします。」
尚樹「じゃあどうするって言うんですか!!俺はどうすればいいんですか!?」
妖夢「………私達を頼って下さい。確かにみんなに被害が出るのは嫌でしょう。私だってそうです。ですが、あなたはどうなるんです?」
尚樹「俺?」
妖夢「尚樹さん、あなたはこれから死にに行こうとしている。……じゃああなたが一人でこの異変に立ち向かうとして生きて帰ってこれなかったら残された私達………特に四季様はどんな思いをすると?」
何も言い出せない。
妖夢はさらに続ける
妖夢「尚樹さん、あなたは大切な人が居なくなる辛さを知っていますか?これはどんな対価を払っても取り戻せないそういうものなんです。」
妖夢は包み込むような笑顔で尚樹に語りかける。
妖夢「尚樹さんが大切に思っている人達からしたら、あなたも十分大切な人なんです。」
尚樹の頬に涙が流れていく。
妖夢「大切な人を守りたい、それも大事なことです。しかし、残された人達のことも考えてあげてください。」
涙で視界が歪んでいく。
歪んで、歪んで、歪んで………
……………あぁ、ここは………
懐かしい風景が蘇る。
………俺の記憶か。
鬼道家は山のふもとにあり、あまり他者とのふれあいを積極的には行っていない感じだったが、今ならなんとなくそれも分かる。
前と同じ道場が尚樹の目に映る。
今回の記憶は尚樹の体つきからして結構最近の方らしい。
師範『……尚樹、お前、高校を卒業したらどうする?』
………あぁこの事か。
尚樹『はい、俺もこの鬼道流を継ぐため、さらに精進していこうと思っています。』
師範はふぅむと考え込む。
師範『……尚樹、正直言うと俺はお前には自分のやりたい事をして欲しいと思っている。これは師範としてではなく、一人の父親としての意見なのだが、本当にやりたい事はないのか?』
そう、今さらだがこの師範は尚樹の実の父親である。
尚樹『何を今さら言いますか。俺はこの鬼道流を継いでいく、そのために必死に修行し、この鬼道丸を師範から頂いた。これが本当に俺のやりたい事です。』
師範はとても複雑そうな表情だ。
師範『………そうか、それなら俺としても嬉しいのだが、一つだけ忠告しておこう。』
師範の顔がいつになく真剣になる
師範『この鬼道流は人々を鬼から守る為に出来た流派だ。しかし正直なところこの流派が出来た本当の理由は人々の鬼に対する怒りからだ。活人剣でも何でもない。ただ、復讐の為に生まれた、言ってしまえばこれは剣術としては外道だ。』
…………………そうだ。
師範『この鬼道流は修羅の道を行くことであり自分の心との戦いだ。特に鬼道流が使う刀は妖刀だ。ただ復讐や押し付けの正義などでは心の闇に負け、本当の鬼になるだろう。』
一拍おき師範は尚樹に告げる
師範『自分の本当の心を見失うな、それだけだ。』
尚樹『……はい、肝に命じておきます。』
ここで記憶は途切れた。
あぁ、俺はこんなことすら忘れていたのか………。
本当にバカだな………。
妖夢「尚樹さん!?どうしました!?尚樹さん!!」
妖夢の声が聞こえる。
あぁ、起きないと。
尚樹「大丈夫ですよ、すいません。」
妖夢「本当ですか?突然倒れたから驚きましたよ。」
尚樹は深々とお辞儀する。
尚樹「妖夢さん、本当にありがとうございました。俺は今どうかしてました。このままだと邪道に落ちるところだった。止めてくれてありがとう。」
妖夢は一瞬驚いた顔をしたが、すぐに温かい笑顔で尚樹に微笑んだ。
妖夢「さて、そろそろお昼の支度しますか!尚樹さん手伝ってもらっても?」
尚樹「はい!喜んで!」
そんな二人を遠くから見つめる者がいた。
?「そうそう、こいつだこいつ。俺が殺したはずの鬼道の生き残り。」
不敵に笑う。
「今度はしっかり殺してあげないとね…………」
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