東方閻鬼録   作:狛犬太郎

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 こんにちは!狛犬太郎です!

 今回で十九話目となります。

 今回は尚樹の最後の記憶について書きました。

 尚樹の最後、尚樹が幻想郷に来た理由とは?

今回も見ていって頂ければ嬉しいです(^^)

 

 


夢と真実

 ………ここは、どこだろう。

 

 というか俺は今度こそ死んだのか?

 

 尚樹は森の中にいた。

 

 ここにいても仕方ないとりあえずここを出よう。

 

 しばらく歩くとそこは懐かしく、尚樹の見覚えのある場所だった。

 

 尚樹「ここは、俺の学校か?」

 

 なぜか、尚樹が外の世界で散々通ってきたどこにでもありそうな学校だった。

 

 どうやら下校時間のようだ。結構の数の生徒が校門をくぐって帰宅したり、友達同士これからどこに行くかなど話し合っていた。

 

 尚樹は近くまで行くが誰も反応を示さない。

 

 おそらく尚樹が見えてないのだ。

 

 尚樹「ということはまた記憶の中ってことか。」

 

 もう記憶を見るのも結構慣れているから驚いたりはしない。

 

 尚樹「つーことは……。」

 

 しばらくそこで待ってみる。

 

 すると校門から一人の男が出てくる。

 

 尚樹「いたいた、俺だ。」

 

 そう、このときの尚樹だ。

 

 彼は校門で友人と分かれると一人山の方へ向かって帰って行った。

 

 尚樹もその後を追う。

 

 尚樹「なんだろう。見えてないならわざわざ隠れなくてもいいのにな。」

 

 雰囲気というやつかな?

 

 二十分位歩くと尚樹の家に到着した。

 

 ここの尚樹はかばんを家におくと鬼道丸を持ち道場へと向かった。

 

 尚樹「この辺まで特に普段通りな感じだが、何かあるのか?」

 

 道場につくと、師範に呼び止められる。

 

 師範『尚樹、少しいいか?』

 

 尚樹『何でしょう?』

 

 師範『まぁ、ちょっとついてこい。』

 

 尚樹『?はい、分かりました。』

 

 尚樹は少し違和感を感じた。

 

 なにかおかしい。

 

 そのまま着いていくと道場から少し山を登った辺りで止められた。

 

 この時から尚樹は嫌な予感がした。

 

 尚樹「これは、なんだか見覚えがある気がするな。」

 

 見たくない、しかし見ないと気が収まらない。

 

 尚樹『どうしたんです、師範。こんな所で?』

 

 師範『………あぁ、実はな。』

 

 待て、これはっ!

 

 師範『お前を殺そうと思ってな。』

 

 鋭い突きが尚樹に迫る。

 

 尚樹『っ!?』

 

 間一髪ガードする。

 

 すると師範の姿がおぞましい鬼の姿に変わる。

 

 蜻蛉『ちっ、殺し損ねたか。』

 

 尚樹『何者だ!師範をどうした!!』

 

 あぁ、そうだ。

 

 蜻蛉『あぁ?んなもん殺しちまったよ後はお前だけだ。』

 

 尚樹『貴様っーーー!!』

 

 これは俺が殺されたときの記憶だ。

 

 力の差は歴然、尚樹の攻撃は簡単に防がれ、ついには鬼道丸を弾き飛ばされる。

 

 

 蜻蛉『あばよ、鬼道』

 

 ザクッと音を立て尚樹の心臓辺りに刀が突き刺さる。

 

 尚樹『あぐっ!』

 

 蜻蛉は刀を引き抜く。

 

 糸の切れた人形のように倒れて動かなくなる尚樹。

 

 蜻蛉『邪魔なものは排除した。後は幻想郷を手に入れるだけ。』

 

 蜻蛉は尚樹から背を向けるとそのまま消えていった。

 

 ………これが真実か。

 

 俺が幻想郷に来た理由、奴らを止めるため。

 

 そうだろう、紫さん…………。

 

 視界が明るくなって………………………

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 目が覚めると見たことある天井、白玉楼か。

 

 起き上がろうとすると腹部に重みを感じた。

 

 映姫だ。

 

 看病してくれていたのだろう。

 

 眠っているのを起こすのも申し訳ない。

 

 起こさないように布団から出る。

 

 洗面所まで行き顔を洗う。

 

 そこで気がついた。

 

 蜻蛉に腹を刺され重傷を被ったはずだったが、傷が全くない。

 

 ?「どうだい傷の方は?」

 

 いつの間にか後ろに誰かが立っていた。

 

 尚樹「あなたは………?」

 

 永琳「私は八意永琳(やごころえいりん)永遠亭ってところで医者をやっているんだ。」

 

 尚樹「医者、ですか………」

 

 永琳「そうよ、あんたの腹が掻っ捌かれたってあんたとこの閻魔様がすっ飛んできたのよ。全く夜中よ、夜中。寝てたのに叩き起こされたわ。」

 

 なんだか申し訳ない気になってくる。

 

 尚樹「なんか、すいません。」

 

 永琳「まぁいいのよ、私もそれが仕事だしね。しかもあんなに頼まれて断れないわよ。」

 

 ちらりと扉の隙間からまだ眠る映姫を見る永琳。

 

 永琳「いつも毅然とした態度をとるあの人があんなに必死になるなんてねぇ、少し前じゃ考えられない事だったわ。あなた何者?」

 

 何者と言われても俺はこうとしか答えられない。

 

 尚樹「ただの秘書兼護衛ですよ。」

 

 永琳「………本当にそれだけ?」

 

 尚樹「それだけですよ。」

 

 うーんと唸る永琳。

 

 永琳「あの四季様よ、だって幻想郷に来ても説教するか、つまらなさそうにボーッとしてるだけの四季様が?」

 

 小声で聞き取れないがなにか言っているようだ。

 

 尚樹「あの~どうかしました?」

 

 永琳「え?あぁ、何でも無いわ。とりあえず、居間のほうにいきましょう。」

 

 居間に入ると幽々子さんがお茶を飲みながらこちらに手を振ってくる。

 

 幽々子「あら~!尚樹君、起きて来られるようになったの?よかったわ~!」

 

 妖夢「えっ!?尚樹さん?」

 

 台所からは妖夢さんの驚いた声が聞こえる。

 

 尚樹「おはようございます幽々子さん、また迷惑かけちゃったみたいで。」

 

 幽々子「いいのよ~。それぐらい」

 

 妖夢「尚樹さん!生きてます!?ちゃんと足ありますか!?」

 

 色々聞いてくる妖夢さん

 

 尚樹「大丈夫ですよ、妖夢さん。おはようございます。」

 

 妖夢「……はぁ~、良かった~。あの血の量見たら本当に死んじゃったかと思いましたよ。

 

 永琳「バカ言わないでちょうだい。私が診察してるんだから死ぬ訳ないでしょう。まぁ、さておき……」

 

 永琳は一呼吸置くと尚樹に確認してくる。

 

 永琳「本当に傷は大丈夫?」

 

 尚樹「ばっちりです。どこも痛くないです。」

 

 永琳「まぁそうでしょう。なら大丈夫ね。」

 

 尚樹「はい。お手数かけました。」

 

 するとバタバタと廊下を走る音が近づいてくる。

 

 襖の目の前で止まったかと思うと勢いよく襖が開かれる。

 

 映姫「大変ですっ!尚樹がっ!尚樹がいませ…………」

 

 映姫の動きがピタッと止まる。

 

 尚樹「おはようございます、映姫様。」

 

 映姫は幽霊でも見たかのように尚樹を見つめる。

 

 映姫「……尚樹?本当に尚樹なんですか?」

 

 尚樹「何言ってるんですか映姫様、本当ですよ。」

 

 尚樹は映姫に優しく微笑む。

  

 段々映姫の目に涙が溜まっていく。

 

 映姫「………尚……樹……うっ、うわあぁぁん!!」

 

 映姫に抱きしめられる。

 

 尚樹「え、映姫様!?」

 

 幽々子「あ~、尚樹君が映姫ちゃん泣かした~!」

 

 幽々子が尚樹を茶化す。

 

 しかし、

 

 妖夢「幽々子様~?あんまりふざけると今日の朝ごはん抜きにしますよ~。」

 

 妖夢の怖い笑顔の一言で一瞬にして黙った。

 

 尚樹は苦笑いする。

 

 泣きじゃくる映姫の頭を撫でる。

 

 尚樹「映姫様、心配かけてすいません。」

 

 映姫「ひっく、もし死んだら、約束を守らなかったと言うことで、私が地獄に落とします!」

 

 尚樹「………それなら絶対死にませんね。」

 

 尚樹「……映姫様、ただいま。」

 

 映姫「お帰りなさい、尚樹。」

 

 永琳「本当にこれがただの秘書兼護衛?どう見ても夫婦か恋人にしか見えないけど………。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

  

 

 

 

 

 

 

 

 




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