東方閻鬼録   作:狛犬太郎

21 / 42
 こんにちは!狛犬太郎です!

 ここで報告です。

 旧都、白玉楼の辺りで敵大将を酒呑童子と言いましたがあれを両面宿儺に変更させて頂きます。

 詳しくは活動報告をご覧下さい。

 大変申し訳ありませんm(_ _)m

 今作も21話目となりました。

 尚樹、事件に巻き込まれる!?

 今回も見ていって頂けると嬉しいです(^^)


久しぶりの幻想郷

 今日から久しぶりの休み、だが尚樹の日常にあまり変わる事は無い。

 

 朝早くに起きては素振りをし、汗を流したら朝食の準備をする。

 

 それが尚樹の朝のスタイルだった。

 

 映姫「おはよう、尚樹。」

 

 尚樹「おはようございます、映姫様!」

 

 そしていつも通りに映姫も起きてくる。

 

 映姫「ふわぁ~眠い。」

 

 尚樹「そりゃ、昨日の夜遅くまで起きてるからですよ。」

 

 映姫「………なんで知ってるんですか?」

 

 なんでって言われてもね……

 

 尚樹「喉が渇いたんで水を飲みに行ったときに部屋の明かりがまだついていたんで、ちらっと見たんですけど何か書いてました?」

 

 その言葉に映姫はビクッと反応する。

 

 映姫「な、なんでもないですよ!あれは、我が家の家計簿です!」

 

 珍しい事だ、映姫様が隠し事するとは。

 

 まぁ聞かれたくない事を追及するのもあまりいいことではないだろう。

 

 尚樹「まぁ分かりました。とりあえずご飯食べちゃって下さいよ。早くしないと小町さん来ますよ。」

 

 今日映姫は小町と二人で買い物に出かけるようだ。

 

 映姫「尚樹、本当に着いてきては駄目ですよ!」

 

 尚樹「……そんなに言わなくても分かりましたから。」

 

 昨日、小町と出かける約束してからこればっかりだ。

 

 そんなに念を押さなくても………

 

 尚樹「じゃあ俺は今日、幻想郷巡りでもしてますから安心してください。」

 

 幻想郷の事は今のところ霊夢さんの博霊神社と霖之助さんの香霖堂しか知らないしな。

 

 

 しばらくして小町が来たので映姫は出かけていった。

 

 尚樹もその後に三途の川まで行き、その日の船渡しの死神さんに頼んで向こう岸まで運んでもらった。

 

 尚樹「久しぶりに来たけど幻想郷は穏やかだなぁ~」

 

 尚樹は大きく背伸びをすると、とりあえず香霖堂目指して歩き始めた。

 

 

 

 映姫side………

 

 小町「よし、新人君も幻想郷に行きましたね。」

 

 映姫「そうね、それじゃあ行きますよ。」

 

 物陰から尚樹を確認する二人。

 

 そう、今回の買い物の目的は尚樹に知られてはいけない。

 

 何故なら三日後に尚樹の誕生日らしいのでそのプレゼントを買うためである。

 

 小町「というかよく新人君の誕生日分かりましたね。直接聞いたんですか?」

 

 映姫「やろうとしましたが恥ずかしくて断念し、とある烏天狗にいくらか払って依頼しました。」

 

 小町「ですよねー。」

 

 きっとその烏天狗もネタのためならと二つ返事で了承したのだろう。

 

 小町「プレゼントのイメージとかってあります?」

 

 映姫「……多分どんなもの貰っても尚樹なら嬉しいって言うんだろうけど、極力彼にあった物をあげたいですね………。」

 

 とりあえず何か見ていればいい物があるだろう……。

 

 

 

 尚樹side………

 

 尚樹「霖之助さ~ん、いますかー?」

 

 霖之助「おお!尚樹君じゃないか!よく来たね。」

 

 香霖堂店主は今日も元気らしい。

 

 しばらく霖之助と雑談をしていると外から声が聞こえた。

 

 ?「今日こそ最強のアタイがこの怪しい店をぶっ壊してやる-!!」

 

 ん?どこかで聞いたことある声……

 

 霖之助「はぁ、またか……」

 

 尚樹「どうしたんです?」

 

 霖之助「最近、妖精に営業妨害されててね……」

 

 尚樹「それは大変ですね。」

 

 とりあえず外にでる。

 

 チルノ「とりあえず手始めにこの変な物から凍らせてやるー!!」

 

 ?「チ、チルノちゃん、やめとこうよ……。」

 

 そこにはチルノちゃんともう一人妖精がいた。

 

 尚樹「チルノちゃんか。何してるんだ?」

 

 チルノ「あ、尚樹だ!久しぶり!!」

 

 尚樹「うん、久しぶり。……じゃなくて!」

 

 思わずそのまま返してしまった。

 

 尚樹「ここで何しようとしてたんだ?」

 

 チルノ「怪しい店だから凍らせて置こうと思っただけ!」

 

 何ともバカっぽ……ゲフンゲフン、子供らしい考えだ。

 

 大ちゃん「だからやめた方がいいってチルノちゃん。」

 

 初めて見る妖精だな。

 

 尚樹「チルノちゃん、この子は?」

 

 チルノ「ん?大ちゃんだぞ!」

 

 おずおずとチルノの後ろから出てきた大ちゃん

 

 大ちゃん「初めまして、大妖精です。みんなからは大ちゃんって呼ばれてます。」

 

 尚樹「よろしく大ちゃん、俺は鬼道尚樹。」

 

 にこやかに笑う大ちゃん

 

 チルノ「じゃあ、早速………」

 

 冷気を溜めるチルノ

 

 尚樹「ちょ、待った待った!チルノちゃんストップストップ!!」

 

 慌てて止める尚樹

 

 尚樹「ここは俺も来る店だから凍らせられると困るんだ。だから凍らせるのはやめてくれ。」

 

 チルノ「えー!まぁ尚樹がそう言うなら……」

 

 なんとか落ち着かせる事が出来たようだ。

 

 チルノ「……代わりにアタイと勝負しろーー!!」

 

 前言撤回、バカは凄まじい。

 

 霖之助「どうだい、尚樹君。」

 

 尚樹「なんとかなりましたよ。」

 

 代わりに今めんどくさい事になったが。

 

 霖之助「なら昨日拾ってきた物があるんだけどそれを見て欲しいんだ。」

 

 チルノ「こらーー!勝負しろーー!!」

 

 後ろが騒がしいが放っておく。

 

 霖之助が持ってきたのは、

 

 尚樹「これは……扇風機ですね。」

 

 霖之助「せんぷうき、これはどういう物なんだい?」

 

 尚樹「電気を送ってこの羽を高速で回転させて風を作る機械です。」

 

 使って見たいが、肝心の電気が……

 

 霖之助「電気?ああ!この前にとりさんに頼んでこう言うのを開発して貰ったんだ。」

 

 そこには発電機と書かれた物があった。

 

 実際には自転車と発電機と言うのが正解だが。

 

 尚樹「まぁこれがあれば確かに電気が作れますね!」

 

 そう言うと尚樹は扇風機のコードを発電機につけ自転車にまたがりペダルをこぎ始めた。

 

 気になったのかチルノと大ちゃんも寄ってくる

 

 するとプロペラが回転し、風を送る。

 

 おおぉーーと三人から歓声が上がる。

 

 霖之助「これは凄いぞ!尚樹君!!」

 

 チルノ「おー!風だー!」

 

 大ちゃん「涼しいですー!」

 

 尚樹はひたすらペダルをこぎ続ける。

 

 ぶーん

 

 尚樹はひたすらペダルこぎ続ける

 

 ぶーん

 

 尚樹はひたすらペダルこぎ続ける

 

 ぶーん

 

 ………………………………。

 

 尚樹「あの……もうやめていいですか?」

 

 霖之助「もう少し!もう少し頼む!」

 

 チルノ「もうちょっと!!」

 

 大ちゃん「涼しいですー!」

 

 誰か止めてくれ…………。

 

 

 映姫side……

 

 映姫「来たのはいいけど……」

 

 全然決まらない。

 

 というか……

 

 小町「地獄の物なんて大体趣味悪そうなのしかないですもんね……。」

 

 そういう事だ。

 

 目玉のキーホルダーだの、頭蓋骨のネックレスだの

そんなのばっかりだ。

 

 映姫「地獄だからってそこまでインパクトのある物出さなくてもいいんじゃないかしらねぇ……。」

 

 小町「四季様、イメージというものは結構大事なものでしてね。」

 

 映姫「だとしてもじゃないかしら!?」

 

 いくら、なんでも嬉しいという人でもこれを渡されてどういう反応をするだろう。

 

 さすがに引くと思う。

 

 小町「じゃあどうします?」

 

 映姫は少し悩む

 

 映姫「仕方ないですね、少々リスクはありますが行きましょう!幻想郷へ……」

 

 

 

 

 尚樹side………

 

 尚樹「もう無理!限界です!」

 

 かれこれ三十分自転車を結構な勢いでこぎ続けた尚樹はその場に倒れ込む。

 

 チルノ「あ~、なんだこれ面白いぞー!」

 

 大ちゃん「あ~、なにこれー!」

 

 今妖精達は扇風機に向かって声を出すと声が波打つあれをやっていた。

 

 ん?て言うか扇風機まだ動いてる?

 

 ふと発電機を見ると下の方に小さく

 

 『&蓄電可能』とかかれている。

 

 尚樹「蓄電できんのかよっ!!」

 

 思わず突っ込む尚樹

 

 霖之助「いやー、これはいい物だ。売るのはやめておこう。ほら尚樹君も風に当たるといい。」

 

 言われなくてもそのつもりだ。

 

 チルノ達の後ろから扇風機の風を受ける

 

 尚樹「涼しいー……って涼しすぎないか!?」

 

 前を見ればその答えが分かった。

 

 チルノだ。

 

 冷気ダダ漏れの妖精のおかげで扇風機からクーラーに早変わりだ。

 

 尚樹「………霖之助さん、多分幻想郷でチルノと扇風機を一緒に売ったら相当な額になりますよ。」

 

 霖之助「どうしてだい?このせんぷうきだけでも十分凄いが……?」

 

 尚樹「霖之助さん、店が涼しくなった気がしません?」

 

 霖之助「……確かに、言われてみればそうだね。」

 

 尚樹は立ち上がるとある機械の所まで歩いていく。

 

 尚樹「これはクーラーって物なんですけど、はっきり言ってしまえば扇風機の強化版です。このクーラーは壊れてるから使えませんが……。」

 

 霖之助「なんだと!それはこの妖精を捕まえないと!!」

 

 チルノ「うわー!こっち来るなー!」

 

 バタバタと店の中が騒がしくなる。

 

 大ちゃんはまだあ~ってのをやっている。

 

 尚樹はなんだか一人取り残されたような気分だ。

 

 すると店の戸が開く音

 

 振り返ると銀髪のメイド服のような服装をした女の人がいた。

 

 尚樹「あー、今店主がめんどくさい状況なんで少し待っていただけます?」

 

 ?「いえ、用があるのはあなたです鬼道尚樹さん。」

 

 なんで俺の名前を?と言おうとしたがそこに女の人はいない。

 

 ?「お嬢様がお呼びですので失礼します。」

 

 後ろっ!?

 

 振り向こうとするが、それより早くハンカチを口元に当てられる。

 

 これはっ!睡眠………

 

 意識が朦朧とし、尚樹はその場に倒れる。

 

 霖之助もやっとその事に気づいた。

 

 霖之助「ん?咲夜さんじゃないか。今日はどういった要件で?」

 

 咲夜「えぇ、ちょっとこの人を呼んで来いとお嬢様から命令されてね。」

 

 咲夜は尚樹を担ぎ上げる。

 

 咲夜「ですから、閻魔様がここに来たらこの人は紅魔館でお借りしますと言っておいて下さい。」

 

 では、と言うとそこに咲夜の姿はない。

 

 霖之助「あー、厄介な事になったなぁ……」

 

 妖精達はなにが起きたのかとぽかーんとしている。

 

 霖之助はため息をついた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




 感想、アドバイス等をお待ちしてます!
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。